中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

読書について先人の厳しい意見 なるほどですが、実行は困難伴う 私見は「諦めも肝心」

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多読な人の本棚のイメージ
読書について、先人が昔から語っています。
今日はショーペンハウエルの見解もとに、それに対する私の言い
わけです。
1.ショーペンハウエルの3つのコメント
取り上げるのは、彼「読書について」から、3点
(1)読書とは、他人にものを考えてもらうこと
(2)読書と思索の上手なバランスにより、人生の達人になる
(3)難しくて理解できない本は、それを書いた著者が悪い
ショーペンハウエルの何たるかは、ほかに譲ります。
上記3つのコメントにさっそく、私の言いわけを付けていきます。
 2.読書とは、他人にものを考えてもらうこと
 ショーペンハウエルは、単に多読を重ねているだけだと
「しだいに自分でものを考える力を失っていく」、といいます。
厳しい指摘ですね。
本を読みながら、相手の理論を追っていて、それが自分なりに理解
できると、「自分で考えている」という錯覚に私は陥りがちですが、
これは「自分で考えている」ことの前段階にある、「相手の言うこ
とを理解した」というレベル、なのですね。
 3.読書と思索の上手なバランスが必要
これもその通り
しかし、思索するには、
自分の中に考える軸が必要で、情報の蓄積がないとだめですよね。
(1)情報の蓄積において、先人はだれしも「古典の必要性」を
説きます。
このショウペンハウエルだけでなく、パッと浮かぶのが、モンテー
ニュのエセーのなかマキアベリーの君主論、ディスコルシ、ソロー
の森の生活、繰り返し「古典を読むべし」が出てきます。
日本の古典論も幾多もあり現代人では小林秀雄岡潔もありますね。
ここでは出口治明さんから、いくつか引用しましょう。
「長年の淘汰に耐えて生き残ってきた文章だから、古典は文句なし
にいい」
 「優れた古典は、歴史であれ文学であれ、人間と人間が創り出す社
会に対する鋭い洞察に満ち溢れているが故に、凡庸な現代のビジネ
ス書を遥かに凌駕して私たちの血肉となるのだ。
言い換えれば、優れた古典は、歴史も文学も、勝者と敗者を余す
ところなく描き切る。

これに対して、凡庸なビジネス書は、功成り名を遂げた成功者の

懐古談の類であることが多い。」

(2)出典を忘れましたが、以下はよくあるジョーク

「自分なりに功成り名を遂げて成功者と思っている人が

自分の成功の秘訣はこれだ、後人に遺してあげよう、と老境に入り

悦に入って書き残したが、実は何のことはない。

同じ内容がもっと深く、かつ洗練された形で、2000年以上前にす

でに、考察されていた・・・

個人の能力なんて、そんなものかもしれません。

人間の本質は、昔から変わらないですよね

 4.難しくて理解できない本は、それを書いた著者が悪い
 (1)思わぬ援護射撃に、ニタリ、と言いたいところですが、どうで
しょうか。
確かに出口治明さんも、恩師である国際政治学高坂正堯氏の言葉と
して「古典が解らないのは自分がアホ、新書を読んで解らないのは
著者がアホ」
を、よく引用しています。
厳しい言い方ですが、これが該当するのは、ある程度の基礎力がついてから。
基礎力をつけていないまま、自分が解らないのは相手が悪い、と言
ってもむなしいばかり。
(2) このブログでも紹介していますが、数学や哲学の書籍、現代
人学者の古典の解説文もあります。
「やさしく解説」との案内もありますが、私がそれでも解らない。
この場合、冷静に考えて、「私がアホ」が正解でしょう。
基礎的な読解力、土台となる周辺意識をつけておいて、はじめて新書
の著者を批評できる基準が培われると思います。
しかし、どんなに頑張っても、解らない世界はあります。
その場合、潔くあきらめましょう。
 5.感想
情報を得る手段として、読書の位置は、少なくとも自分の中では変わ
らない。
 優れた先人から、学んでいきたい意識もずっと変わらない。
末長く、できれば、私の脳が受け付けなくなるまで、付き合ってい
きたいと思っています。
 紹介は、ショウペンハウエルの読書論、次にソローの森の生活から
読書についての該当部分です。
 森の生活 岩波文庫上巻 179 読書の項目にあります。

