中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

組織票について 当該組織に属し続けるメリットがないと、やはり続かない

1.先日(7月4日)の東京都議会選挙

もう10日以上前の古い話となりますが、東京都議選の結果が、自民

が第一党(33議席)で、都民ファーストが僅差(31)で二位。

まかりなりにも、「党」という集団で、何をやりたいかが良く解らな

都民ファーストは、横へ置くとして「自民党惨敗」の評価が、多い

ようです。

NHKはじめ大手テレビや、部数の多い大新聞等は、「新型コロナ対応

や、東京五輪対応のまずさを、敗因としてているようですが、

普通に考えると、中国への非難決議一つできないことはじめ、自民党

の国際政治の対応のまずさの評価かなと、個人的には思っています。

いわいる日本のメインストロームメディアが「中国非難」はできない

ので、その観点からの分析が表現されないのは当然でしょう。

新型コロナ、選挙争点の不明瞭さ、雨の日曜等もあって、「組織票を

抱える、公明党共産党が強かった」というコメントを聞きましたが、

それはその通りと思います。

今日はまず「組織票」について、少し書きます。

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今日は「組織票」のイラストイメージです。

2.組織票とは?

(1)まず定義はシンプルです。

組織票とは利益団体などが特定の候補者の推薦を行っている場合に、

その団体の所属メンバーが当該候補者に対して組織的に投票する票

を指します。

今回は、政治の選挙投票の話に限定で、プロ野球や大相撲、サッカー

当の「ファン投票」や音楽業界会のことには、触れません。

 「組織」とは例えば、組織の規模が大きい専門職の公務員(自衛隊

警察など)、業界団体、労働組合、利益団体、宗教団体、人種・民族

多民族国家の場合)などがこれにあたります。

(2)組織票のパターン

組織票はその組織の団結が固いのが特徴で、その傾向は

・得票数も安定

・棄権も少ない。

マスメディアがよく言いますが、「低投票率なら組織力の強い

政党や候補が有利」という選挙予想は、然りかと思います。

(3)ここまでは、良くある一般論ですが、

その特徴である団結の強さの源泉、その今後の影響力の継続性に

ついて少し考えます。

ありていに言えば、仕事がなくなるのが怖い、生活基盤がなくな

るのが怖いといったところでしょう。そういった心理があるため、

半強制も「仕方がない」、自分の信条と違っても「仕方がない」

となります。

具体的に選挙では、業界票、労働組合票、宗教票なのでしょうが、

根本は、どれも同じかと思えます。

強さの源泉が、逆に言うと今後の影響力の継続性になります。

当該組織に属していて、つまり時間知労働力を提供し続けるだけ

のメリットが、継続するかどうかがポイント。

選挙とは違いますが、

第二次世界大戦後の新興宗教教団の高度成長期をピークとした

長期低落傾向を聞きます。

ご利益と言いますか、「宗教は違う」との反論をあえて受けます

が、やはり経済的メリットの減少は、あると思います。

 

3.選挙でいえば

より広く、民意をはねいさえるため。組織票の影響を現実ため、

選挙に行きましょうというのはその通りですが、

「選挙に代えたくない」と考える人も多そうです。

それでも、「選挙に行き安く、投票しやすく」を、自分事として、

考える人が もっと増えないと、話が進まない。

制度だけでなく、システム含め多種多様な手法があり得ますが。

 

4.人間は変わらない

いつもの結論です。

人間は集団を作りたがるもの。定住化を始めて以来そうでしょう

し、現在の全世界の人々も、「その定住化」を選択した人々の子

孫です。

大きく言うと国家をはじめとする政治経済集団であり、宗教集団

もそうでしょう。

集団・組織に属することで、生き延びることが出来るとのメリッ

トがあると人間は集まるし、状況変化によって離合集散も続くのが、

また人間の心理なのでしょう。

良いデジタル化悪いデジタル化(読書感想文もどき)組織のトップのでデジタル化意識の低さがやはり問題

良いデジタル化悪いデジタル化

生産性を上げ、プライバシーを守る改革を

野口悠紀雄/著  

出版者    日経BP日本経済新聞出版本部 2021.6

日経BPマーケティング(発売)

