中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

コロナ危機 ①これは戦争だと為政者 ②行政が責任取れないので禁止でなく自粛と経営者の嘆き

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終息ははまだ見えそうにありません

1.これは戦争だ、の話

(1)新型コロナ対応は、全面戦争、総力戦の覚悟
数日前よりトランプ大統領はじめ米国議会や行政関係者から聞く
セリフが、「これは戦争である。我々は必ず勝つ」
確かもう少し前、フランスのマクロン大統領も同じ趣旨の発言が
あったような・・・・。
大規模なメディアに載らないだけで、世界各地で同趣旨の発言をする
為政者は多数ありかと、思います。
「より危機感を持って、国民一丸となって当たるべし」、との趣旨で
しょうが、「戦争」がより現実味帯びてきたと感じる人は、世界で
増えているのではないでしょうか?
 (2)昔ながらの戦争のイメージ
 上記の「戦争」は近代戦争のイメージ、国民が直接強い影響受ける
総力戦のことです。
 ホモサピエンスは、確認できるだけでも、農耕、牧畜を始めて以来、
世界中の各地域で、たくさんの「戦争」をしてきたわけですが、
多くは、その地域に住む一部の人が参加する戦争であり、「一丸とな
って」というのは、実は古い歴史ではないと思います。
 多くの、戦争は、原因も進行も個別性が強く、みんなの参加ではない
場合も、多々。
つまり、「貴方の戦争」は「私には無関係」といった感じ。
双方の勢力の小競り合いを傍目で見ている地元民の話は、よく出てき
「傭兵」つまり、仕事のひとつとしての戦争もあったのは歴史の事実です。
要は昔ながらの戦争は、「戦争関係者」と「戦争無関係者」は選別さ
れており、全員参加型は、近代国民国家の産物のように、感じます。
  (3)戦争原因での死亡
話がずれますか、戦争において戦闘自体が原因で死亡する割合は、
相対的に少なく、飢餓や衛生状況からの病気が原因での死亡、負傷原因の
感染死が多いかと思います。
広義では「難民」となった結果、命を落とすことも多いことでしょう。
「難民」問題としては、昨年10月末に、取り上げていますので、
関心があれば、どうぞ。
都市封鎖(ロックダウン)とは、医療崩壊を避けるための人の移動の
制限であり、公共の交通機関も全面ストップするのが、本来の定義。 
 変な日本語ですが、「公共の交通機関も全面ストップ」を含む都市
封鎖を行ったのは、先だっての中国武漢や2020年3月末現在のインド
くらいで、欧州大陸の主要都市や、ロンドン、ニューヨークは公共の
交通機関はストップしていません。
厳しい外出西岸があり、罰金を課すところもあり、正確な言葉では
「極めて都市封鎖に状態」といったところでしょうか。
2.日本の経営者の嘆き 
話を変えて、足元日本の経営者の嘆きを書きます。
これは、ある意味切実ですが、地味で面白くない話題です。
マスメディアが報道する煽りやセンセーショナルとは対極をなし
ます。
たとえば、イタリアで一日当たりの死者の数がピークを越えると、
とたんに報道が減るし、現在の患者数でなく、対策上の優先順位は
低いと思える、「累積」での感染患者数を、国別や、都道府県別で、
「イの一番」に連日連呼する報道姿勢等々、
枚挙にいとまなし、といったところ。
(1)まず、プライベートな会話の中で
・飲食とか儲かっている業界・会社もあり、まだら模様である。
 実は儲かってる会社も多々ある。
 スーパーやネットショップはすぐ想像つくが、テイクアウトの
 飲食、たとえばハンバーガー、ピザ、牛丼等、あまり高価ではな
く、持ち帰りや宅配
・一部のホテル。
 海外からのインバウンド客の壊滅状態をついて、格安になった
 関西ホテルでの桜見物
ただし、これらは、まずオモテには、出ません。
まず、儲かっている場合は経営サイドは「黙っている」のは常道
だし、
被雇用者の多くは、万が一の感染で「私が第一号」を極端に嫌う
日本人であり、諸手続きがめんどう、周りに迷惑、社会的バッシング
が恐怖、等々理由は実感できます。
(脱線ですが)逆に今の欧州みたいに蔓延したら、上記のこの恐怖は
減るが、それはそれで怖いですよね。
(2)煽りと感じなかった、メディア情報から
・3月末の休日、ディズニーリゾートがクローズで行けなくなった
 若者が熱海へ  混み合う商店街。
・また欧州中心の海外旅行取りやめた若者が沖縄本当や離島へ
 移動する情報、石垣島を取り上げていました。
 (3)経営者の嘆き
「行政は、自粛、自粛と無責任」という不満と嘆き
・行政が「禁止する」とはっきり言うと、すっきりするし、手の打ち
ようも選択肢が増える。
・自粛しろ、と言うだけ。
 どんな結果だろうが自分、行政のことは法律で禁止したわけでない
 から補償はしない、と逃げる、困ったモノ。
・返す刀でのホンネの対応
 助成や各種申請は積極的に対応する。
 相手は時間かけて厳正な審査ができる訳がない。
 やったもん勝ちは否めない。
 ・そりゃ経営者として頑張るよ。
 行政の雇用つなぎとめ施策は誠に結構だが、役所仕事でなくスピー
 ド感が欲しいし、原資も結局税金、長引いて耐えられなくなると、
 結局解雇すかない。
3.やるべきこと
最後は我が身は自分で守ることです。
当たり前のことを2つ程度書きます。
①手洗い、うがいの励行、衛生環境の管理
②免疫を高めよう。バランスの良い食事と十分
な睡眠をとり、過剰のストレス回避の
 健康管理を意識。
 死亡患者事例もあるように、たばこはやめよう
今日の話はこれで終わり、いつも以上に暗い話となりましたが、
現実です。
紹介は、半年前に、このブログで書いた「夜と霧」から。 

