中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

天災あれこれ やはり地震はつらい 21歳の我が家(マンション)も、ガタが来ていそう

1.地震と我が家

(1)早いもので千葉県の新浦安地域に住んで21年となります。

新築のマンションを購入し、移り住んだのですが、21歳ともなれば、

関東でのこのところの地震で、(以下擬人化しますが)相当疲れて

いそう、に思います。

私は土木建築の専門家でもなければ、地震が国詳しいわけでもあり

ませんが、住人としての主観からです。

ほん本の素人考えですが、

ここ10年くらいの相次ぐ地震の揺れで、我が家(マンション

も相当傷んでいるのではないか、ということです。

まことに、お疲れ様です。

住居には、安全の点で、大変感謝しています

結果オーライの勝手な類推ですが、今どきのマンションに比べ相対的

に基礎工事が弱いと思われる一戸建て、賃貸アパートに住んでいたよ

りは、揺れには強かったのかと思います。

(違っていたらごめんなさい、感覚だけで理論的根拠はありません)

 

 (2)この21年間の振り返り

住み始めてから10年年くらい、そう2011年の東日本大震災までは、

そんなに揺れた思い出がありません。

マンションも極めて元気だった様子。

その2011年の東日本大震災では「液状化」を経験し、しばらくの

断水で、「生活インフラ」の重要さも、身にました。

逆にその後2011年から2021年の今日まで、繰り返し相当な揺れを

経験したと、感じています。

なお、2011年は、子供は中・高生で、乳幼児というわけではなく、

自分で自分のことは、できたのは幸いでした。

階段つかい、飲料水をマンション9階まで運ぶ手伝いができたので、

ずいぶん助かりました。

当然ですが、マンションに生命体みたいに免疫や復元力があると

は思えず、相当ダメージがたまってきているのでは、とかわいそ

うな気がします。

経年劣化とは別に、最初の10年は地震は大丈夫、直近10年は度重なる

地震の洗礼で、受難の時代、といったところ。

マンションのおかげで家族の生命が維持されたと、いい方に解釈して

おきます。 

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度重なる地震で相当なダメージ

 2.天災のランクづけ

(1)よく聞く怖いモノ「地震、雷、火事、親父」ですが、古く、

江戸時代からの言い伝えらしいです。

親父が何で怖いの?とは今風であるが、親父とは、台風のことだ、

という説もあり、これには、納得いきます。

現代科学は誠にありがたいです。

「天災」も相当程度、予測ができる面が出てきました。

(2)勝手に「結婚式型」と「葬式型」に区分

地震、雷、火事、台風を、私が勝手に結婚式型と葬式型に分けます。

①雷、火事、台風を「結婚式型」と名付けます。

情報が時々刻々と抱負に入り、ある程度まで、発生、発達、収束が

予測できるように、思います。

結婚式みたいに、ある程度日時や参加者、程度(費用でなく被

害の程度)が、推定できそうです。前もっての準備も相当可能で

しょう。

地震がやはり一番怖くて葬式型

いつか発生するのは解る、そう遠くないだろう、と言うこと。

しかし、正確な時期は、時期が分からない。

地震予知」として、の膨大な時価と予算、まじめで優秀な

「専門家」が、対応しているのでしょうが、現代科学でこれは

まだ「予知」が不可能である、というのが正解の気もします。

考え方が違ってブラック・スワンの話じゃないけれど「予知」する

こと自体が、「無意味」「不可能」なことかもしれません。

 