 1.概要

野口悠紀雄さんの新しい本です。

まさに彼に書けそうな文章かと思います。

禁輸政策、経済政策には、私は異論がありますが、勉強法や

システムに対する深い見解には敬服しています。

「デジタル化」論点は、まさに野口さん向き。

内容としては、

日本の労働生産性の低迷、「テレワーク」「オンライン教育」

「オンライン診療」が進まない官民双方のデジタル化の遅れ

根本要因を明らかにし、個人の自由とプライバシーを守れ

るデジタル化への道を示しています。

論理と実務が良く解った文章です。彼は1940生まれとあり

ますから御年80歳越。

彼ほどのITリタラシーを身に着けるのは難しいですが、私も前

向きに、といつも思います。 

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今日は「デジタル化」にサーバーのイラストを使います。

2.本文から

オンライン診断が導入できない本当の理由は「診療報酬が低く

設定されているため、経営面を考えると導入を控えざるをえない」

ことではないだろうか。

(中略)

多くの患者がオンライン診療を望んでいるのであれば、病院が

それに対応できるよう診療報酬の体験を見直していくことが必要

だろう。アメリカで保険適用対象を広げたためオンライン診療が

広がったという事実も参考にすべきだ。  P51

 

緊急事態宣言下では、営業自粛が要請されたり、飲食店に対する

時短要請がなされたりする。(中略)民間事業者の生活の基本で

ある営業に制約を加えようというのだ。そうした犠牲を強いよう

というのだから、政治家は自らの行動も見直すべきだ。

(中略)オンライン化に必要ななのは、意識を変えるだけのこと。

コロナ下で、多くの人々が対面からリモートへと意識を切り替

えた。

本来であれば人々に模範を示すべき国会議員が、最も遅れて

いる。信じられないほど遅れていると言わざるを得ない。P61

 

本来は、議会活動そのもののデジタル化が考えられるべきだ。

(中略)

日本でも、地方議会が員会や本会議をオンライン化できるよう、

国に対して法改正を求めている。

デジタル化を言うのであれば、こうしたことが当然考えられな

ければなるまい。P62

   

 PCを使わない人には現在のシステムのどこに問題があるのかは

わからない。それが問題なのだ。

(中略)

歴代の経団連会長はPCを使っていなかった、サイバーセキュリティ

担当大臣もそうだった。これではITシステムの方向付けなど、でき

るはずがない。

そして「組織のトップはITの細かいことなど知らなくてよい」と、

多くの人が考えている。これでは、日本尾現状が変わるはずが

ない。  P119

 

 繰り返そう。日本のデジタル化を成功させるための最重要

の条件は、政府が国民から信頼されることだ。  P276

 

 3.感想です。

本文の見解にほとんどに賛成です。

僭越ながら、同様のことを自分も考えているわけですが、理論

構成や実務体験、文章表現力では、及ぶべくもなく、「自分が

思っていることを読めて、とても参考になった」程度の陳腐な、

感想になりそうです。

ヒトの能力は年齢性別比較でそう変わるものでなく、意識の問題

は、やはり感じます。必要に迫られるかの問題でもあります。

東京都の首長が、過労とかの理由付けで一時仕事を離れたと思っ

たら回復したとやらで、早々に登庁とのこと、テレワ―ク推進を

言いながら、ちょうどいい具合で、得意のパフォーマンスを見せ

ればいいのに、登庁とは、何事?

自分がテレワークを守らないこと、本気で言っていないという実態

如実に示したわけで、これでは、現場や、国民が、改めて「しら

けて」しまいます。

別件で、野党党首が、新型コロナ対策とかで、臨時国会の召集を請求

するとのニュースあり。

臨時国会をリモートで開くべく提言、と少しは建設的なことを言うと、

少しは支持率が上がりそうなのですが・・・

野口さんみたいな80歳越えの方は別として、

もう20から30年もすると、ITリタラシーが極端に低い人は絶滅して、

逆にいうとそのときで、日本は、世界の潮流に追いつけないような、

気がしています。

第二次世界大戦後すぐに、上の世代が一気に減った時代とは、なら

ないでしょう。

 

今週のお題「寿司」歴史と個人的思い出少し 世界のSUSHIへの変化もOK

今週のお題「寿司」

1.寿司が食べられことのすばらしさ

(1)最近読んだ.「江戸前魚食大全」という本ほんから、

 

