「バタフライ」(読書感想文もどき) 私は生き延びる、蝶になり羽ばたく - 中高年michiのサバイバル日記
(4)都市封鎖(ロックダウン)「夜と霧・フランクル」(読書感想文もどき)視点を変えて 人生はあなたに絶望しない - 中高年michiのサバイバル日記
重すぎる本かもれませんが、
浮ついているときは、なるべく考え方の「原点回帰」は必要かと思い
ます。
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「バタフライ」(読書感想文もどき) 私は生き延びる、蝶になり羽ばたく - 中高年michiのサバイバル日記
(4)都市封鎖(ロックダウン)「夜と霧・フランクル」(読書感想文もどき)視点を変えて 人生はあなたに絶望しない - 中高年michiのサバイバル日記
重すぎる本かもれませんが、
浮ついているときは、なるべく考え方の「原点回帰」は必要かと思い
ます。
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1.司馬遷の「史記列伝」とは
「史記」とは、著者の司馬遷、成立過程含め著名ではありますが
一度整理します。
って編纂された中国の歴史書である。
正史の第一に数えられる。二十四史のひとつ。計52万6千
5百字。
司馬談が既に持っていた。
したゆえに武帝の怒りを買い、獄につながれ、翌紀元前98
年に宮刑に処せられる。
この際、獄中にて、古代の偉人の生きかたを省みて、自分
もしっかりとした歴史書を作り上げようと決意した。
紀元前97年に出獄後は、執筆に専念する。
結果紀元前91年頃に『史記』が成立した。
な記述がある為に隠されることになり、宣帝の代になり司
馬遷の外孫の楊惲が広めたという。
その中でも、極めて面白いのは「列伝」です。
これも繰り返しの愛読書ですが
筆者司馬遷の論評である「大史公曰く」は、非常に考えさせられる部分
がたくさんあります。
今回も私の主観で、ランダムに取り上げます。
これに対して、私のコメントを述べるスタイルとしてみます。
引用が多くなりそうで、いくつかに分けると思います。
まず「その1」です
2. 引用 (その1)
老子が貴んだのは道である。
虚無であるからすべてに対処でき、無為において変化自在なる
故である。 (中略)
韓子は法律の縄を張りめぐらし、人の心情を適切にとらえ、是
と非を明らかにした。
かれの説が極めて惨酷で愛情に欠けているのも、すべて(老子
の)道徳の説にもとづく。
してみれば老子は、深く遠かったのである。
老子・韓非列伝 第三 一冊 P33
michiコメント
恐怖心双方を持ったという訳者の見解に、michiも納得です。
人の心にくいいった怨恨は、おそろしいものである。
王者でさえも臣下に恨みの種をまいてはならない。
いわんや同列の間ではなおさらだ。
もし伍子胥が父の奢といっしょに死んでしまっていたら
蟻やけらと違いはしない。
小さな義理を捨て去り、おおきな恥をすすぎきよめたから、
後世にまで名をのこした。(中略)
耐え忍んで、功と名を立てた。
激しい丈夫(ますらお)でなくて、これがやりとおせたで
あろうや。
伍子胥列伝 第六 一冊 P71
michiコメント
すこしも古さを感じません。
2,000年以上後の私が読んでもなるほど、と感じます。
人間は変わらないものだ、とまた思います。
蘇秦は反間(逆スパイ)の罪を受けて死んだ。(中略)
だいたい 蘇秦という男は、まずしい農民の出で在りながら、
六国の合従に成功したのは、人並み優れた地力の持主であった
であろう。
だから私はその事跡を列挙し、時をおうて順序たててしるした。
かれが悪名ばかりをきせられぬようにというのが私の意図で
ある。
蘇秦列伝 第九 一冊 P152
michiコメント
「その事跡を列挙し、時をおうて順序たててしるす」とは、まさに
司馬遷の 面目躍如、自分で調べて自分で考えてちゃんと記す、という
ことですね。
私はせつ(地名)を通ったことがある。
この地の風俗として、だいたい乱暴な若者が町に多く、趨や魯
と異なる。
なぜかと尋ねたところ、答えに「孟嘗君は天下の侠客や犯罪者
まで招きよせてせつの町に「済ませた。およそ六万軒件あまり
あった」ということであった。
世に孟嘗君が客を、このでじまんにしたと伝えるのは、虚名で
はなかったのだ。
孟嘗君伝 第十五 一冊 P258
michiコメント
ここでは引用しませんが、「孟嘗君」は、本文記載自体がとても面白
いです。
中国独特に数字表現は置いといて、現場に足を運んで、直接話を聞く
ことの重要性も、いつの時代も同じですね。
3.最後に
先だっての「韓非子」に続き、「史記列伝」を取り上げるのは、大それた話で
しょうが、私のお気に入りがたくさんあり、この小ブログで「その2」、