3.身勝手な思い

自分勝手に、考えてしまうのは、しまうのは人の常。

どうも、遠い先のことは「他人事」になります。

数十億円さ期には、膨張する太陽に、地球も飲み込まで、その前に

高年いなっ「生命体」は維持できないだろうという話。

もっと前の話しですが、地球上の酸素濃度が現在の100の1くらい

になり生命は維持できなくなる、とのこと。

と、本で読んだり、聞いたりしても、「へ―そうですか」、知的興味

外の何事でもない「他人事」。

1億年先は、どうせ自分も子孫(いるとしても)も存在していない

し・・・

現実の「身勝手な思い」は、あと30年くらいの間に、「現在のマン

ションが崩壊して住めなくなる程度の大地震が来てほしくない」とい

うことだけです。

反脆弱性(読書感想文もどき) ストレスやリスクをばねに、反脆弱性を取得

脆弱性

不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

原タイトル:Antifragile

ナシーム・ニコラス・タレブ/著  

望月衛/監訳  千葉敏生/訳  

出版者    ダイヤモンド社 2017.6

1.概要

「万にひとつ」が、明日来る。「絶対ない」は、絶対ない-。

国家経済、金融から、人生、愛まで、社会の行く末から、生き残る

仕事、学ぶべき知識まで、私たちはこれからどう生きるべきか。

すべてに使える思考のものさし「脆弱/頑健/反脆弱」をもと解き

明かす、というのが要約でしょう。

 言葉を変えると、

ストレスやリスク、変化や圧力をバネにして向上していく反脆弱性

身に付けるべきで、それこそが今これからを生きる私たちにとって

要な力である、ということです。

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「脆さ」をイメージしたイラストです。

2.本文から

派っとする、文言が目につきます。

私の理解可能な範囲で、少し引用します。

 

反脆いものは、長い目で見れば予測ミスから利益を得る。この考え

に従うならランダム性から利益を得る多くのものが今日の世界を支

配し、ランダム性から害をこうむるものはとっくになくなっている

はずだ。実を言うと、それが正解だ。 (上巻  P29)

 

私が唯一従っている現代の格言は、ジョージ・サンタヤーナのもの

だ。「人間は、妥協のない誠意をもって世界を判断し、ほかの人々

を判断してこそ、道徳的に自由といえる。」これは目標ではなく、

義務なのである。 P42

 

成功、経済成長、イノベーションが、ストレスに対する”過剰補償”

によってしか生じないのかもしれないという考え方は、私たちの

常識の範疇にない 。  P75

 

不思議なことに、今まで私たちにいちばん利益をもたらしてくれた

のは、私たちを(”アドバイス”などで)助けようとした人たちでは

なく、私たちを意図的に傷つけようとして結局は失敗した人たちな

のだ。 P97

 

抑圧され、自然な無秩序に飢えたシステムは、脆いがゆえに、ゆく

ゆくは崩壊する運命にある。ところが、崩壊しても、脆さのせいに

されることはない。むしろ予測が間違っていたことにされる。P221

 

研究にどれだけ大金を注いでも、革命を予測するのはトランプのカー

ドを数えるのとは訳が違う。人間は、政治や経済を、制御可能なブラ

ックジャックのランダム性に置き換えて考えることなど、永久にでき

ないだろう。P224

 

アメリカの財産は、一言でいえばリスク・テイクとオプション性の使

い方にある。アメリカは合理的に試行錯誤する驚くべき能力を持って

いる。失敗し、やり直し、また失敗しても、そんなに恥をかくことは

無い。それと比べて、現代の日本はどうだろう。失敗は恥になる。

から、人々は金融や原子力のリスクを絨毯の下に隠そうとする。

な利益のために、ダイナマイトの上に座ろうとする。朽ちた英雄、つ

まり”高貴なる敗北”に敬意を払ってきた昔の日本とは、奇妙なくらい

対照的だ。  P283

 

 そもそも運動というのは、トレーニングというストレスに対する反脆

さを利用して、利益を得ることに他ならない。つまり、どんな種類の

運動も、突き詰めれば凸効果を利用することなのだ。

  下巻 P72

 

磁器のカップから、有機体、政治システム、会社の規模、航空機の遅

れまで、どの分野を取ってみても、脆さは非線形的なものの中にある

。さらに、発見のプロセスは、”反赤字”とみなすことができる。(中

略)発見のプロセスは、ランダム性を嫌う脆い状況とはちょうど逆な

のだ。  P88

 

よい非対称性(正の凸性)が存在し、オプション(選択し)が特殊な

ケースであれば、長い目で見るとまあまあうまくいき、不確実性があ

れば、平均を上回ることができる。不確実性を増すほど、オプション

性の果たす役割も増し、成績は一層よくなる。この性質は、人生にと

ってとても重要な意味を持つ。 P104

 