「夜と霧・フランクル」(読書感想文もどき)視点を変えて 人生はあなたに絶望しない - 中高年michiのサバイバル日記

重すぎる本かもれませんが、

浮ついているときは、なるべく考え方の「原点回帰」は必要かと思い

ます。

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史記列伝の「大史公(司馬遷)曰く」の引用とコメント その1

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「古典からインスピレーション」、のイメージ

1.司馬遷の「史記列伝」とは
史記」とは、著者の司馬遷、成立過程含め著名ではありますが

一度整理します。

史記』(しき)は、中国前漢武帝の時代に司馬遷によ

って編纂された中国の歴史書である。

正史の第一に数えられる。二十四史のひとつ。計52万6千

5百字。

史記』のような歴史書を作成する構想は、司馬遷の父の

司馬談が既に持っていた。

だが、司馬談は自らの歴史書を完成させる前に憤死した。

司馬遷は父の遺言を受けて『史記』の作成を継続する。

紀元前99年に司馬遷は、匈奴に投降した友人の李陵を弁護

したゆえに武帝の怒りを買い、獄につながれ、翌紀元前98

年に宮刑に処せられる。

この際、獄中にて、古代の偉人の生きかたを省みて、自分

もしっかりとした歴史書を作り上げようと決意した。

紀元前97年に出獄後は、執筆に専念する。

結果紀元前91年頃に『史記』が成立した。

史記』は司馬遷の娘に託され、武帝の逆鱗に触れるよう

な記述がある為に隠されることになり、宣帝の代になり司

馬遷の外孫の楊惲が広めたという。

 史記 - Wikipedia

 その中でも、極めて面白いのは「列伝」です。

 これも繰り返しの愛読書ですが

筆者司馬遷の論評である「大史公曰く」は、非常に考えさせられる部分

がたくさんあります。

今回も私の主観で、ランダムに取り上げます。

これに対して、私のコメントを述べるスタイルとしてみます。

引用が多くなりそうで、いくつかに分けると思います。

まず「その1」です

2. 引用 (その1)

老子が貴んだのは道である。

虚無であるからすべてに対処でき、無為において変化自在なる

故である。 (中略)

韓子は法律の縄を張りめぐらし、人の心情を適切にとらえ、是

と非を明らかにした。

かれの説が極めて惨酷で愛情に欠けているのも、すべて(老子

の)道徳の説にもとづく。

してみれば老子は、深く遠かったのである。

 老子・韓非列伝 第三 一冊 P33

michiコメント

 「老子」が「韓非子」に発展したのは解る

 司馬遷は、「深く遠かった」の表現に老子への称賛と

 恐怖心双方を持ったという訳者の見解に、michiも納得です。

 