 


 


 

なんとかなるさ 視点を変えて見よう ダークエネルギー 相田みつを

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最後は楽観的に
1.今日言いたいこと
誰しも日々生きているなか、上手くいかないことが多いはず。
それが日常であり、私の場合も、何とか受入れて、対処するため
自分を鼓舞することが多いですが、今日はスケールを全く変えて
普段の自分にない視点から、少し書きます。
言いたいのは
「最後はどうなるかなるさ、と構えて、投げないで前向きにやる
しか、ほかに道はないでしょう。」
どのいつもの結論
 
(1)宇宙論もこの数十年でずいぶん変わってきました。
といっても、私は専門家でなく、一般人が知るレベル、最先端の
情報ではありません。
解りやすそうな解説から、引用します(一部私の要約)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この宇宙で「物質」はわずか5%だけ。残りの25%はダークマター

70%はダークエネルギーです。

ダークマターダークエネルギーは見ることができません。

ダークマターは、正体は不明ですが、銀河が存在していくために必

要な物質です。

銀河の構造を計算すると、普通の「物質」だけでは足りないこと

がわかっています。

 見えている物質の重力だけでは星は散らばってしまい、銀河を

形作ることができません。

 そこで考えられるのが、光を通さず反射もしない何か暗いもの、

ダークマターの存在です。

 ダークマターは密集すると近くの光を曲げる重力的な力を持つ

ようです。

 続いてはダークエネルギー

こちらも正体不明、ダークマター以上に何なのかわかっていま

せん。

 「検出できない」「測定できない」「味わえない」のがダーク

エネルギー。

しかし、確かに影響は受けています。

我々の知らないことはもっとたくさんあります。

さらに、「知らないということに気付いていない未知のこと」

もっともっとあるはず……。

暗黒物質(ダークマター)や暗黒エネルギー(ダークエネルギー)のことが6分でわかるムービー - GIGAZINE

2015年8月の記載でちょっと古いかもしれません、わりと解り

やすかったので引用しました。

(2)続いて、直近、昨年3月末の日経サイエンスから

宇宙は約138億年前の誕生以来、膨張を続けているが、膨大な

物質が及ぼす重力の作用で、膨張速度は次第に低下している

と考えられていた。

ところが約20年前、実際には宇宙膨張は加速していることが

判明。

宇宙には重力を上回る斥力が作用していることがわかり、そ

の斥力生み出す未知の存在は暗黒エネルギーと呼ばれるよ

うになった。

 これまでの研究によると、暗黒エネルギーは宇宙のあらゆる

場所に等しく存在し、そのエネルギー密度は宇宙誕生からはる

か遠い未来に至るまで時間変化しない、つまり永久不変だと考

えられている。

 ところが大栗博士らの理論予想によれば、暗黒エネルギーの密

度は時間とともに減少していくことになる。

暗黒エネルギーの密度が時間変化しない場合、宇宙は永遠に加

速膨張を続けるが、時間とともに減少し続ける場合、遠い将来

には宇宙は膨張から収縮に転じる可能性がある。

宇宙の運命は現在の推定とはかなり違ってくる。

宇宙の暗黒エネルギーに新説 :日本経済新聞

(3)私が言いたいこと
 さて、昔(私が子供の頃)は宇宙は真空というか何もない、
と教わった。
 どうも違う、らしい。
宇宙すら、解らないことに満ち満ちている。
人を取り巻く、宇宙論に比べたら、小さな小さな人間社会も、
同じく解らないことに満ち満ちている」
ほんの星のかけらでできている私の脳で解らないことが多い
のは当たり前、あまり、悩んでも仕方ない、と強引に結論付
けます。
 
東京駅近くに東京フォーラムに、相田みつを美術館があります。
相田みつをの何たるかは、割愛。私がごちゃごちゃ書くより、
いくつか詩を紹介します。

   一生勉強

   一生青春

 

   なやみは

   つきねんだなあ

   生きているんだもの

  