彼は、本物のアイディアというのは必ず、同じ分野の大部分の

人が専門化や形骸化のせいで完璧に見落としている、一つの核心

的命題に凝縮できると、考えている。

たとえば、宗教の戒律はみんな、煎じ詰めれば「自分がしてほし

くないことを他人にするなかれ」という黄金律を、改良、応用、

翻訳したものだ。ハンムラビ法典の根底にもこの理屈があった。

P294

 

すべてのものは変動制によって得または損をする。脆さとは、

変動性や不確実性によって損をするものである。   P294

 

アルベールカミュの小説『ペスト』では、ある登場人物が小説

の完璧な書き出しを探すのに半生を費やす。その文章が見つか

ると、本は完成したも同然だった。すべてはその書き出しの派

生物に過ぎないからだ。

ところが、一文目の意味を理解し、味わうためには、本を最初

から最後までよまなければならない。  P294

 

生き物は変動性が好きだ。自分が生きているかどうかを確かめる

いちばんの方法は、「自分は変化が好きか?」と自問することだ。

食べ物は空腹が無ければ味がない。成功は努力がなければ、喜び

は悲しみなければ、確信は疑念がなければ意味がない。そして、

倫理的な生活は、個人的なリスクを伴わなければ価値がない。

P297

  

 3.最後に

著者のタレブは、「ブラック・スワン ― 不確実性とリスクの本

質」の著者として有名です。

私たちは必死に世間一般で良いとされている安全策や仕事に飛び

つこうと用心しますが、予測も付かない大きな事態であるブラッ

クスワンのような急激な変化には対応できません。

「脆さ」を避け「反脆弱性」を身に着けるしか、ないのでしょう。

ウイットのある文章で、少し笑えましたが、彼我の読書量の差異、

頭脳の差異はいかんともしがたく、今回も悔しい一冊でした。

 

 

想定外の面白さ  ラグビーの昔話、ジョナ・ロム―です

1.想定外

(1)趣味として本を読んでいる時間は長いですが、「人間の本質

は、古今東西少しも変わっていない。」とつくづく思います。

個々の人間の能力差は、ほんのちょっとの差と、思い知らされる

ことが、多々あります。

出口治明さん流に言うと、人間の脳に仕組みが1万ね以上は変わって

いないから、当たり前、ということでしょうか。

一方実生活レベルでは「相対外」とか「考えられない」ことに接

することもあります。

ことがスポーツのようなある面「人畜無害」のことでは、素直に

「面白がる」ことが出来ます。

(2)また、昔話になりますが。ラグビーの話を一つ。

小さくて速い、大きくて強いが遅い、というのは当たり前ですが

大きくて強くて速い、という算式・図式というか物理に反するから

ことを、ニュージーランドオールブラックスには、感じます。

だから。面白い。

素人目にみても、ジョナ・ロムーという選手は、面白い。

一世を風靡した、オールブラックスのウィングの選手なのですが

相手が、まったく格下たみたいに、フォワード、バックスを抜いて

いきます。

私が見ているのは、国際試合で出来合いのドラマでもなんでもあり

ません。

つまり登場人物は、イングランド、フランス、スコットランドとい

ったいわいる「強豪国:Tera1」のチームのメンバー、もちろん国家

の威信を背負ったナショナルチームのメンバーです。

彼等が、必死で対応しています。「役者」では無論ありません。

当事者には失礼ながら、視聴者である私には、いとも簡単そうに抜い

ていくのが見ていて面白いのです。

ラグビーの点では敗者ではないので、日本的な「判官びいき」とは違

いますが、若くして病気で亡くなったので、一層、私には関心を引き

ます。

 (3)もう一つスポーツ事例、今度はバスケットボール

たしか試合前のセレモニーの一つだったかと思いますが、マイケル

ジョーダンが、ゴールの相当後ろからジャンプし、ダンクシュート

を決めるシーンがありました。

どうも、合成映像かと思うくらい。ほんとに人はそんなに跳べるも

のだろうかと、素直に「面白がって」いる私でした。

バスケの戦略や、ジョーダンのパスのクニック、状況判断は、良く

解らないので書けません。

 