人の心にくいいった怨恨は、おそろしいものである。

王者でさえも臣下に恨みの種をまいてはならない。

いわんや同列の間ではなおさらだ。

もし伍子胥が父の奢といっしょに死んでしまっていたら

蟻やけらと違いはしない。

小さな義理を捨て去り、おおきな恥をすすぎきよめたから、

後世にまで名をのこした。(中略)

耐え忍んで、功と名を立てた。

激しい丈夫(ますらお)でなくて、これがやりとおせたで

あろうや。

伍子胥列伝 第六 一冊 P71

 michiコメント

 すこしも古さを感じません。

 2,000年以上後の私が読んでもなるほど、と感じます。

 人間は変わらないものだ、とまた思います。

  

蘇秦は反間(逆スパイ)の罪を受けて死んだ。(中略)

 だいたい 蘇秦という男は、まずしい農民の出で在りながら、

六国の合従に成功したのは、人並み優れた地力の持主であった

であろう。

だから私はその事跡を列挙し、時をおうて順序たててしるした。

かれが悪名ばかりをきせられぬようにというのが私の意図で

ある。

蘇秦列伝 第九 一冊 P152

michiコメント

  「その事跡を列挙し、時をおうて順序たててしるす」とは、まさに

司馬遷の 面目躍如、自分で調べて自分で考えてちゃんと記す、という

ことですね。 

 

私はせつ(地名)を通ったことがある。

この地の風俗として、だいたい乱暴な若者が町に多く、趨や魯

と異なる。

なぜかと尋ねたところ、答えに「孟嘗君は天下の侠客や犯罪者

まで招きよせてせつの町に「済ませた。およそ六万軒件あまり

あった」ということであった。

世に孟嘗君が客を、このでじまんにしたと伝えるのは、虚名で

はなかったのだ。

孟嘗君伝 第十五 一冊 P258

 michiコメント

ここでは引用しませんが、「孟嘗君」は、本文記載自体がとても面白

いです。

 中国独特に数字表現は置いといて、現場に足を運んで、直接話を聞く

 ことの重要性も、いつの時代も同じですね。

3.最後に

先だっての「韓非子」に続き、「史記列伝」を取り上げるのは、大それた話で

しょうが、私のお気に入りがたくさんあり、この小ブログで「その2」、

「その3」も、今後アップしていくつもりです。 

 

 

今週のお題「仕事の思い出」新人営業マンのころ、あるお客さんから学んだこと

 

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悩みが尽きない営業マンのイメージ


今週のお題「仕事の思い出」

について、書きます。

まさに「昔話、思い出話」の範疇にあります。

 1.証券会社の新人営業マン

 要旨は「営業マンの頃、狙っていた客さんにようやく会えた」
思い出です。
(1)まず時代背景から話します。
・もう、かれこれ30年以上前の話
 私は、新規顧客開拓が目的で、ある地方都市の市内を歩き回って
 いました。
・新規にお客さんになってもう対象は中堅・中小企業のオーナーや、
 準オーナー経営者です。
 つまり、お金に対して、裁量権のある人です。
・当時は、「金融の自由化」なるものが、進行中でしたが、
 証券会社のリテールの委託手数料は「固定」であり、広義の金融が
 まだまだ仕組み・既得権益に守らていた時代です。
・算数の話で、売買してもらう取引量が据えると、こちらの実入り、
 つまりて数料収入も上がります。
・当時の私の仕事は、新規にお客さんを見つけること、つまり私の所属
 する証券会社を通じて、株式を買ってもらうことです。
(なお、そのころの話を昨年10月12日のこのブログにに書いています
ので、良ければ読んでください。)
(2)営業スタイル
  若い方には???でしょうが、当時は「夜討ち朝駆け」スタイル営業が、一部
 では効果があった時代でした。
 当時は、対象潜在顧客の自宅を調べて、朝彼の家の前で待つことも、クレーム・
トラブルにはならなかった、事もあります。
 やはり、時代ですよね。
さて、話の趣旨は、面談アポとりの技法の話、です。
・何回も、アポイントなしで訪問します。
(というか、見えない相手に、アポイントが取れるはずは、ありません。)
・面談お願いの趣旨で、訪問のたびに名刺や資料を置きます。
会うための工夫として、筆ペンで巻紙に面談依頼状を書いて名刺と
 一緒に置きます。
・上記を複数対象に対して、繰り返し実行します。
(3)ある社長があってくれた。 
上記手法が、功を奏すことは、あまりありませんでしが、対象としていた
ある会社の社長が、会ってくれました。
名刺に電話に先方から連絡があったのです。
当然指定時刻に、指定場所に、はせ参じます。
結果として、一定時間経過したあと、取引をして、くれました。
株式は「変動商品」ですから、取引開始後も、それはそれは大変ですが
今日のブログの趣旨は、「なぜ、会ってくれたか?」の話です。
 (4)社長が会ってくれた訳。
後日談ですが、当該社長から直接聞いた趣旨を要約すると
今時、巻紙の面談依頼?古いね。しかも、とても下手な字だ。
・社内の部下に聞くと、どうも若造、新人らしい。
・何回も何回も会社に来ている、しつこいやつだ。
・しかし、属する会社は、まともな会社のようだ。
 何か、情報あるのかな?
・たまたま、自分に暇ができた。会ってやろう。
取引するかは、無論やつの、雰囲気みてから