不安定な漁獲、保存と輸送の難しさから、江戸時代まで

滅多に魚を食べられなかった日本人。

食べられないからこそ何とかうまく食べたいという執念が

江戸前魚食文化に結実した。」との記載が、ありました。

寿司の起源とは、「なれ寿司」なのでしょうが、私はノー

サンキューであり、江戸前に代表される「はや寿司」はファン

です。

 

現在の鮮魚の流通保管情は、別途書きますが、「江戸時代まで

は、めったに魚を食べられなかった」とは、まさにそうですね。

(2)世界的に見ても、食料は「地場のもの」という時代が、

人類史のほとんどの期間だったのでしょうね。

「鮮度を保った運ぶ、保管する」というのは、タイヘナことです。

さて、また全書に戻って、引用と主観を一つ。

1746年策の「黒白精味集」の「魚介のランク分け(P201)」があ

り、中下に分けていますが、当然現在と感覚が違います。

下魚のランクの中で、今の私が特に好みなのが、カニ、ハゼ、

マグロ、フグ、コノシロ でした。

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何のネタでも食べますが、好みは、ヒラメ、タコ、アナゴ

2.寿司の思い出

(1)もう四半隻以上前ですが、仕事の関係で北九州の小倉に住

んでいました。ここには、地理的に玄界灘近くにまた外洋ものも

しっかりした仕入れの寿司屋、というより割烹に近い店があり

ました。

「通う」ほどではないですが、よく行きました。

店主は当時40前後でしょうか、若い人でした。釣りを始めた

らしく「初心者」と謙遜していましたが、話は面白かった。

「寿司屋の偏屈オヤジ」でなく、態度も和やか真摯ないい感じ

の方でした。

ネタでは、ヒラメがとてもおいしかったのを覚えています。

個人的にヒラメが好きなのですが、趣向を変えた準オーダー

メイドで、幾種類か握ってもらいました。

市場をと押すのでなく、知人から仕入れかも知れませんが、

あるとき「シャコ」をふるまってもらったのを、思い出しました。

(2)上記小倉より、もっと前の時代ですが、北海道の札幌にい

た時、ある知人からボタンエビを紹介され、つまみました。

ボタンエビは「初体験」であり、味の記憶はもうありませんが

緑色のタマゴは、印象に残っています。

 

3.少し考えたこと

(1)回転ずしの「進化」について

回転ずしに長年通っているわけでないく、小毛穴ナリスとでもない

ですが、回転ずしシステムの「進化」は、体験交えて知っている方

だと思います。

当初は「回る」こと自体が画期的でしたが、レーンの複線化や、

オーダーしたものが「直送」でやってくるなど、相次ぐ技術革新。

回っているネタの衛生管理もよくなったし、もちろんオーダーの仕

組みも。

大学や以前の仕事で一緒だった友人が、回転ずし会社の幹部に転

職したことも「蓄積情報」になるのですが、無論この情報は書けま

せん。

(2)回転寿司で回るネタも増えてきました。

魚だけでなく、パンバーグや甘いものが回っていて、子供にも受け

そう。

衛生管理さえしっかりしていれば、「何が回ってもいいじゃないか」

というのが私見

回転だけでなく寿司自体も多様化し、カリフォルニア―ロ―ルでは

ないけど、創意工夫で「ご当地作品」がどんどん出てくるはいいし、

コメは個人的には必須の気がしますが、しょうゆやわさびの嗜好が

変ってもいいでないか。

たとえば、「日本食」となっている、カレーやラーメンしかり。

「寿司」もSUSHIとして世界に広がるなら、「はや寿司の原形」を

留めなくても、それはそれでいいと思います。

生鮮食材の流通、保管が進歩していくことは、世界の食糧事情観点

からも、とれも素晴らしいと思っています。

 

重症患者が全国で428人東京都で63人なら、他の疾病対策に注力すべき。現実に医者がそう思っているなら、やはりメディアの煽りすぎ

1.新型コロナ感染症の現状をどう見る?