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ワールドカップも、昔話ですね。

2.スポーツの仕切りと流れ

以下も全く私見です。

(1)スポーツの種類に「仕切り型」と「流れ型」があって割と

日本人には、仕切りが解り易いのではないか、ということ。

相撲や野球・ソフトボールが代表、柔道、剣道もその面が強い。

バレーボールも、またアメリカンフットボールもそうです。

一回一回「仕切り」があって、その間に相対的に短い時間にプレー

が続く。「観客」も「観客なり」に、その一回一回「仕切り」の間

に、考えることも、もちろん他の用事を済ますことも、できます。

 (2)「流れ」の代表は、多くの人が少額・中学や高校で経験がある

サッカー、バスケットボールが、あります。

ラグビー事例ですが、試合の流れに緩急があり、また一瞬にして

「攻守」が、逆転します。

またオールブラックス賛歌になりそうですが、「守り」から「攻め」

への一瞬の変化が、あたかも全員(15人)に瞬間に共有されたかのよ

うに、変化するのが、見ていてこれまた「面白い」のです。

「仕切り型」と「流れ型」どちらがいい悪いでなく、趣味の問題で

す。

 

 3.はや1年半前となった、ワールドカップ

日本で開催のラグビーワールドカップのことです。

2019年秋は、大変な台風シーズンでもありました。

そこだ、たまたま同じ趣味の同世代との、と酒の席での話。

・テレビのアナウンサーが、ある選手が三つ目のトライをしたこと

 を「ハットトリック」と、言っていた。

・彼も私も、「大いに不満」で意見が一致。

・サッカー用語は使わないでほしい。

 サッカーのゴールと、ラグビーのトライはそれぞれ貴重であり、

 歴史もあり、本質的に違うものである。

・知らない人に、変な誤解を招く。あくまででスリートライである。

 

読み手にとっては「だから何だ」と他愛のないモノでしょうが、

趣味は、そんなものです。

古代ローマ人と日本人が似ている点、現代イタリア人とは違います。

1.古代ローマ人と日本人の共通点

をふと考えていたら、

(1)「宗教的拘束がない社会」、「世間が戒律をつくる」という
文言にぶつかりました。
「宗教的拘束」の話は良く解ります。
今や西ヨーロッパ世界には、キリスト教が深く根差しており、いわ
いる「近代化」というのも、キリスト教のくびきからの脱却の一面
があるのは、解ります。
その点、古代ローマ社会で多神教の世界で、「やおろずの神々」が
いる日本と似ているし、宗教的「拘束」は低そうです。
世間が戒律を作るローマ社会は、あまり知らなかったのですが、
「世間」の同調圧力(最も相手は、奴隷でないローマ市民(男性)
が「世間」)めいたものがあったようです。
(2)別の資料を見ていたら
風呂、年功序列、公共事業、言語をあげて、いました。
風呂については後述するとして、
年功序列には、