偶然の産物ですが、今思うと、ありがたい限りです。

 2.今もって思うこと

(1)会えたのは、まずバックの組織の力、名刺の力である
  それは、その後の長いビジネス生活でも嫌と言うほど、感じる。
 個人はやはり無力な点が多く、ブランド、組織、肩書等々が大きな
 影響を与えている。
 自分の力と組織の力を誤認しないように、いつも考えるきっかけに
 しています。
(2)「たまたま」だけど、「自分で動いた結果」
 上記「巻紙作戦」が功を奏した事例は、多くない。
このケースに限らず、同じ思考、同じ行動をして、成功する確率は、
低いと思います。
よって、たまたま、という表現が近い。
(話を、大きくしますが)
歴史上の出来事の成功、失敗事例を見ても、無理無理「共通事項
を抽出して、見解を述べることはできますが、冷静に見て「たまたま」
の要素は否めません。
(3)導き出し
言えることがひとつあって、
「行動を起こさないと、結果は決してついてこない。」
行動を起こしたところで、失敗する、上手くいかない、のが、寧ろ普通。
この場合の反省は必須だが、過度の悲観論はよくない。
打ちのめされ、ダウンしたままではダメ、立ち上がり、別の手法を考え、
実行すべし、ということ。
しかしながら、時間は有限です。やみくもはダメ、熟考は必要です。
すべては、トレードオフなのだから、選択しなかった道を悔やんで
も仕方ない。 
思い出話から、なんだか偉そうな話となりました。 終ります。
 
今日の紹介は、いつもの書籍ではなく、地元の球磨焼酎とします。
 
 