   いいですか

   いくらのろくてもかまいませんよ

   たいせつなことはね

   いつでも前をむいて

   自分の足で

   自分の道を歩くことですよ

 

 4.まとめ

 まとめ、といっても、はじめに戻るだけです。
めげずに、折れずに、投げ出さず、対処していくしかない
でしょう。
自分の人生の主人公は常に自分。
どうにかなる、というかなるようにしかならないのですが、、、
悩みすぎて身動き取れなくなっては仕方ないし、自分でもが
いて、そのもがいた結果を受け入れる、ということですね。
  
 
 

「土 地球最後のナゾ」(読書感想文もどき) 100億人を養う土壌を求めています

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肥沃な土壌のイメージ

土 地球最後のナゾ 

100億人を養う土壌を求めて

著者       藤井一至/著  

出版者    光文社 2018.8

 1.概要

世界の土はたった12種類。

毎日の食卓を支え、地球の未来を支えてくれる本当に「肥沃な土」

はどこに?

そもそも土とは一体何なのか?

泥にまみれて地球を巡った研究者が、土の不思議な魅力を語ってい

ます。

 私は、このブログで農業について取り上げたし、世界地理はある程

度知っているつもりでした。

しかし「土」のついては、日本の土地は肥沃であろうくらいの感覚
と、せいぜい高校地理の丸暗記程度の知識でした。 
著者は、30代歳の若手研究員、フィールドワークの体力もまだまた
ありそう。
文章はユーモアタッチで、面白い、というか毒舌でなく「温かみ」
あるユーモアを感じます。 
2.目次

まえがき

 第1章 月の砂、火星の土、地球の土壌

 肥沃な土は地球にしかない /月には粘土がない /火星には腐植がない

 /細かい土と素敵な地球 /人も土も見た目が八割 /土に植物が育つわ

け/電気を帯びた粘土の神通力 /薬にも化粧品にもなる粘土 /植物工場

で100億人を養えるのか /世界の土はたったの12種類

 第2章 12種類の土を探せ!

 土のグランドスラム /裏山の土から始まる旅 /どうして日本の土は酸

  性なのか /農業のできない土 /永久凍土を求めて /ツンドラと永久凍

土 /氷が解けたその後で /泥炭土と蚊アレルギー /ウイスキージー

ンを生んだ泥炭〝土〟 /土壌がないということ /微笑みの国の砂質土壌

/ゴルフ場よりも少ないポドゾル /魅惑のポドゾルを求めて /土の皇帝

チェルノーゼム /土を耕すミミズとジリス /ホットケーキセットを支え

る粘土集積土壌 /ひび割れ粘土質土壌と高級車 /塩辛い砂漠土 /腹ペコ

のオランウータンと強風化赤黄色土 /野菜がない /幻のレンガ土壌 /青

い岩から生まれた赤い土 /スマホも土からできている /黒ぼく土で飯を食う /盛り上がる黒ぼく土 /黒ぼく土はなぜ黒いのか /肥沃な土は多く

ない

 第3章 地球の土の可能性

 宝の地図を求めて /世界の人口分布を決める土 /肥沃な土の条件

 /隣の土は黒い /黒土とグローバル・ランド・ラッシュ /ステーキと

チェルノーゼム / 牛丼を支える土とフンコロガシ /岩手県一つ分の塩

辛い土 /肥沃な土の錬金術 /セラードの奇跡 /強風化赤黄色土ではだめ

なわけ /土が売られる/お金がない、時間もない  /スコップ一本からの

土壌改良

 第4章 日本の土と宮沢賢治からの宿題

 黒ぼく土を克服する /火山灰土壌からのリン採掘 /田んぼの土のふし

ぎ /宮沢賢治からのリクエスト /SATOYAMAで野良稼ぎ/  日本の土もす

ごい /バーチャル・ソイル /土に恵まれた惑星、土に恵まれた日本

 あとがき

 3.ピックアップ
(目次がかなり本文を代替しており、目次の細目も入れ、逆にピック
アップは少なめ、また少し要約もしました。)
地球にしか土がない
専門家の集う学会の定義する「土壌」とは
岩の分解したものと死んだ動植物が混ざったものを指す  P19 
(なるほど、生物がいない月や他の惑星には岩、砂はあっても「土」
は無いのですね。)
 