今日の日本では、言論の自由があって、誰しも好き勝手発言して

いいのですが、この手の感染症に関しては、多数の人々の行動制限

職業の自由制限を受けるので、厄介なものです。

どういった判断においても、影響力の強い人(特に既得権益者)の

ための判断になりがちなのは、古今東西の通例で、現代が例外とい

う訳ではあり得ません。

また、自己へのも利益誘導のために、問題の論点をズラスとか、

「煽る」勢力がいるのもまた、通例であり、テクノロジーの発達も

あり、いわいるマスコミと言われる輩が媒体を使って、影響力を強

く与えるようになったのは、最近の特徴でしょうか。

毎度の繰り返しですが今回も日本流の「緊急事態」(なんと4回目)

だそうで、私も毎度ながら持論を少し。

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今日もまた、イラストにアマビエを使います。

2.医療崩壊の回避が、目的ではなかったの?

(1)緊急事態宣言の目的が、医療崩壊を防ぐためと、何度も報道

されていますが、対応する病床を増やさないのだから、やはり本気

とは思えません。

憲法上の制約」うんぬんと逃げないで、行政責任者が、本当に

「緊急事態」と思うのなら、国民の犠牲の上に、既得権益者グルー

プを守るのでなく、対応できる病床数を増やせと命令すればいい

だけ。

選挙が目的に政治家ですから、圧力団体に弱いのは解りますが、

「国民の代表」なのだから、少しは自負をもって・・・。

(2)以前のUSAでも、中国で見、昨今のインドネシアでも、緊急

対応に「コロナ病棟を建設」のニュースが流れましたが、病床が

足りないなら行政が動くのは、当たり前。

病床が余っているから、新規建設しないのは日本では当たり前な

のでしょうが、4回目に至って「病床が足りなくなる恐れがある」

とはもうマンガです。

7月10日時点の数字を見たら

全国の新型コロナ関連重傷者が428人で、前日比13人減、

東京都が67年で、前日比1人増とのこと。

人口はざっくり全国で1億2000万人以上、東京都で1300万人以上

いるのですよね。

今日のタイトルにも書いたように、人口比率でもっと緊急対応統

すべき、疾病がありそうで、そちらに注力すべきでは?

(3)メディアは恐怖心を煽るべく、相変わらず騒いでいますが、

情報の受け手の国民の方が、ずっと冷静です。

「人流をもっと止めるべき」とか「人の外出が増えて問題だ」と

騒ぎますが

65歳以上で2回注射を打ってもう安心という人は、外出が増える

だろうし、

中高年から若手は、「重症化しにくい、死ぬわけはない」、と知っ

ているから、外出したがるのは、これも、当たり前の気がします。

日本よりずっと感染者も死者も多い海外で、サッカー、デニス、

野球等が「密な環境」で日々継続されている情報も巷に流れます

から、当局が「情報統制」しようにも、無理な話。

 

3.少し勉強

あきれ返るような話は、このくらいにして以下は語は少し勉強

学士会報 2021年4回 第949号というのに記載の

ウイルスの存在する意義

という小文から少し引用

 論者は、東大名誉教授 農業博士 の 山内一也さん

(1)ウイルスは自然生態系の一員

〇ウイルスは、地球上に30億年前に出現し、真核生物(動物、植物、

真菌)、アーキア(古細胞)、細菌といった、あらゆる生物に寄生

している。

ウイルスは、子孫ウイルスのための遺伝情報として、DNAまたは

RNAを持っているが、代謝機能を欠いている。そのために、生物

の細胞保有する代謝機能を乗っ取って子孫ウイルスを産生して

いる。

ウイルスは、代謝機能を欠くために、生物とはみなされていない。

〇ウイルスは地球上いたるところに存在する。

 

(2)病気を起こすウイルスはほんの一部

〇ウイルスは病気の原因という面だけで捉えられてきた

〇遺伝情報という指紋いより、ウイルスの存在を知る所とが可能

になり様々な役割が明らかになりつつある。

 