新型コロナ報道(3月末現在) 3蜜、不要不急、例えばパチンコ 最後はハラリ氏紹介

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新型コロナの世界経済への影響イメージ
1.不要不急の判断は難しい
(1)2020年も三月末ですが、あいかわらず、新型コロナ旋風が世界
中で吹き荒れていますね。
先日3月最終の日曜は、行政の「密閉、密集、密接の3つの密の回
避」要請に加えて、不要不急の外出自粛要請。
不要不急の外出自粛は、関東については、国内海外はじめ複数の「対応
甘さへのバッシング」、「季節外れの寒さと雪」もあり全体として
は、功を奏したようです。
(これを書いている)平日は「仕事の人も多いですから」ある程度の
交通量と、賑わいを感じます。
(2)今日は、パチンコについて少し、書きます。
私の、現時点の結論は、
 ・パチンコ業界の3蜜の反論は、他と大差なし。
 ・パチンコ店来店が「不要不急でないこと」とは言えない
 ・警察権力が、やはり大きな力を持っているのでは。
といったところ。
補足説明を以下に書きます。
密閉、密集、密接の3つの密回避要請として、槍玉にライブハウ
ス、スポーツジム、カラオケ、屋形船等々、あげられています。
一部に、「なぜパチンコ店が回避の対象ではないの?」の質問もある
ようですが回答に説得力が、あまりないようです。
例えば、3蜜対象の議論に対し、
 パチンコ業界も当然反論していて、
 ・普段の衛生管理(ハンドル含め各種機械の消毒等)には努めて
  いる
 ・監督官庁の指示に十分従っている
 に加えて、 
パチンコ店舗は、換気励行で密室状態ではない
もくもくと、お客はパチンコ台に向かうので、「密接」はない
・立ち見はいないし、パチンコ舗内は「密集」はない
が主要反論のようです。
いろいろな、エンターテイメント(文化、教養も含めて)も多様化
しているのだからライブハウス、スポーツジム、カラオケ、屋形船
等々、に限らず「自粛要請」受けたところも、いろいろ反論はあるはず
個別に、お上がリスクを判断するのは、やはり難しい、と思われます。
次に、「不要不急」と言えば、行政の一部の人の見解は、「花見」だ
そうですが、さて、パチンコは?ということ。
 これは、弁解の余地なし、
不要不急の自粛要請に花見がそうなら、ゲームセンターだけでなく、
パチコ店もそう でしょう。
「不要不急」判断が、個人の価値観一任とすると、もはや、どの施設
云々は、言えないはず。
いわいる西側の民主主義国家では、「自粛要請」のは、限界があり、
今の欧州・米国を見るまでもなく、事態進展では「自粛でなく強制」
となるのでしょう。
③いつの時代も、どの世界もそうですが、強いものが得をする。
というか、うまく立ち回れることが、すなわち「強い」との解釈もで
きます。
天下り官僚受入はじめ、パチンコ業界と警察業界の強い結びつきは
誰しも、知るとこと。
少なくとも、ライブハウス、スポーツジム、カラオケ等々の業界よ
り、太いパイプは、ありそうです。
 2.情報を取り、よく考えよう。 
少し古いですが、2020年0327朝のNHKニュースを見ていました。
テロップには「21歳大学生」とあります。
彼女曰く
「報道が難しすぎてよくわからない
 もっと解りやすく、説明してほしい。」
ジョークや皮肉を込めて、ならまだ救いようがありますが、
これが、本心だとしたら、恐ろしい限り。
いまさら、大学教育云々は、コメントしません。 
しかし、21歳と言えば大人ですよね。
マスメディアの報道が偏向しているのを知れ、世界の現状詳細把握
せよ、とは言いませんし、報道のウラ、報道していないことを読め
とは言いません。
せめて、相手が喋っていることは、理解できる、くらいになってい
いと。
もう一つ、相変わらず、私は、「煽り」と思っていますが、
ひとりの感染者の報道、しかも、県で初めてとか、地域で初めて
とか、また数字の比較感もなく、感情に訴え、導こうという「お涙
頂戴式」の報道も、ありますね。
報道をそのまま、受け入れそうな人々も、少なからず、いるように
思います。
私が心配してどうになるものではないですが、やはり心配です。
③「自分で考える」とはいえマスメディアの影響力は、強いと思い
ます。
私の価値判断ではなく、客観的な想定として、英国皇太子や英国首相、
保険相の感染、カナダ首相夫人の感染等より、「クロコダイル・ダン
ディー」などで知られるアメリカの俳優、マーク・ブラムさんの死亡
よりコメディアンの「志村けん」さんの死亡は、今回の感染症の影響
度を一般の日本人に示したことでしょう。
3.サピエンス全史、ホモ・デウスの著者ハラリ氏
上記2の➀は、特に冷酒のように後で効く「親父の小言」でなく、
に中高年の愚痴になってしまい、建設的でないので、最後は、かの
ユヴァル・ノア・ハラリ(Yuval Noah Harai)氏が20202年3月30日の
日経電子版に少し書いていたので、引用し、締めとします。
(まず現状認識について)

人類はいま、世界的な危機に直面している。

おそらく私たちの世代で最大の危機だ。

私たちや各国政府が今後数週間でどんな判断を下すかが、今後数年

間の世界形作ることになる。

その判断が、医療体制だけでなく、政治や経済、文化をも変えていく

ことになるということだ。

(末尾の結論部分を引用します。)
我々は目の前には、自国を優先し各国との協力を拒む道を歩むのか、
グローバルに結束していくのかという2つの選択肢がある。
前者を選べば危機は長期化し、将来さらに恐ろしい悲劇が待つこと
になるだろう。
後者を選べば新型コロナに勝利するだけでなく、21世紀に人類を襲
うであろう様々な病気の大流行や危機にも勝利することができる。
   
 
 

 