生物の場合知られているだけで
昆虫75万種、植物25万種、キノコは7万種
未発見もいれるともっと
土は12種類しかない      P48
 
肥沃な土壌は、そう多くない。
12種類の土のうちで単純に肥沃と呼べる土は、チェルノーゼムと
粘土集積土壌、ひび割れ粘土土壌くらい。
そして、これらの土は局在している。      P136
 
乾燥地にしか分布しないチェルノーゼムには最も肥沃な農地が広
っているが、そこに暮らす人口は多くない。
水が足りないからだ。         P144
 
人口密度の高い地域を支えている土は、黒ぼく土(火山灰土壌)
ひび割れ粘土質土壌、強風化赤黄色土、若手土壌、粘土集積土壌だ。
(以上で12種類のうち5種類です。)
未熟度、チェルノーゼム,ボドゾル、オキシソル、
(この4つも、将来的な食料生産土台として頑張って欲しい。)
砂漠土、泥炭土、永久凍土 (この3つ加え以上で、12種類)
P146
 
日本は農業大国になれるだけの肥沃な土を持っている
 私たちは国土を危険にさらす外国の脅威には敏感になれるが、その国
「土」が荒廃しつつあることには、鈍感であることが多い。
土の発達には数千年かかるとか、土壌汚染の修復に数百億円かかると
いう事実に愕然とする前に、予防も可能だ。
土壌に恵まれた惑星、そして、土壌に恵まれた国に育った人間と
して、ただそこに当たり前のように黒い土があることのありがたみ
知っておいていいはずだ。    P212
4.まとめと感想
 またまた、新発見の連続でした。 

例えば、チェルノーゼムは肥沃だが、水不足の地域で、あんまり頼

れないこととか、日本の土地が思うほど肥沃でないこととか。

とはいえ、「黒い土」の土地で生まれ、育ったことのありがたみ

は、再認識しました。

「地球最後のナゾ」とのネーミングは、大げさかかと思いましたが、

確かに「足元」の「土」のことをあまりに知らない、私でした。

 ふと「AIが人間の脳に取って代わると言いながら、人間の脳

自体まだ良く解らないのでは、どうやってAIは人間を超えて

学習習できるのか?」と思いました。  


 

 

 

独創的思考は無理でも情報の組み合わせで対応しよう、人間の感性は変わらないから

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新しい発想を思いついたイメージ
1.言いたいこと
タイトルに意味を盛り込もうとしたのですが、字数の制約もありなか
なか、うまくいかない。
それどころか、一層混迷を深めたようで・・・
今日のブログの小文で言いたいのは、
➀自分なりには、考えたつもりでも、所詮独創と言っても既存知識の
 掛け合わせや、組み合わせの変更。
 本質的な独創は稀有であろう。
②人間の感性は、あまり変わらないから、一つの流れが気に入る
③とはいえ、人間は「飽きる」、「退屈を怖がる」から
 言いたいことはいつも同じで、構成・ストーリーの目先を変える
ことが必要
 ④「創造性」を求められる場合、肩ひじ張っても仕方ない。
  適度の 「既存知識の掛け合わせや、組み合わせの変更」で対応
  するのが普通の人間が、生きていける道ではないか。
 そんなの「アタリマエすぎて」当たり前、面白くもおかしくもない、
ブログテーマにならずという意見もおありでしょうが、
往々にして、原理原則は単純なものかと思います。
私の稚拙な考えを、少し書いてみます。
 