ローマには元老院という組織。そして、重要なポストはある程度

の年齢にならないと立候補する資格がないとしていた、をあげ、

公共工事には、

ローマの街に 11 本も引かれていた水道、何万キロにも渡るロー

マ街道、いずれも国の仕事として進めていた、をあげています。

長い歴史を生き抜いたローマ水道アッピア街道の丁寧なつくり

は、なるほどと思います。

③言語について、

アクセントではなく抑揚で発生すること、日本語とほぼ同じロー

マ字読みから「直感的には似ている」と評しているようです。

これには私はコメントできません。

(3)少し硬い分析を引用しましょう。

塩野七海さんがコメントしているようですが

ローマ人と日本人の共通点として、創造性にやや欠けるが学ぶ

能力に長(た)けていると指摘。

ただまねるのではなく、「人が発明したものを磨いて、より良い

ものを作り出す能力には目を見張るものがあります」と。

「このソフィスティケートしていくことが得意なのが、実はロー

マ人と日本人」と論破している。

これには、同感です。

数値比較ができるわけではありませんが「学ぶ能力」にたけて

いると思いたいとことです。

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古代ローマのコロッセウム跡です。

 2.今度は風呂の話

(1)地理と文化の比較

・どちらも南北に長い国である。

・火山が多くて地震が頻発するという地質的な面での類似点

キリスト教が踏襲する以前の古代ローマ時代にまで溯れば、

 宗教的な倫理観に拘束されない国民の性質や社会性での共

 通点。

・ どちらも火山国であるがゆえに温泉は至る場所で湧出し、

 日本人もイタリア半島で暮らして来た人々も、その恩恵にあず

 かって生きてきた。

・古代のローマの都市には大衆浴場があって社交場になっていた。

 平成の今でははやらないが、昭和の日本も銭湯は社交場だ

お湯が湧き出さない地域にも温泉的なものを作りたい、という

 のも古代ローマ人と日本人特有の発想だった。

温泉については私も個人的に好きで、当ブログにも少し書いてい
ます。 

温泉あれこれ(日本人の温泉好き、勝手解釈、テルマエ・ロマエ、故郷の温泉) - 中高年michiのサバイバル日記

もう一年4ケ月前(2019年11月24日)ですが、ヤマザキマリさんの、

テルマエ・ロマエをとり上げています。

 この映画でも、彼女の「平均的な日本人」ではない半生がより内容

を深く、面白くしているように感じました。

(2)そのヤマザキマリさんからひと言

古代ローマの人々は、大きな国土を保有し、経済が回り、国威が

保たれていることが重要で、命は二の次という姿勢がはっきりして

いた。」

現在西洋に根差した、個人主義とは、少し違いますね。

 

3.現代イタリア人

現在ギリシャ人・イタリア人が、人種的にも、歴史的にも、古代ギリ

シャ、古代ローマと、全くつながっていないのは自明ですが、古代の

歴史遺産をなんとか金儲けに利用しようという、「商魂」は認めま

す。今を生きるのに、皆必死。

日本人と似ていない現代イタリア人のことを、またヤマザキさんから。 

新型コロナで「自粛要請に従わない法人の名前公開」が、日本では、
「処罰」の一つの道具であって、一定の効力を持つということが、
平均的現代イタリア人には、ギャグにうつるらしい。
 
良く解ります。「自粛」とは何か、何ら罰則のない規範がどうして
拘束力を持ち、効力を持ちうるのか。
「世間という同調圧力」は彼らには、解らないのでしょう。
キリスト教という)宗教なくして、倫理観・道徳観をどう教える
のか?」という指摘もありそうです。
「お天道様が見ている」に、しっくりくる人もそうでない人もいま
す。いずれにしても、自分と違う人を理解し受け入れるには、
「寛容さ」が必要なのでしょう。 

今週のお題「祝日なのに……」 完全週休二日と重なって残念な人は、減っている?