(3)ウイルスの生態を変えている現代社

〇世界人口は急増して78億に達している。家畜も同様に増加

し続け、人間と家畜は、今や地球上のすべての哺乳類のバイオ

マスの96%を占めている。

〇自然界で散在して生息している野生動物の間では、ウイルスは

接触感染だけで存続することは容易ではなく、野生動物から分離

されるウイルスの多くは、蚊やダニなどの昆虫により媒介されて

いる。

〇人間社会に広がったコロナウイルスとしては、2003年の重症急

性呼吸器症候群(SARS)ウイルス、2012年の中東呼吸器症候群

(MERS)ウイルス、そして2019年に発生してパンデミックを起こ

している新型コロナウイルスがある。

ウイルスは、単に自己を複製する利己的存在である。たまたま、

ヒトやブタに飛び移って、グローバル化した現在社会という広大

増殖の場を見出しているに過ぎない。

人間が野生動物ウイルスを招き入れているのである。

 

4.改めて感想

この地球上の大先輩であるウイルスとは、今後とも、長らく共存

させてもらうしかない。

冬遊のインフルエンザの流行が、恒例のように、新型コロナも変

異を繰り返して生き続けていくのに対し、(その時々の当たり外れ

は置いといて)ワクチン接種や治療薬対応となるでしょう。

「新型コロナの特別視」の方がア、普通ではないでしょう。

一つ言えるのは、宿主をほとんど殺してしまうようなウイルスは、

長く生き延びることはできないのだから、ウイルス自体は弱毒化

はしていくのでしょう。

ようこそ地獄、奇妙な地獄(読書感想文もどき)地獄意識の変遷、でしょうか。

ようこそ地獄、奇妙な地獄

星瑞穂/著  

出版者    朝日新聞出版 2021.6

1.概要

 仏教とともに地獄の存在を知って以降、常に地獄を身近に感

じながら生きてきた日本人。

「往生要集」「日本霊異記」「平家物語」といった古典文学

や絵画をひもときながら、時代の空気の明暗や当時の世相、

日本人の死生観を説いています。

いまさらながら、自分の古文の読解力がいまいち、と強く

感じます。忸怩たる思いですが、なかなか厳しいです。 

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地獄の著名人と言えばやはり「閻魔大王

2.本分から

(往生要集の世界の在り様の7つの分け方)

まず、我々の住むこの世界は心休まることがなく、忌み嫌う

場所であり「厭離穢土」である

7つに分けると

①地獄  ②餓鬼  ③畜生   ④阿修羅   ⑤人

⑥天         ⑦惣結

①の地獄をさらに8つに分ける

統括  黒縄  豪州  叫喚 大叫喚 焦熱 大焦熱 無間

P18-19 

 

「あの世」の風景は、時代とともに変遷しているらしい。

平和ン時代の説話省などの古典文学に描かれた「あの世」

には、広大な野原や大きな川といった共通する景色はある

けれども、中世以降、人々の関心が移ろうと、それに伴って

新し設定や伝説が生まれ「あの世」の景色も大きく変化して

しまうのだ。  P135

 

義仲は「後世を弔う」はずの家臣たちを次々と失うことによ

って、来世さえ期待できない孤独な末路を迎えたのである。

人を殺したという罪を背負い、家臣からの供養もなく中陰を

彷徨い、十王の裁きを待つ。これは中世の人々にとって、最

も怖れていた死のあり方だった。  P149

 

これは筆者の推察だが、閻魔王をやりこめてしまう朝比奈は、

地獄の恐怖を人間が乗り越える時代の象徴だったのではない

か。

ただひたすら地獄に怯え、「この世」にも希望が持てず、

「あの世」に行ってからの心配ばかりしなければならない

戦乱の時代が終わろうとしていたときに、人々は仏法の功

徳を説く説話世界から離れ、「この世」の明るさを楽しむ

時代を求めていた、それをもたらしたヒーローこそ朝比奈

だったと推測するのである。  P234

 

第六章 パロディ化した地獄から

(古代から中世にかけて、日本人の侵攻に基づいた怖いモノ、

畏怖すべきものから、暮らしの中にある当たり前のものに変化

してきあたようです。川柳を須耕志引用します。)

極楽へ やるぞととえんま こをしかり

 

閻魔さま 仏師がへたで 笑い顔

 

さし引きは 閻魔も困る 医者の罪

 

又行って 来るとたかむら ちょっと死に

 

絵で見ては  地ごくのほうが おもしろい 

 

日本人は無宗教の人が多いと言われるが、実際のところは

特定の宗派に属していないだけで、毎日にように宗教的な

行動をしているというのはよく指摘されるところだ。  

(中略)

