政府は29日、2019年度の文化勲章受章者6人と文化功労者21人を発表した。文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は同5日に東京都内のホテルで開かれる。主な業績は次の通り。
【文化勲章】
甘利俊一(あまり・しゅんいち)東大名誉教授。数理工学分野で世界に先駆けて情報幾何学を創設し、神経回路網理論研究でも卓越した業績を上げた。83歳。
坂口志文(さかぐち・しもん)大阪大特任教授。過剰な免疫反応の抑制をつかさどる制御性T細胞を発見し、自己免疫疾患治療に向け臨床応用に道を開いた。68歳。
佐々木毅(ささき・たけし)元東大学長。政治思想家の研究を基礎として現代政治分析に取り組み、1980年代以降の日本の政治に道筋を示した。77歳。
田沼武能(たぬま・たけよし)写真家。報道カメラマンとして活動を始め、国内外の子どもを被写体とした独自の世界を作り上げて写真家の地位向上に尽力した。90歳。
野村萬(のむら・まん、本名野村太良=のむら・たろう)能楽師。狂言の魅力を国内外に伝え、「おしん」などテレビドラマにも出演、多くの人に感銘を与えた。89歳。
吉野彰(よしの・あきら)旭化成名誉フェロー。モバイル機器などに欠かせないリチウムイオン電池の基本構造を確立し、高い評価を得た。同時に文化功労者にも選ばれた。71歳。
19年度の文化勲章受章者・文化功労者の主な業績 :日本経済新聞
ウィキペディアから定義を引きましょう
文化勲章(ぶんかくんしょう)は、日本の勲章の一つ。科学技術や芸術などの文化の発展や向上にめざましい功績を挙げた者に授与される、単一級の勲章である。
ぱっと見、「それぞれの世界で頑張ったおじいちゃん(かこにはおばあちゃんもあり)、おめでとうございます。」といったところ。
「お金や権力、異性他、大方求めるものすべてを得た人は、老境近くなると、最後に名誉を求める」なんで、陳腐は表現は使いませんが
少し調べてみました。
2.「勲章制度を検証する」という文章から
20世紀末の約20年前に書いた文章とのことことですが、私には、
ほかの検索したものより、魅力的に感じました。
私が要約します(太字は私が追加)が、「要約が違う」と感じる
方は、リンク先を見て確認してください。
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・ほとんどの国家が勲章制度を持つ
・大半が軍人への叙勲、日本も戦前までは軍人への顕彰である勲章ががほとんどすべて
・日本の叙勲制度は、聖徳太子の冠位十二階が発端
・戦後叙勲制度は、GHQ介入で、一旦は文化勲章を除き廃棄され、その後復活
・「今の若者にはファッションのワンアイテムであろう勲章は、
爺さん世代にとってはにとっては、光り輝く「水戸校門の印籠」並みの力あり」
・叙勲制度の問題点二つ
➀叙勲制度そのものへの疑義
「人間に等級をつけて勲章をさずけるのはいかがなものか」という平等論、
被差別論
②制度は許容、運営上の問題あり
「官に厚く、民に薄い。だれがどんな基準で決めているんだ」
・ 日本では、70際以上晩年授与が多い、最後の褒美のイメージだが、
海外はさらに自己を高めるステップ
・現行の叙勲制度が、21世紀の日本にとって有益が疑問
・老人の名誉欲を満たすための叙勲では先がない
見直す時期 ではないか
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やはり古さは否めない、20年前の若者は中高年でしょうし、
官高民低の感覚は、若干でしょうが今は改善されてきたように、
個人的には思います。
やはり、ノーベル賞絡みもあるようです。
リチウムイオンの吉野さんは、今年のノーベル賞受賞ですよね。
引用します。
文化庁によると、「文化顕彰は,文化の発達に関し勲績卓絶な者に対し授与。
文化勲章受章者は,原則として前年度までの文化功労者の中から選ばれる。」ということです。(http://www.bunka.go.jp/seisaku/geijutsubunka/jutenshien/geijutsuka/)
調べてみると、ノーベル賞を受賞した方で、文化勲章未受賞の方は、文化勲章も授与されることが
慣例だそうです。