 2.ワン・パターンだから安心
 (1)世の中で「受けている」映画や、ドラマ
これらを追っていくと、傍目には「ワン・パターン」の何がいいの?
と批評する人も、多いでしょうが、
 実際は、そうでないと、つまり一つの安心できる流れがないと、
受けない、のでしょう。
 ディズニー古典的映画、時代劇(水戸黄門はじめ勧善懲悪ドラマ)
等々、誤解を恐れずに言えば 基本的に、流れは変わらないと思います。
 新規創造より同パターンで目先を変えて対応すること
 なぜなら、人間は変わらないから
  あまりに「独創的」であると、びっくりして顧客の感性に響かな
い、 というか、顧客によく解らないので、結果として受けない、
のでは?
(2)「飽きる」、「退屈」は大敵
しかし「飽きる」、「退屈」だと受けないので、
新規創造でなくて、同パターンで目先を変えて、対応することが必須
人間は変わらないから。
あえて、自然科学と社会科学という分け方をした、少なくとも「社会
科学」の方は、自分が生きている、70,80年程度のスパンでは、「目
先を変える」レベルにおいても、そんなに大きな変化は、ないと思い
ます。
(3)創造性発揮してはダメな場合 
(プリフェッショナルの対応事例として)
現在の知識や技術レベルからみて妥当と思われる、対応

 を求められているのであって、弁護士が独創的に法律

の勝手解釈を やったり、医者が独自の治療をされても

困るわけです。

 (  昨年10月23日の私のブログからの引用)

 

 3.掛け合わせ、組み合わせの変化
(1)「商品開発」という仕事
 「金融商品」の「開発」という例を取ります。
 (創薬とか、岩いる雅楽技術の話では、ありませんよ)
法律、税務精度、社会通念等々の縛りがあるわけですから、本質的
に「独創的」な開発など、できるわけはなくて「既存知識の掛け合
わせ、組み合わせの変化により、顧客のニーズに対応」というのが
正解でしょう。
(2)変わらぬ味
少しずれますが、「変わらぬ老舗の味」というのは、実は時代に合
わせて、少しづづ変化(例えば砂糖の割合)さて、お客さんには、
「変わらぬおいしさ」、と評価してもらうテクニックもあると
思います。
 
  4.独創的発想を否定しません
(1)本質的な独創的思考は、否定しません。
  自分以外、誰も、解らない 
  生まれてくるのが早すぎた
 と、自負できる方は、すばらしいし、現実にほんの少数ですが、
いらっしゃるかもしれません。
 例えば、現代数学における長年のお謎を解くとか・・
  しかし、無論私は、そういった人には該当しないし、本当の新規
性、創造性の目利きはできませんので、コメントできません。
ただ、否定しないだけです。
(2)ノーベル賞級の話
ノーベル賞級も、経済、文学、平和は横に置いといて

物理学、化学、生理学・ 医学、に関しては「独創性」の範囲かと思い

ます。

こちらも(1)同様、何がすごいのかは、私には解りません。

 

 5.最後に

きょうも、意味不明のブログととられるかもしれません。

1.の言いたいことを再度書いて締めます。

「創造性」を求められる場合、肩ひじ張っても仕方ない。
  適度の 「既存知識の掛け合わせや、組み合わせの変更」で対応
  するのが普通の人間が、生きていける道ではないか。

 

 

九州の甘い醤油は我が家の定番 銀座熊本館に買い出し アベックラーメンも?

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銀座にある熊本のパイロットショップ

1.醤油を買ってきました。
(1)最近の私のブログのタイトルを読み返してみて、書評以外も
抽象論をこねくり回しているものが多いですね。
今日の話は大丈夫、モノが実際に見える話です。
銀座熊本館に醤油の買い出しに行きました。
それにまつわり、少し考えたことを書きます。
まず断っておきますが、私は銀座熊本館の回し者ではありません。
単にいち消費者です。
いろんな経緯があり、家庭では浮気せず、この甘い醤油を使い続け
ています。
(2)ずいぶん前、昨年10月27日のブログで、この甘い醤油ついて
触れています。

再度、抜粋しますと、

・我が家の定番は、九州の「甘いしょうゆ」 

・調達は、もっぱら私の仕事、「銀座熊本館」から

 ・当然しょうゆは重いし、私は基本電車で移動ですので、何かの折

  に、2から3本程度を持って帰る 

・二人の子供は幼少から成人まで関東で育ちましたが、 

 「しょうゆはこの甘さ」と、刷り込まれています。

といった具合。
後でも書きますが食文化は、本当に様々ですよね。
先日ブログを見た岐阜在住の知人は、「この甘い醤油がニガ手」、
とのことでした。
 
2.ご飯の友、アベックラーメン??