「その3」も、今後アップしていくつもりです。
今週のお題「仕事の思い出」
について、書きます。
まさに「昔話、思い出話」の範疇にあります。
1.証券会社の新人営業マン
・今時、巻紙の面談依頼?古いね。しかも、とても下手な字だ。・社内の部下に聞くと、どうも若造、新人らしい。・何回も何回も会社に来ている、しつこいやつだ。・しかし、属する会社は、まともな会社のようだ。何か、情報あるのかな?・たまたま、自分に暇ができた。会ってやろう。・取引するかは、無論やつの、雰囲気みてから。
偶然の産物ですが、今思うと、ありがたい限りです。
2.今もって思うこと
人類はいま、世界的な危機に直面している。
おそらく私たちの世代で最大の危機だ。
私たちや各国政府が今後数週間でどんな判断を下すかが、今後数年
間の世界を形作ることになる。
その判断が、医療体制だけでなく、政治や経済、文化をも変えていく
ことになるということだ。
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2020年3月14日に韓非子から抜粋「その1」をアップしています。
韓非子から抜粋 その1 人間は変わらないから、生き残り古典となる書籍がある - 中高年michiのサバイバル日記
今回は「その2」です。
1.抜粋から
みな世間の認める人徳の賢者で誠実善良な人であり、道術を身につけ
た士人ばかりです。
ところが、不幸なことには道に外れた暗愚な君主に出あって命を落と
しました。
してみると、たとえ聖人・賢者であっても、殺されたり辱めを受けた
りすることを避けられないというのは、どうしてでしょうか。
つまりは、愚かな者には説得するのが難しいからです。
そこで、君子は申し上げるのをためらうのです。
それに、素晴らしい最高の言葉というものは、耳に逆らい心にそむく
ものですから、聖人・賢者でなければなかなか聞きいれることが、で
きません。
難言 第三 第一冊 P71
およそ君主に説くことの難しさは、君主に説くほどの内容を自分でわ
きまえていることが難しいというのではない。
また自分の意向をはっきり伝えるまでに弁舌をふるうことが難しいと
いうのでもない。
さらに自分の思いどおりに自由自在に弁じたてて語りつくすことが難
しいというのでもない。
およそ説くことの難しさは、説得しようとする相手の心を読み取っ
て、こちらの説をそれに合わせることができるかというところにあ
る。
(その後具体例として、相手が名誉、利益、を求める場合に分け対応と
相手心理を解説しています。)
説難 第十二 第一冊 P230
(上記の事例を引用します。)
君主に向かって重心のことをあれこれと批評すると、君主はこやつ
自分との仲を割こうとしているなと考え、位の低い者のことをあれ
これと批評すると、君主はこやつお上(かみ)の権勢を下々に売り
つけているなと考える。 (中略)
その説き方をずばりまっ直ぐ簡単にすると、知識が足りないとして
退けられこまごまとていねいに広く弁じたてると、冗漫だとして、
他人と代わらせられる。 (中略)
こうしたことも君主に説くことの難しさであって、知っておかねば
ならないことである。
説難 第十二 第一冊 P234
この二人の言ったことは、みなそのとおり的中した。
ところが、ひどい場合は誅殺され、軽い場合でも疑われることにな
った。
してみると、真実を知ることが難しいのではなくて、知ったことに
どう対応するかが難しいのである。
だから秦のじょう朝が晋の謀略を見破った言葉はそのとおり当たって
いたのだが、彼が晋では隠し事を見抜く聖人だとされながら、秦では
誅殺されたということは、これこそよくよく考えなければならないこ
とである。
説難 第十二 第一冊 P241
(御者、王、医者、車作り、棺桶作りの例を挙げ、みな利益のための
行動と説く、つづいて)
后妃や夫人や太子の党派ができあがって、主君の死を望むようになる
のは、主君が死ななければ自分たちの権勢が強くならないからであっ
て、心で主君を憎んでいるのではなくて、主君の死ぬことによって自
分たちの利益を得られるからである。
それゆえ、君主は、自分押しを利益と考える者には、特に気を付けな
ければいけないのだ。
備内 第十七 第一冊 P316
古いことを変えないとか、なれたことを改めないというのは、その古
いことやなれたことが現在にとってにとって果たしてよいことか悪い
ことかということを基準とすべきものである。
南面 第十八 第一冊 P331
2.再び感想
韓非子抜粋「その1」の時の私の感想として
「古臭さは、感じない。いつどこにでもあるような話
人間は、変わらない部分が多い、から」
といった趣旨を書いています。 今回も同じ。
出典を明示せず、日本語の現代語訳で読むと、いつどこの誰の発言?