「祝日なのに……」,いくつかの観点から

1.まずは祝日整理

昔(第二次世界大戦終結まで)は「皇室祭祀令」に定められた

「祭日」が、ありましたが、現在は「祝日」に吸収されていて、

難しい話は、やめておきます。

まず、「祝日」を整理してみると、以下の通り

1月1日           元日   

1月の第2月曜日       成人の日

2月11日          建国記念日

2月23日(2020年〜)   天皇誕生日     

4月29日          昭和の日

5月3日           憲法記念日

5月4日           みどりの日

5月5日           こどもの日

7月の第3月曜日       海の日

8月11日          山の日

9月の第3月曜日       敬老の日

秋分日           秋分の日

10月の第2月曜日      体育の日

11月3日          文化の日

11月23日         勤労感謝の日

 感想としては、結構休みがありますね。

お題の出題意図とも絡みますが、完全週休二日を、前提とし

これに祝日がオンされる環境で、使途とをしている人には、

「多い」という感覚は、普通かもしれません。

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少し時節は早いですが「祝日」イラストとして

 2.日程調整

もう大昔ですが、私が若い頃、証券会社で働いていたころのこと、

ファイナンスの日程調整」では、日本の祝日は、「ずらす」必要

が出てきて悩みの種でした。

海外(といって米国、英国ぐらいですが)と比べ手祝日が多いな

との印象。

休みについて、当時の社会では、「日本人はみんなで一斉に休まない

と、ダメで個別には長期で取りにくいよ」なんて言葉が、私の周りで

流布していました。

経営も人事も「リフレッシュ休暇」とか「有給の半強制取得」とか、

良く解らないことをトップダウンでやっていました。

誤解なきよう、現代ではありません。もう四半世紀以上前の金融で

の話です。

 

 3.少し、哀愁漂う怖い話

 従前の昔話の続き、そのころの外資系証券での噂話です。

12月後半になると、従業員はみんなヒマ。クリスマスの頃なんて、

まともに、働いていない。

なぜ「哀愁漂う」になるかというと、

仕事は100%業績評価で、1月から12月までの1年の結果勝負で、12月

半ばにはもう勝負あり、という具合。

成績がいいと、来年の地位確保できて、仕事ができるしハッピー。

そうでないと、すでに「職場に席」はなくて、ヒマ(次の職探しで多

忙の面はあるでしょうが・・・)状態。

つまり、どちらに転んでも、そう忙しくはない、という話。  

 

 4.お題の意図

(1)「なんか損した気分」として、今回のお題の趣旨は土曜と祝

日の重なりを指摘(日曜は振り替え休日の仕組みアリ)しているよ

うですが、

私見では、そう感じる人の人口割合は、もうピークアウトしている

ような、感があります。

 今回具体的データは示していませんが、サラリーマン(ウーマン)

の正社員で、完全週休二日で、有給もしっかり、という割合は、バ

ブル崩壊期から20世紀末と引掻くしてぐっと減っているのでは?

単に労働人口減少を言っているのでなく、割合が減っているのでは、

という推測です。

多用な働き方、フリーランスや非正規雇用、サービス業シフトです。

(2)もともと、第一次産従事者や、自営業の人は、明治前の「1週

間の感覚導入前」まで、遡るつもりはありませんが、「盆と正月だけ

休み」、というのも普通だったでしょうし、いや「盆と正月こそか

入れ時」もあるでしょう。

もともと「祝日」に疎い、仕事の分類と言えましょう。

近年経済のソフト化サービス化け一層進み、従来の「第一次産従事者

や、自営業の人」とは違ったサービス業従事者は、増えていると思わ

れます。

 (3)確かに、戦後経済復興から高度成長期か後のサラリーマンは

日曜だけが貴重な休みで、土曜が「半ドン」になるだけでもうれし

く、隔週休みから、完全週休二日へと拡大してきた流れもあります。

(現実は一部企業だけですが・・・)

上述のように、曲がり角であることは、事実です。

少し前、コロナ騒動の前、知人と夜アルコール入りの外食。

若いころの仕事やプライべートの海外体験を、踏まえつつ

今や日本は小さくて、安くて、きれいな国になったね。そりゃ、

大きくてお金のある国から、人がたくさん来るはずだよ」と、よく

話をしたのを思い出します。

昨年に続き2020年の広告宣伝費のマーケット規模 電通資料から 想定通りでしょうか。

1.総括:コロナが影響、ネットのテレビ超え継続

昨年2020年3月11日のリリースされた2019年の資料から、考え

ましたが、本年2021年2月25日のリリースから再度考えます。

2020年 日本の広告費 - ニュースリリース一覧 - ニュース - 電通

 要約すると、 

・日本の総広告費は、6兆1,594億円(前年比88.8%)となり、

 東日本大震災の2011年以来、9年ぶりのマイナス成長

・インターネット広告費は、社会のデジタル化加速が追い風と

 なり、前年に続き、プラス成長

 概況を転記すると

・2020年の総広告費は、通年で6兆1,594億円(前年比

88.8%)