いくら無宗教といっても、日本人が地獄を完全に忘れてしま

うことは、今後もおそらくない。なぜなら、人はいつか必ず死ぬ。

死んだらどうなるのだろう」という疑問や恐怖は、宗教を越

える普遍的な人の心。  P299 

3.今日の感想

確かに地獄という切り口は、面白かったです。
古典を直接読み通せなかったのは悔しかったが、古典の流れを
追いつつ、現在につながる慣習を認識し、これを通じて、考え
方の変遷をしる、と言った具合でしょうか。
最期にまた引用します。
  日本に住んで、日本語を話しているだけで、日本のことが
  わかるわけではない。歴史書、古典文学、民俗信仰を見て
  ようやく、我々は過去に日本と対話することが出来る。
  時には、チェスター・ビーティー・ライブラリーのような
  海外の井戸に深く潜ることで初めて照射される過去がある
  ように思う。  P306 
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自分の立場を守るために過激になりがちなことは、過去も現在もよくある

今日の話は、単純で、タイトルの通り、昔も今もよくある話です。

ある目的達成のために集まった集団が、急進、一途、非寛容になり、

結果として,もともとの主張より過激になりがちとのこと。

 1.過去事例を少し

フランス革命時のジャコバン派をあげましょうか。

王党派や穏健なジロンド派を、潰していきながら「恐怖政治」を続行

主張や政策はより急進的になり、理想は高て一途な思いはいいのです

が裏を返すと、妥協を許さず、自分と意見が違う人々を排除していき

ます。

「排斥」の多くは。相手の命を絶つことになります。

しかし最後にはジャコバン派の首領ロベスピエールも処刑されるよう

に、「反動」を引き起こしてしまいます。

ナチス・ドイツもそうでしょう。

組織の一員である自分の立場を守るため、より温和、中立に近い考

えの人を批判する子おtになり、より過激になって行きます。

ソ連スターリンに関しては、私の不勉強と、情報不足は否めませ

んが「人をたくさん殺した」という事は、反対勢力に力で対応した

ということであり、ヒトラースターリン毛沢東ポルポト

似たように思えます。

日本の戦後のいわいる赤軍派にみられる集団リンチもそうでしょう。 

相手を認める、つまり、自分と違った考え方や行動を認める寛容さ

が欠如してします。

目的達成のためには、手段を選ばない、正義は我にあり、との思い
込みがあります。 

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いろんな考え方を、冷静に寛容に検討すべし。
2.現在を見まわしても
(1)ある新聞社の社員が、住居侵入で逮捕との報道があり、
本人は取材だと主張していますが、ルール破りの「過激」な行動。
 この若い記者にとっては、自分は「取材という正しいこと」をし
ている感覚で、「正しい報道」という正義のためには、住居侵入
という違法行為も許される、という独りよがりなのでしょう。
(2)許される、という思い込みは、大昔に、ドストエフスキー
罪と罰」でしょうか。
少し、引用しますが
 主人公は貧しい青年のラスコーリニコフ
 彼のの下宿の近所には、金貸しの老婆がいました。老婆は強欲
 で、義理の妹を女中のようにこき使っていました。
 人の生き血を吸うことしかしない老婆に、生きる価値などある
 のか。 老婆を殺せば、借金に苦労している人が救われる。
といったものでしたよね。
これも独りよがりの典型。
(3)少し大きな話をすると、米国のブラック・ライブズ・マターや
南部国境の不法侵入者への結果的緩和政策、どうも、不寛容で過激な
対応に思えます。バランス感覚の欠如を強く感じます。
中国にしても、習近平政権は、権力維持のため、より強硬路線を維持
各国と対立を深めている政策継続の気がします。
(4)北朝鮮キム・ジョンウン政権は言わずもがな、でしょう。
 
3.あなたはどうなの?
 思想的に、過激にならざるを得ない「組織」に属しているわけでは
無いので、それは幸せです。
明日のこ食料を手に入れるため、自分お立場を守るため、そうなざ
るを得ない、といった環境にはない、といえます。
とはいえ、自分と意見が違う人、一つの考え方を「思い込んで」いる人
「凝り固まったた人」に対して、ついつい不寛容になりつつある自分を
感じます。
これには、気を付けないと・・・

ワクチン接種個人論および予約は単にサーバーの混み具合?