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醤油、御飯の友、アベックラーメン
(1)今回、醤油と一緒の買ったのは、上記記載の「御飯の友」と
なぜ?の言いわけをします。
「物流の制約」とかごまかさず、単に私の体力の制約です。
醤油が充分重い(3本購入)ので、たとえば焼酎とか、重いミズモノ
は選択から外し、 昔から知っている、「御飯の友」と「アベックラ
ーメン」の調達、となりました。
もう平成も終わりましたが、懐かしい昭和の雰囲気がしますね。
「アベック」というのは、今どきは死語ですか?
フランス語の語源でなく、昔日本でつかったアベックの意味や、プロ
野球の「アベックホームラン」と聞いてイメージが湧く方は、私と
同世代に近いでしょう。
若い方には????
なお、先日書いたラグビーワールドカップ第1回(1987年)より、
もっと前の時期の話です。
なお、「御飯の友」も、40年前、50年前とはレシピが少しずつ違う
のかもしれません。
「変わらぬ美味しさ」を加年により変っていくヒトに提供するのです
から大変だと思います。 
(2)過去にも書いていますが
・私はグルメでもグルマンでもありません。
 基本的に食に関して、好き嫌いはありません。
 よほど辛い(ホット)ものでない限り、大丈夫。
・また、生まれてこの方、餓死しそうになったことも難民になりそ
うになったことはありません。ありがたい限りです。 
・本を読むのは好きですが、言葉は苦手
哲学でも数学でもいいですが、二つ以上の言語で考え、自分の考えを文字
で表現できる人には、嫉妬でなく、憧れを感じます。
なお、私は熊本弁はヒアリング、スピーキング、ライティングはできます。
 (子供は、ヒアリングはできますが、スピーキングは「変な熊本弁」です。)
 
3.今日言いたいこと
では、お前の言いたいことはなんだ? 
以下の文言となります。
 私は、食文化は尊重します。
ウサギやキジ、スズメのみならず犬もハクビシンもコウモリも、好きで食べ
る方はどうぞ。
私には、ほとんどすべての考え方の面で絶対的価値観はなく、いわば相当い
い加減です。
しかしながら、もう21世も20年経過、人の移動のグローバル化は、後退し
ないと思います。
それゆえ食の衛生管理には、充分お気をつけてください。
70億人のホモ・サピエンス全体の今後に影響してくることも、あり得
ます。
 

 


 

ゴリラの森、言葉の海(読書感想文もどき)京大山際さんと小説家小川さん  ヒトが何者であるかを知る

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ゴリラのイメージ

ゴリラの森、言葉の海 

著者       山極寿一/著 

小川洋子/著  

出版者    新潮社 2019.4

 1.概要

  ゴリラの眼を持つ霊長類学者・山極寿一さんとヒトの心の森に分け

入る小川洋子さんの対談です。

が、京都大学の研究室で、屋久島に自然の中で、現代に生きるヒト

の本性をめぐって、言葉のやり取りが続きます。

主題を十分調べ勉強し、咀嚼した小川さんの言葉を踏まえ、山極さん

は十分解りやすく解説するなか、「野生のゴリラを知ることは、ヒト

が何者か自らを知ること」、が浮かび上がってきます。

 

山極さんの対談は、実は昨年11月18日に、「人類の起源、宗教の誕

生」のなかで、宗教学者の小原克博さんとの対談を取り上げて

います。

「人類の起源、宗教の誕生」(読書感想文もどき) 「AIは人類に取って変らない」との見解 - 中高年michiのサバイバル日記

ここから、一つ引用しますと、

・食物を確かめるんじやなくて、仲間を信じてその食物をたべる。

信頼関係の変化がある(P17)

 (自分しか信用しなかったら、食べ物も限られるわけで、この信頼

   関係がリスクをグッと減らします)