・3月以降、新型コロナの影響により国内外の人の動き

が制限され、4月に発出された緊急事態宣言以降、日本

経済は大きく減速。

・前年までのインバウンド消費がほぼなくなり、外出

自粛により外食、交通・レジャーを中心に大きなダメ

ージを受け、広告業界もその余波を受けた。

・政府や自治体主導の経済対策・感染対策が取られて

いく中、7月以降は徐々に回復の兆しを見せ始め10-12月

には前年並みに戻りつつあったが、通年では前年を大き

く下回った。

東日本大震災の2011年以来、9年ぶりのマイナス成長。

かつリーマン・ショックの影響を受けた2009年以来、

11年ぶりの2桁減少となり、1947年の「日本の広告費

統計開始以来、2番目の下げ幅となった。

 

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「広告」の見出し枠のイラスト

2.マスコミ四媒体広告費

想定した通り、となりました。

ネットである有識者も言うように「報道姿勢」も、広告費が取れ

ない大きな要因だと、同感します。

①新聞広告費 3,688億円(前年比81.1%)

②雑誌広告費 1,223億円(前年比73.0%)

③ラジオ広告費 1,066億円(前年比84.6%)  

④テレビメディア広告費(地上波テレビ+衛星メデ

ィア関連) 1兆6,559億円(前年比89.0%)

◇地上波テレビ 1兆5,386億円(同88.7%)

・新型コロナ拡大に伴う広告費削減などの影響により、

地上波テレビ広告費は1兆5,386億円(前年比88.7%)

◇衛星メディア関連 1,173億円(同92.6%)

・新型コロナによる巣ごもり需要の高まりにより

通販市況は堅調だっ

たものの、通販以外の広告出稿は減少傾向。

  3.インターネット広告

これも、想定通り。

視聴者が、テレビ・新聞から「流れた」割合は、継続してい

ると思います。

コンテンツの問題でしょう。

また、「新型コロナで物販系ECプラットフォーム自体が社会

的にも大きな役割を果たし」というのも良く解ります。

①インターネット広告媒体費 1兆7,567億円(前年比

105.6%)

・新型コロナによる消費の低迷および広告出稿減少の

影響を受けたが、他メディアよりも早く回復基調となり、

前年比105.6%となった。

・インターネット広告媒体費のうち運用型広告費は

1兆4,558億円(同109.7%)。

巣ごもり需要によってSNSやEC、動画配信サービスへの

接触機会も増え、大手プラットフォーマーを中心とした運

用型広告の需要が高まった。

また、マスコミ四媒体由来のデジタル広告における運用型

広告の活用がさらに進んだ。

②「日本の広告費」における「物販系ECプラットフォーム

広告費」1,321億円(同124.2%)

これまでの継続的な成長に加え、新型コロナで物販系EC

プラットフォーム自体が社会的にも大きな役割を果たし、

それに連動して物販系ECプラット

フォーム広告費も引き続き高い成長率を見せた。

③インターネット広告制作費 3,402億円(前年比101.4%)

・コロナ禍によるインターネット利用の変化、企業活動の

デジタルシフトへの動きが、インターネット広告の制作需要

増につながった。

4.プロモーションメディア広告費

①屋外広告 2,715億円(前年比84.3%)

②交通広告 1,568億円(前年比76.0%)

③折込 2,525億円(前年比70.9%)

④DM(ダイレクト・メール) 3,290億円(前年比90.3%)

⑤フリーペーパー 1,539億円(前年比72.9%) 

⑥POP 1,658億円(前年比84.2%) 

⑦イベント・展示・映像ほか 3,473億円(前年比61.2%)

 

 5.最後に

(1)ちなみに昨年の要旨は、 以下の通り

・日本の総広告費は、6兆6,514億円(前年比101.9%)となり、

 8年連続のプラス成長

・インターネット広告費は、1兆7,589億円(前年比116.5%)、

 6年連続の二桁成長となり、テレビ広告費を超え、初めて2兆円

 を上回る。

(2)確かに新型コロナの影響は、大きいですが、一気にパラダ

イムシフトが起こったというより、近年起こり通大きなうねりに

「拍車をかけるきっかけ」のように思えます。

またコロナ雑感、いよいよ1都3県も「緊急事態」解除?