とよく解らないでしょう。
現在にも、意味ありだから、生き残っています。
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1.岡 潔 とは?
岡 潔(おか きよし、1901年 - 1978年)は、日本の大数学者。
奈良女子大学名誉教授。理学博士(京都帝国大学、1940年)。
多変数函数論の分野で世界的な難問を解決し、その業績により
昭和28年文化勲章を受章した、という履歴です。
私の理解で、岡さんの考えのは
私についていえば、ただ数学を学ぶ喜びを食べて生きてい るというだけである。
そしてその喜びは「発見の喜び」にほかならない。 (P33)隣の応接室に座って考えるともなく考えているうちに、だんだん考えが一つの方向に向いて内容がはっきりしてきた。二時間半ほどこうして座っているうちに、どこをどうやれ はよいかがすっかりわかった。二時間半といっても呼びさますのに時間がかかっただけで、対象がほうふつとなってからはごくわずかな時間だ った。このときはただうれしさでいっぱいで、発見の正しさには 全くの疑いを持たず、帰りの汽車のなかでも数学のことなど何も考えずに、喜びにあふれた心で車窓の外に移り行く 風景をながめているだけだった。 (P35)全くわからないという状態が続いたあと、そのあとに眠っ てばかりいるような一種の放心状態があったこと、これが 発見にとって大切なことだったに違いない。種子を土にまけば、生えるまでに時間が必要であるように、また結晶作用にも一定の条件で放置することが必要で あるように、成熟の準備ができてからかなりの間をおかなければ立派に成熟することはできないのだと思う。 だからもうやり方がなくなったからといってやめてはいけないので、 意識の下層にかくれたものが徐々に成熟して 表層にあらわれるを待たねばならない。 そして表層に出てきた時はもう自然に問題は解決している。 (p36)
最後ですが、数学者としての評価を引用します。
フランス留学時代に、生涯の研究テーマである多変数複素
関数論に出会う。
当時まだまだ発展途上であった多変数複素関数論において
大きな業績を残した。
あり、そこでは幾何、代数、解析が一体となった理論が
展開される。
本来あるべき数学はこれを多次元化する試みであると考え
られる。
数学の立場から眺めると一変数複素関数論の素朴な一般化
一変数複素関数論にはなかったような本質的な困難が伴う。
これらの困難を一人で乗り越えて荒野を開拓した人物こそ
岡である。
具体的には三つの大問題の解決が有名だが、特に当時の重
要な未解決問題であったハルトークスの逆問題(レヴィの
問題ともいう。および関連する諸問題)に挑み、約二十年
の歳月をかけてそれを(内分岐しない有限領域において)
解決した。
が、アンリ・カルタンを筆頭にフランスの数学者達がこの
概念を基に(連接する)
層という現代の数学において極めて重要な概念を定義し
た。
また、(解析関数に関する)クザンの第2問題が解けるため
には、それを連続関数の問題に置き換えた命題が解けるこ
とが必要であるとする「岡の原理」も著名である。
その強烈な異彩を放つ業績から、西欧の数学界ではそれが
たった一人の数学者によるものとは当初信じられず、「岡
ームであろうと思われていたこともある。
引用したものの実は「岡さんとても賢くて、偉い数学者」くらいし
か私には把握できなくて、多変数複素関数論は全く理解できません。
つまり、引用内容詳細は理解できていません。悪しからず。
「春宵十話」を紹介します。
4.最後に
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平成31年1月から閉館し、大規模改修工事を行ってきた中央
図書館が、3月24日(火)よりリニューアルオープンいたし
ます。
以下のものに限定してオープンすることとしました
(長時間滞在や施設内での読書などはご遠慮願います)。
・図書の貸出・返却
・図書館利用券の発行手続き
・開館時間を午前10時から午後6時
(2)さて中の様子は、移していませんが、
台湾究入門著者 若林正丈/編
家永真幸/編
出版者 東京大学出版会 2020.2
図書館の紹介文は
「 重層的な移民が作り上げた活気に満ちた社会、台湾。
日台の幅広い年齢層の研究者が、政治・経済・社会・文化・歴史
など、それぞれが得意とする台湾理解のキーワードを解説する。」
とあります。
私の「台湾好み」は過去このブログでも取り上げています。
早速いくつか、拾い読みしてみると思います。