韓非子から抜粋 その2 人間は変わらないから、生き残り古典と書籍がある。

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「その1」と同じ画像 君主と宰相のイメージ

2020年3月14日に韓非子から抜粋「その1」をアップしています。

韓非子から抜粋 その1 人間は変わらないから、生き残り古典となる書籍がある - 中高年michiのサバイバル日記

今回は「その2」です。

 1.抜粋から

みな世間の認める人徳の賢者で誠実善良な人であり、道術を身につけ

た士人ばかりです。

ところが、不幸なことには道に外れた暗愚な君主に出あって命を落と

しました。

してみると、たとえ聖人・賢者であっても、殺されたり辱めを受けた

りすることを避けられないというのは、どうしてでしょうか。

つまりは、愚かな者には説得するのが難しいからです。

そこで、君子は申し上げるのをためらうのです。

それに、素晴らしい最高の言葉というものは、耳に逆らい心にそむく

ものですから、聖人・賢者でなければなかなか聞きいれることが、で

きません。

難言 第三 第一冊  P71

 

およそ君主に説くことの難しさは、君主に説くほどの内容を自分でわ

きまえていることが難しいというのではない。

また自分の意向をはっきり伝えるまでに弁舌をふるうことが難しいと

いうのでもない。

さらに自分の思いどおりに自由自在に弁じたてて語りつくすことが難

しいというのでもない。

およそ説くことの難しさは、説得しようとする相手の心を読み取っ

て、こちらの説をそれに合わせることができるかというところにあ

る。

(その後具体例として、相手が名誉、利益、を求める場合に分け対応と

相手心理を解説しています。)

説難 第十二 第一冊 P230

 

(上記の事例を引用します。)

君主に向かって重心のことをあれこれと批評すると、君主はこやつ

自分との仲を割こうとしているなと考え、位の低い者のことをあれ

これと批評すると、君主はこやつお上(かみ)の権勢を下々に売り

つけているなと考える。 (中略)

その説き方をずばりまっ直ぐ簡単にすると、知識が足りないとして

退けられこまごまとていねいに広く弁じたてると、冗漫だとして、

他人と代わらせられる。  (中略)

こうしたことも君主に説くことの難しさであって、知っておかねば

ならないことである。

説難 第十二 第一冊 P234

 

この二人の言ったことは、みなそのとおり的中した。

ところが、ひどい場合は誅殺され、軽い場合でも疑われることにな

った。

してみると、真実を知ることが難しいのではなくて、知ったことに

どう対応するかが難しいのである。

だから秦のじょう朝が晋の謀略を見破った言葉はそのとおり当たって

いたのだが、彼が晋では隠し事を見抜く聖人だとされながら、秦では

誅殺されたということは、これこそよくよく考えなければならないこ

とである。

 説難 第十二 第一冊 P241

 

(御者、王、医者、車作り、棺桶作りの例を挙げ、みな利益のための

行動と説く、つづいて)

后妃や夫人や太子の党派ができあがって、主君の死を望むようになる

のは、主君が死ななければ自分たちの権勢が強くならないからであっ

て、心で主君を憎んでいるのではなくて、主君の死ぬことによって自

分たちの利益を得られるからである。

それゆえ、君主は、自分押しを利益と考える者には、特に気を付けな

ければいけないのだ。

 備内 第十七 第一冊 P316

 

古いことを変えないとか、なれたことを改めないというのは、その古

いことやなれたことが現在にとってにとって果たしてよいことか悪い

ことかということを基準とすべきものである。

南面 第十八 第一冊 P331

2.再び感想

韓非子抜粋「その1」の時の私の感想として

「古臭さは、感じない。いつどこにでもあるような話

人間は、変わらない部分が多い、から」

といった趣旨を書いています。  今回も同じ。

出典を明示せず、日本語の現代語訳で読むと、いつどこの誰の発言?

とよく解らないでしょう。

現在にも、意味ありだから、生き残っています。  

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岡潔 天才数学者ですが、数学以外のことを書きます 春宵十話から

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「ひらめいた」、「発見した」瞬間の脳のイメージ

1.岡 潔 とは?