1.ワクチン接種の話

市役所から、「新型コロナワクチン接種のお知らせ」がきました。

今回のワクチンについては、私見は縷々あります。

私の一つの考えは、打っても打たなくても同じ。

確率論です。ワクチン接種の弊害は確かに多そう。

ワクチンを打っても打たなくても、感染する場合はあるだろう。

もし、感染して、苦しんだら、その時はその時で仕方ない。

では、ワクチン接種しようと思ったのは、広義の「同調圧力」で

しょうが。

(考えると、私にとってマスク着用も同じです。)

妻と長男と度巨しているのですが、殻らは社会人であり、組織人

であり「ワクチン接種」がベターな組織のようです。

確かにヒトと接する仕事ですし。

同居する私は「濃厚接触者」ですし、彼らの目に見あぬ「圧力」

緩和のために、私も接種したほうがいいかと。

繰り返しですが、擬制的精神とか、こころいきといった高尚な

意思決定ではなく、確立論から、接種是非のどっちでもいいので、

同居家族に有利な(負担軽減)ようにとのことです。

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ワクチン効果は私には不明、家族がいるし同調圧力対応

2.ワクチン接種のインターネット予約の話

(1)書類は一通り、事前に読みました。

特定日の午前8時30分から予約開始という事で、抜け駆けせず真面目

にPCの前にいて、スタートです。

接種券の券番号や生年月日等の確認はスムーズ

接種会場を選択して、接種時間を指定して、予約完了

「なるほど、スムーズにことが運ぶものだ、」と思いきや

SQLSTATE[08004] [1040] Too many connectionsDB

Connect Error!

とのメッセージが出て、PCが動かず、固まってしまいました。

いやーまいりました。

(2)2分後くらいして、画面がようやく戻りました。

ただし、さきほど入力した情報(私の携帯番号、接種会場、接種時間等)

は消えており、再入力ようとしたら先ほど入力した時間帯は、満員!

また、最初からやり直し、会場時間を選択し、あららまた

SQLSTATE[08004] [1040] Too many connectionsDB

Connect Error!

そして、何回か操作するも、この画面から動かない状態。

時計を見ると、最初から25分くらいたっています。

(3)ようやく画面がもどったと思ったら

何と、当初予約した日時から1週間分も埋まっていて「満員」表示

とはいえ、これで後日とすると、ずっと進まないだろう。午前9時

過ぎ、10時過ぎとならば、もっと混むのでは?

予約もできず、時間の無駄になる簿では?

そこで、たまたま、空いていた日曜の昼に、申し込み予約をしました。

今度は、何とか、クリアーした様子ですが、2回目の接種が4週間後

の同時間に設定されていて、また日曜の昼か・・・・。

(4)ふと思ったこと。

いやあ、想定してい増しあが、時間がかかって、大変でした。

今回の顛末は、私の入力手法腕も、PCの性能や家庭のインターネット

環境の劣後ではなさそう。

単に、市役所が使っているサーバーの混み具合に、思えます。

 いろんな方面で、インターネット予約の常連さんとか、複数回経験

している人なら「予約が大変なのは当たり前」の世界かも知れませ

んが も一つ浮かんだのは、予約キャンセルにペナルティはなさそう

だし

余ったワクチンを上手く使う(予約なしでも希望者に接種)という

発想はなさそうで、同じことが全国各地で無駄が生じているのでし

ょうね、ということ。

 

3.直近、新型コロナ対応に思う事

コロナ騒動は継続ですが、マスメディア報道は、ほとんどき気に

しなくなくなりました。

正論、真相からは程通り、煽り曲解の解釈は気にしていません。

一つ、医師会というか医療業界のさぼり、極度の自己中心主義

への不満は相変わらずです。

新型コロナがそんなに大変なら「病床」を増やせばいいだけ

でしょう

医療崩壊を叫ぶだけで、自らは対応しようとしない。

医者の自己中心、金儲け最優先は今に始まったことではない

ですがまた、相対的に楽して金儲けのために医者になるのは、

解りますが

「緊急事態」というなら、「国民の健康維持」に、少しは協力

するくらいの職業意識が欲しいものです。