1.プロローグ
今週のお題「いい肉」について、書きます。
ます、今週のお題「煮るなり焼くなり好きにして」の文言を見て、
まずびっくり。
私の頭の中や精神状態をよく表していますね。
実は、漫画チックに
「俺はやるだけのことはやった、後は煮るなり焼くなり好きにしろ、
といった捨てゼリフ」をイメージしたのでした。
なんとも、情けない。
次に、「それはあまりに暗い、いや、料理の話だな。と
気づき、煮魚と焼き魚でな、そもそも選択が違うし・・、
どの魚についてコメントしようかな、と思案はじめました。
ようやく、11月29日がイイニクの語呂合わせで
「いい肉」について、書くのだな、とようやく理解した次第。
さていつものように、昔話と、今の話の対比で行こうかと思います。
2.昔話
① 友人と囲むジンギスカン鍋、アルコールは無し
小学生の頃の話です。
田舎ですから、豪邸でなくても、自宅に庭くらいあります。
持ち回りで自宅に招いて親しい友人と休日の昼、食事をとります。
我が家のもてなしは、ジンギスカン鍋でした。
肉は、マトンやラムにがぎった話でなく、牛、豚、鳥、何でも
ありだったかと思います。
たれのニンニク醤油がよく肉に合っていたし、その醤油漬け
にんにくを焼いて食べていたことを思い出します。
② 血の滴るビーフステーキを食べたい。
これは、昔の父の言葉です。
当時彼は、30歳代後半、また血気盛んだったのでしょう。
まだまだ貧しかった日本です。
庶民にとって、当時の高級品、高嶺の花であるビーフステーキを
レアで思う存分食べたかったのでしょう。
小学生の時、担任に今でいう「変わっている」先生がいました。
子供と給食を囲む先生も多かったと思いますが、彼はいつも手弁当
だったようです。
あるとき、なぜか、ほんの少しずつ、こどものわれわれに鹿の肉を
おすそ分けしてくれました。 味の記憶はもうありません。
ただ、珍しかったので、いまだに記憶にありです。
一方、イノシシの肉は、珍しいどころか、冬の定番メニュー
に近いものでした。汁物によく使います。
正月の雑煮の肉も、イノシシだったように思います。
3.いまどきの肉の話
① 焼肉より、すき焼き、しゃぶしゃぶ
私の子供は年が近い男の子二人、育ち盛りにも、成人しても
肉もよく食べます。
自宅では、焼肉より、すき焼き、しゃぶしゃぶのほうが多いです。
理由の一つは、空気中に舞う油の粒です。
田舎の一軒家とは違います。
マンションのため、どうしても換気には難あり。空気中の油は、残る
ようです。
(脱線ですが)私も、ほかの家族もタバコは吸わないので、家のなか
も車のなかも、その点では、クリーンなのですが、マンション内の
「油対応」となると、どうしても油が空中に舞うので、焼肉は避け、
すき焼き、しゃぶしゃぶ中心となります。
②ホワイトシチューとビーフシチュー
これも家庭料理の話。
私はビーフシチューの大ファンですが、子供はチキン一のホワイト
シチューも好きなようです。
コストの面からは明らかですよね。
我が家の冬場は、ホワイトシチューもよく出てきます。
③馬肉と鯨肉
地元熊本の名物の一つが馬刺しです。
普段はわざわさ、こちらで食べることはありません。
居酒屋メニューにもたまにありますが、少量で高いですよね。
帰省した時や、土産にもらった時、食べます。
ショウガを効かせ、九州独特の甘い醤油をつけていただきます。
昔は給食の鯨肉の竜田揚げが大好きでした。
(これは昔話の方ですね。)
最近、日比谷でクジラのステーキを食べました。
11月17日の記事にアップしています。
魚を食べるイベントに行ってきました。 - 中高年michiのサバイバル日記
④カンガルーとワニ
もう10年近くの前ですが、家族でオーストラリア旅行をしたことが
あります。バーベキュー形式で、肉を食べた時、カンガルーとワニ
もありました。
「昔の話」の鹿肉と違い、今度は味の記憶はあります。
カンガナルーは、さほど好みでありませんでしたが、一方
ワニは、淡白で鳥のささみのような感じがして、私には、
美味でした。
4.食文化に一言
食は文化であり、気候、風土、宗教、歴史の動き等により、はぐ
ぐまれてきた、大切なものだと思います。
これに自らの持つ価値判断を入れること、ましてや押付けること
には、私は反対です。
私は一般的にグルメ番組は好きじゃありません。
味の好みは、人それぞれで、それがすべてだと思います。
お互いの食文化は尊重すべきであり、理屈をこねての論評は、いか
がなものかと、思います。
「あまい」、「やわらかい」のコメントがホントにプラス評価なの
でしょうか。
何と比較して「あまい」、「やわらかい」のでしょうか?
旨いまずいは主観的なものであって、無理に誰かに合せるほうが、
変だと私は、思っています。