1.理屈より「解除」という事実

これを書いているのは、最終は2020年3月18日です。

1月7日から延々と続いた1都3県の「緊急事態宣言」もようや

く解除?との報告です。

報道ですから責任持たないし、信用度合いも「話半分」としても、

これを前提に感想少し。(私は総理会見・発言は見ていません)

解除根拠や、見通し等は一切引用しません。

今までさんざん書きましたが、数字や比較考量、理論的議論では

ないので、私はここには触れないことにします。

緊急事態宣言解除については、そもそも「宣言」したときの根拠

がはっきりしなし、「延長」についてもしかり。

今回の、「解除」宣言についても、良く解らないのが実情。

数値基準ならよく解かりますが、裁量含みの「総合的判断」とな

ると、良く解らない。なんとでも突っ込みようがあるのが「政治

判断」と言われるとそれまでですが・・・

オモテの理屈としては、医療切迫状況の緩和、といったところ

でしょうか。要は重症者の対応ができればそれでいいわけで、

経済を市原区成城に戻す方向に、私は賛成です。

メディアや「有識者」は、コメントするのでしょうが、これにも

触れません。

要は事実は事実であり、まじめな方が多い日本で、お上からの

解除宣言で少しは「空気が変ってくればよい」、ということ。

ようやく春が来た」との実感の方も、多いのでしょう。

 

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感染症対策は、基本はどもでも、どれも同じはず。

 2.現実は、相変わらず

 

 情報が、激しくかつ低コストで飛び交う時代であり、私ですらも

新型コロナに対して、責任ある立場の人が、3月前や半年前どころ

1年前に、現在と同じ事を言っているのに、出くわします。

さて、「相変わらず、変わらない」事例を少し。

テレワークと、働き方改革

また「隗より始めよ」を思い出します。

(1)国会中継から、議員のテレワーク 

テレワークだ、三密を避けるというなら、国会での議論をテレワ

ークでやればいい、と私はずっと前から主張していますが、一向

に変わりません。

やる気がないのでしょうね。

知人の話が面白かったので、少し引用。

「いかに無能な、高齢の方の集まりとはいえ、国会議員ですら、テレ

ワークはできないはずはない。技術は進んでいる。要はやる気がない。

理屈をこねて、既得権益を放棄したくないだけ。」なるほど。

政府の「新型コロナ対策室」のメンバーは、は働き方改革どころか、

(2)政府の「コロナ対策室」は、本質的に忙しい?

「コロナ対策室」の勤務実態について、ほとんどの職員が超過残業続

き、とのニュースあり。

真偽のほど、程度問題は他と同様、私はニュースは「話半分」と聞い

ているが、なんとなく類推できそう。

いわいる「どこを向いて仕事?」との側面もありそう。

このブログで「隗より始めよ」とのタイトルで書いているが

隗より始めよ、再論 新型コロナの件です 「緊急」なら本質的対応を - 中高年michiのサバイバル日記

テレワークもまず言い出しっぺから、実行しないと、説得力は欠け

ますよね。

また、「忙しい」部署ほど、「働き方改革」の模範をしてしては?

 

3.モノは言いよう

 また、脱線する話ですが、米国民主党で面白い話題を一つ。

話は単純です。

・バイデン政権になって南部国境管理を緩くしたため、

 不法移民移民が急増した・

・特に、子供難民の収容施設が不足している

・よく考えると、トランプ政権は国境管理を厳しくして

 いて、子供の不法移民が、そんなに増えることを想定

 していなかった

・よって、収容する施設が足りない(事前の予算以上

 を建造しない)のは、当たり前。

別に難しい話でないのですが、何か問題が起こると、前任者

の失策と喧伝し、罪をなすり付ける、典型。

「モノは言いよう」との話ですが、同じ手法は、いつの時代も

どこの世界でも、使われてきたように思います。

雑多に流れる大量のニュースも、タテ(歴史)とヨコ(地域比

較)で眺めると、少しわかる気がします。