 小説家の小川洋子さんは

1962(昭和37)年、岡山県生れ。早稲田大学第一文学部卒。

1988年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。

1991(平成3)年「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。

2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞本屋大賞を受賞。

等の経歴です。

個人的には、「猫を抱いて象と泳ぐ」の取材で、子供の学校を訪れ

たことを聞いています。

 2.目次

はじめに (小川洋子

Ⅰ.ゴリラとヒトが分かち合う物語

Ⅱ.ゴリラの背中で語り合う

Ⅲ.ゴリラとヒトの間で遊ぶ

Ⅳ.屋久島の原生林へ

終わりに (山極寿純一)

 3.ピックアップ

(抜粋だけでなく、一部私の要約もあります。

また、(  )内は前後補足や私のコメント)

二つの理由からゴリラは「人間の鏡」である
➀人間の模範であること
②人間の本当の姿を映し出すものであるということ  P17
 
ゴリラに年子はいない。
4年に一度くらいしか子どもを生めない
3年くらいは授乳している   P52
(ゴリラ比較で、人間の乳離れ、異様に早いようです。)  
 
親子愛は性的なものを払拭したところにしない
生物学的な血縁関係はなくても、親子関係は作ることができる 
逆に、生物的関係があっても、育てるという経験がないと、
性的な関心が生じてしまうこともあり得る。   P54
 
男の人は、子供を産むという経験をしないから、共同体が認め
るような儀礼を経ないと男になれない。 
今の日本男子が草食化しているというのは、儀式がないから。 P66
 
オスが男性になっていく過程で必要だった男らしさは、
今の人間社会でも必要なものだ。
男女共同参画社会として女性の職場比率向上と、男女の生物的な
違いの認識は話が別。  P68
 
人間が戦争をするのは、類人猿から引き継いだ本能ではない。
言葉のせいである。
狩猟に用いる武器を同じ人間に向けるようになったのは、せいぜい
数千年前だから人間の本性であるはずがない   P77
 
戦争のような集団間の暴力が存在する理由は3つ
➀言葉(嘘をつける)
②死者を利用(現実とは違う利害関係で結ばれた集団を作り出す)
③共感性(共感能力を高めることで、まとまる力を身につける) P81~
 
人類の進化は英雄伝説のように語られることが多いが、実は敗者。
そして、その弱みを強さに代えたのが、人類成功に原因。 P91
 
よく軽蔑的な意味で「動物のように」と言いますけど、それは誤解。
動物は理由なく攻撃的にはなりませんし、親子の区別なく交尾する
こともない。
動物のほうがよほど節度を持っている。
説明できないような大きな感情のうねりや、理不尽な行為を「動物
的な」と言いますね。
それは人間だからこそするんです。  P149
 
(人間の特徴として)
赤ちゃんは乳離れが早い、思春期に急成長、 老齢気が長い
 (その理由として)
文化や文明の歴史ではなく、人間の生物としての独特な歴史が反映
されている。
 それは、ゴリラ、チンパンジーオラウータンといった類人猿が
体験することのなかった、熱帯雨林の外の冷涼な気候や植生帯へ
人間の祖先が進出する大きな社会力を熟成する源泉となった
 P217
 4.最後に感想
 非常に読後感がいい、本でした。
最後に、私が気に入った小川さんの文章を「はじめに」から引用し
ます。
行ったこともない、手も届かない遠い場所にも、何ものかが懸命
に生きている。
この当たり前の現実が、新鮮であり驚きだった。
同時に、自分が生かされている世界に対し、畏怖に念を抱いた
瞬間でもあった。
  
 
 

 

元気の秘訣(今週のお題) 自分で考えること、楽観、歩くことの3つを紹介

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元気な人のイメージ

 今週のお題は、大きいですが、極めて属人的テーマです。

当然ですが、独断と偏見、私に取っての「元気の秘訣」となります。

1.そもそも、元気でないと生き残れない

(淘汰されてしまう。)