岡 潔(おか きよし、1901年 - 1978年)は、日本の大数学者

奈良女子大学名誉教授理学博士京都帝国大学1940年)。

多変数函数論の分野で世界的な難問を解決し、その業績により

昭和28年文化勲章を受章した、という履歴です。

私の理解で、岡さんの考えのは

大切なのは情緒であり、情緒の中心が人間の面玄関である
情操を深めるために、人の成熟は遅ければ遅いほどよい
数学を解く力も情緒である。
かと思います。
 (一般的な紹介)
数学者・岡潔の名を全国的に知らしめたのは随筆「春宵十話」
である。
この中で岡は論理的学問と思われる数学者でありながら、日本的
情緒や情操教育の大切さを語りかけ、大変な反響を呼んだ。
数学の発見には西洋のインスピレーション型と東洋の情操型とが
あるという。
岡は「人の中心は情緒である」と言い、万葉集芭蕉などを通じ
日本人の心を思い出してほしいと訴える。
 2.発見の鋭い喜び
今日は、随筆「春宵十話」から「発見の鋭い喜び」を取り上げます。
私についていえば、ただ数学を学ぶ喜びを食べて生きてい
るというだけである。
そしてその喜びは「発見の喜び」にほかならない。 (P33)
 隣の応接室に座って考えるともなく考えているうちに、
だんだん考えが一つの方向に向いて内容がはっきりして
きた。
二時間半ほどこうして座っているうちに、どこをどうやれ
はよいかがすっかりわかった。
二時間半といっても呼びさますのに時間がかかっただけ
で、対象がほうふつとなってからはごくわずかな時間だ
った。
このときはただうれしさでいっぱいで、発見の正しさには
全くの疑いを持たず、帰りの汽車のなかでも数学のことな
ど何も考えずに、喜びにあふれた心で車窓の外に移り行く
風景をながめているだけだった。
(P35)
  全くわからないという状態が続いたあと、そのあとに眠っ
てばかりいるような一種の放心状態があったこと、これが
発見にとって大切なことだったに違いない。
種子を土にまけば、生えるまでに時間が必要であるよう
に、また結晶作用にも一定の条件で放置することが必要で
あるように、成熟の準備ができてからかなりの間をおかな
ければ立派に成熟することはできないのだと思う。
だからもうやり方がなくなったからといってやめてはい
けないので意識の下層にかくれたものが徐々に成熟して
表層にあらわれるを待たねばならない。
そして表層に出てきた時はもう自然に問題は解決している。 (p36) 
 私の言葉に直すと、
最終的に成功をつかむには、粘着質と言われようが、飽きずにしつ
こく、考え続けていく、ということでしょうね。
実は無意識のうちに、考えが時間をかけながら「発酵」していく、
ということでしょうか。
結果が出るかどうかは解らないが、継続していないと、いい結果が
出ないことは明らか、というのは、私にも解ります。 
3.数学者として

最後ですが、数学者としての評価を引用します。

フランス留学時代に、生涯の研究テーマである多変数複素

関数論に出会う。

当時まだまだ発展途上であった多変数複素関数論において

大きな業績を残した。

一変数複素関数論は解析学から数学的解析に至る雛型で

あり、そこでは幾何、代数、解析が一体となった理論が

展開される。

本来あるべき数学はこれを多次元化する試みであると考え

られる。

数学の立場から眺めると一変数複素関数論の素朴な一般化

は多変数複素関数論であるものの、多変数複素関数論には

一変数複素関数論にはなかったような本質的な困難が伴う。

これらの困難を一人で乗り越えて荒野を開拓した人物こそ

岡である。

 具体的には三つの大問題の解決が有名だが、特に当時の重

要な未解決問題であったハルトークスの逆問題(レヴィの

問題ともいう。および関連する諸問題)に挑み、約二十年

の歳月をかけてそれを(内分岐しない有限領域において)

解決した。

岡はその過程で生み出した概念を不定イデアルとする

が、アンリ・カルタンを筆頭にフランスの数学者達がこの

概念を基に(連接する)

層という現代の数学において極めて重要な概念を定義し

た。

また、(解析関数に関する)クザンの第2問題が解けるため

には、それを連続関数の問題に置き換えた命題が解けるこ

とが必要であるとする「岡の原理」も著名である。

その強烈な異彩を放つ業績から、西欧の数学界ではそれが

たった一人の数学者によるものとは当初信じられず、「岡

潔」はニコラ・ブルバキのような数学者集団によるペンネ

ームであろうと思われていたこともある。 

 岡潔 - Wikipedia

 引用したものの実は「岡さんとても賢くて、偉い数学者」くらいし

か私には把握できなくて、多変数複素関数論は全く理解できません。

つまり、引用内容詳細は理解できていません。悪しからず。

「春宵十話」を紹介します。

4.最後に

再度感想をかくと、成功のためには
「飽きずにしつこく、考え続けていく」
ことでしょうが、凡人の私が実行するには
「考え続けても飽きない」対象を、できるだけ多く見つけることかと
思いますが、ハテ、それは何なんだろう。
 
