中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

仕事に独創性は本当に必要か? 行きつく先はどこ、AIとどう折り合うの? 

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AIに代替される仕事

1.プロの仕事と独創性

 今日は、暗いコメントです。

 学校教育始め、各方面の「指導」をする方々に

「個々人の独創性が大切であり、独創性を育む教育を、しなけれ

ば。」という見解が少なくありませんが、本当にそうでしょうか?

私は、若い頃から弁護士、会計士、税理士等いわいる士業の方と接

してきました。

一般的に「プロフェッショナル」と呼ばれる類の仕事です。

 私的なことに話は変わりますが、子供のころはよく歯医者に通い

ましたし、最近は、近所の内科医を自分勝手にホームドクターに見

たてて、もろもろ相談します。

私の場合は。血圧管理が、重要ポイントです。

医者や歯医者も「先生」と一般的に呼ばれ「プロフェッショナル」

のカテゴリーですよね。

いわプロフェッショナルは、利用者であるこちらが「困ったとき」

に、用事があるわけですが、相手に独創性を求めているわけでは

ありません。

弁護士には、法律を基礎として、公認会計士は会計制度を基にして、

税理士は税法や税務規則等を基にして、正しい解釈と適切な運用を

することを期待されています。

患者は、医者には的確な判断と処方箋を期待しますが、これもあく

まで(最先端とは言わないが)現在の医療レベルを習得していること

を求めます。

どちらも、現在の知識や技術レベルからみて妥当と思われる、対応

を求められているのであって、弁護士が独創的に法律の勝手解釈を

やったり、医者が独自の治療をされても困るわけです。

パイロットにしても、鉄道の運転手、タクシー乗務員もしかり。

要は顧客である利用者が、求めるレべルは、規則やマニュアルに沿

って、安全かつ迅速に目的地へ運んでもらうサービスであって、

そのサービス提供側がが、自己の能力や、やる気に基づて、独創的

な判断や、業務対応をしてもらっては、困るのです。

もちろん、司法や行政サービスもそうですよね。

 

2.仕事をAIに取られる可能性

 そうやって見渡すと、創造性に基づく仕事の成果をもって、顧客に

サービスを提供する業務の方が、意外に少ないのでないでしょうか

(一部の学者や芸術家は真の意味での独創性が必要かもしれません

が・・・)

もちろん、それぞれプロの世界であり、継続的な勉強により最新の

知識や技術の習得と、その知識や技術を十分に使ったサービスは必

須であるが、冒頭より書いている「創造性」とは別物であるとおも

われます。

   要は、個々人のお楽しみは別として、仕事の上で「創造性」を

発揮してもらっては、困る場合が多く、また「創造性を欠く仕事」

が現在人工知能(AI)に取って代わられるのは、時代の流れでは、

ないでしょうか。

 人間が群れる動物、組織を必要とする動物である以上、どのレベル

においても「管理」業務が発生し・これには創造性が不可欠、また、

ヒトと人をつなぐ接客といった業務にも創造性が不可欠といった

議論はあるでしょう。

 私見ですが、人間の管理業務、接客業務の範囲は今後拡大して

いくでしょうが、 供給可能な労働量全体から見ると、需給では

供給過多であり、「仕事からあふれる人」が増えていくように思

えてなりません。

この過程で、現代のラッダイト運動とはいいませんが、現在のAI化

に逆行するような各種の動きが、現在もあり今後も続くでしょう。

そのなかには、1811年から1817年頃のイギリス中・北部の織物工業

地帯に起こった機械破壊運動であるラッダイト運動を彷彿させるもの

も、おこるやもしれません。

 

3.ホモデウス

ユヴァル・ノア・ハラリがいうホモデウスになれる人間のごく一部で

あり残りの圧倒的多数は、ホモデウスに使われる方(もしくは仕事がな

グループ)に回るのでしょうが、

それは歴史に必然の流れであり、残念ながら「私は望まない」といっ

た好き嫌いで判断できるものではない、と思います。

 私は使われる方(もう使ってくれる組織がなさそうで、いろいろ

 もがいています。)でしょうが、私の子孫が、本当に創造性を発揮

できる仕事に継続的につけて、ホモデウスの側に回れるなら、ありが

たいです。

しかしながら、そちら側は絶対的少数派であり、現実には厳しいと

思われますが、どうでしょうか。