考え方、というか認知の問題でしょうが、私は、世の中は厳しいと

感じています。

ブログに「「サバイバル日記」と命名したのも、この趣旨ですし、

現在の私が余裕しゃくしゃく、力を出し惜しみ「テキトー」にごま

かして立ち回り、生き残れるとは、思っていません。

全力で立ち向かい戦っているつもりですが、そのために「元気」で

あることは必要条件と思っています。

「秘訣」という言葉は、一般的に

「人には知られていない最も効果的な方法、とっておきの手段」等を

指すようですが、私の場合単に「心がけていること」ぐらいにして、

書いてみます。 

2.自分の頭で考えること

書くは、簡単、その実行の困難さたるや・・、ですが、いくつかに

分解してみます。

(1)情報の仕入

 考えるには、その前に、情報を仕入れることは必要ですよね

 無論、主観的には「仕入れ」たと思っても消化したかは別問題、

しかし、消化程度には、あまりこだわっていません。

そもそも、接する情報の大部分を自分が「十分理解できる」と思う

方が僭越であり、「解らないもの」が、ゴロゴロ頭になかに転がっ

ている状況は仕方ない、と私は思います。

おそらく、これは死ぬまで続くでしょう。

(2)仕入れた見解を相対化すること

 といっても、一つの見解を相対化して考える、比較検討するため

には、複数の情報が必要なことは明らか。

確かに、ここまで生きて、ある程度の情報の蓄積はありますが、

情報のインプットは一生続けていかないと、すぐ陳腐化しそう

です。

 (3)固執しない

 自分の頭で考え、出した結論でしょうが、変わっていくこと

もあるでしょう。

そこは臨機応変に、固執しない方がいいと思います。 

死ぬまでには、まだしばらくの時間がある(と思います。)

一回出した結論が論が変わっていくのは、ある意味自然かも

しれません。

3.楽観的に、悲観はよそう

「元気」を維持するうえで、一番大きなのは、これかもしれません。

とはいえ、るる書くべきことが、多いとは思えません。

周囲の人が、立腹したり、強い不快感を与えるような安易な楽観論は

いけませんが、

自分が「必要だ」と思った対処をした後は、悲観論より楽観論がいい

ですね。

どうせ、死んでしまうときは最終結果は、見届けられません。

周りに何かを残そう、という意思は立派ですが、頑張ってもダメだっ

たら、仕方ない、と思います。

諦めも肝心。

前向きにやるが結果に拘泥せず、悲観しすぎない、という心持がそれ

こそ「元気の秘訣」でしょう。

4.歩くこと

1)「元気の秘訣」の一つが、「歩くことへの脳への刺激」です

以前書いたことか、少し引用しますが

 ①考えが纏まるのは歩いている時、というのは良くあり

ます。

 もちろん、大したことは考えていなくて、だからなんだ、

という ご批判は、重々承知です。

 「考えが纏まる」、「何かと何かが有機的に結びつく」

前提に 歩行は、適度な視覚の刺激の影響があるのでは?

 自分で車を運転していたら、集中しないと危険、他の思考

に没頭はできません。当たり前です。

 (今年の1月9日に「歩く効用」テーマで「2.独断と偏見に満ち

満ちた個人的見解」)

歩く効用、立派な一般論でなく、個人的独断と偏見 - 中高年michiのサバイバル日記

 (2)無理のない肉体の刺激

ゴルフ、テニス、ランニングetc・・・肉体の運動が、「元気の秘訣」

のひとつであることは論を待たないし、一方そのうちどれがどれく

らいいいか、と議論始めると、収取がつくはずが、ありません。

こちらもあくまで、主観的に。

私の場合は「手軽」「割と安全」を軸に「歩くこと」をお勧めしま

す。

ブログにも少し書いていますが、高尾山の山頂に向けて歩くことも

「釣りのポイント」まで歩くことも含む、広範な行為として「歩く」

を捉えています。

5.補足 マイナスを減らすこと

現在いくつであっても、これから先の貴方の人生で今の貴方が一番

若い訳ですが、年齢的な若さと、肉体的な若さは別です。

本人にとって肉体的にマイナスとなる要素をなるべく減らしていく

方が・・・

一方「オレの楽しみを奪うな!」というのも、その通り、要は程度

問題。

私の場合は、焼酎、ウイスキーの量を「お楽しみ」と「肉体への

負荷」の天秤で、うまく対応していく、ということです。

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