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新型コロナのなか 地元の図書館が1年2ケ月ぶりにオープン いい天気 となりの公園では子供が遊ぶ

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いろいろな図書館のイメージ

1.地元の図書館
読書は私の数少ない趣味の一つ。 図書館は重宝しています。
(1)さて、一年以上閉館していた地元の中央図書館がリニューアル
オープンしました
先日、天気も良かったので、出かけてきました。
図書館からの案内を具体的に書くと、

平成31年1月から閉館し、大規模改修工事を行ってきた中央

図書館が、3月24日(火)よりリニューアルオープンいたし

ます。

ただし、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、

以下のものに限定してオープンすることとしました

(長時間滞在や施設内での読書などはご遠慮願います)。

 ・図書の貸出・返却

・図書館利用券の発行手続き

・開館時間を午前10時から午後6時 

具体的な行動報告ですが、
新型コロナウイルスの対応で、入館時に入り口に、係の女性が二人いら
して検温と消毒あり、でした。
検温は、係に帆とが額に非接触型の検温器を当てます。
老若男女すべての人が対象のようです。
37.5度以上だと、お断りとの張り紙あります。
検温で合格し、別の係りの方が、手に消毒液をかけてくれて、こちら
も対応。
晴れて入館

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外から見た図書館と、リニューアルオープンの垂れ幕

(2)さて中の様子は、移していませんが、

椅子やソファーがすべて撤去してあり、座れません。
よくある、新聞や・サッシの読みまわしはできません。
中高生がよく使う、自習室等は、閉鎖状態。
要は、本を速やかに選んで、さっさと撤退しろ、とのこと。
図書館の性質上・構造上、窓を開け放ちて、しょっちゅう「換気」励行
とはいかないし、「密集、密接、密閉」を避ける手法として、
「短時間で出ていってくれ」との意向見え見え、今どき図書館で「くつろぐ」
なんて言語同断、ということ、でしょう。
ほかの役所の施設と違い、1年以上待たせたし、もはやクローズという訳
にはいかず、苦肉の策なのでしょう。
平日でもあるためか、人は少ないし「密集、密接」問題はクリアーして
います。
私は「さっさと出ていく」には、至らず、館内をじっくり歩きましたが、
いつもと違い「座れない」のでは、さすがに長時間は、粘れません。
いわいる「立ち読み」ですよね。
 2. 隣の公園
 さて、外を見まわすと、公園も整備されているようです。
1年2ケ月前、駐車場だったところも、子供の遊具がある公園となってい
ます。

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公園の、こちらは芝生の方、ゆったりです。

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公園の、こちらは子供の遊具施設のある方
 普段の天気のいい平日の、公園がどれくらいの人出なのか、地理感が
なく本日が、どの程度「多い」のかそれとも「少ない」のか、私には
解りません。
TVでみるローマやマドリード、ニューヨークのゴーストタウンぶり
からすると私には、ほっとする風景ではあります。
いろんな見解があるのでしょうが、子供を遊ばせる親の認識・行動が
甘いとか不見識とかは、私には、現時点ではあり思えません。
私見ですが
「不要不急の外出」の定義って難しいですよね。
大人が、仕事に行くのは不要不急の範囲外?
大人の「仕事」と言っても、多様化した現在社会では、仕事内容は千差
万別ですから。
また、子供が、公園で遊ぶのは「不要不急」の範囲内?
それとも、こどもも、ひたすら自宅でじっとしているべき?
私には、明確な基準が、どうしてもわからない。
3.いくつか借りてきました
せっかく、各図書館に行ったので、数冊借りてきました。
新書コーナーからは、以下を借りました。 
台湾究入門

著者       若林正丈/編  

家永真幸/編  

出版者    東京大学出版会 2020.2

図書館の紹介文は

「 重層的な移民が作り上げた活気に満ちた社会、台湾。

日台の幅広い年齢層の研究者が、政治・経済・社会・文化・歴史

など、それぞれが得意とする台湾理解のキーワードを解説する。」

とあります。

私の「台湾好み」は過去このブログでも取り上げています。

早速いくつか、拾い読みしてみると思います。