1.最近のテレビから
すこし前のラグビー熱は別格として置いといて、フィギュアス
ケートは、継続して集客力があるようです。
卓球、バレーも、根強い人気ですよね。
お金の観点からみて、大きなマーケットはゴルフ、そしてテニ
スでしょうか。
昔から、という意味では日本では、野球と相撲。
今回ビジネス観点から、書いていますので、中学高校の教育領域
の関係するスポーツ(大学は、すこし教育からは遠いでしょう。)
までは話しを広げません。
なお、年前年始はテレビでスポーツ観戦という人も多数です。
伝統行事の感がある駅伝、ラグビー、サッカーに加え、放送や
通信ネットワークの進展もあり、海外スポーツ報道含めたくさん
あるでしょう。
2.人気スポーツは世界で様々
海外を見ると、
〇一番大きなアメリカ合衆国の市場は、アメリカンフートボール、
バスケットボール、ベースボール、アイスホッケーの順でしょうが
格闘技というと、ボクシングであり、ショー的要素が強くスポーツ
か否か、判断が難しいですが、プロレスリングのエンターテイメ
ント性は一流でしょう
夏と冬のオリンピックも、集客力、エンタテイメント性は抜群
です。
〇欧州、中南米、アフリカ諸国では、不動の位置値はサッカー
でしょう。
〇地域の広がりは、そう大きくないですが、人口が多いので、
中国の卓球、体操、インドのクリケット、ホッケーも、大きな
マーケットと言えるでしょう
それぞれのスポーツを、好き嫌いの価値観を持ち込んだり、
ランク付けするのは、ナンセンスですが、ビジネス観点から見
た場合どのスポーツが、おカネが集まりやすくスポンサーが付き
やすいか、とうのは明確です。
たとえば、冬のオリンピック種目で、フィギュアスケート、
ジャンプ、リュージュの3つのうちどの順番で、どれだけ
スポンサーがついいているか、一目瞭然です。
3.スポーツ観戦の魅力
そもそもなぜ、スポーツに魅せられるのでしょうか?
「筋書のないドラマ」とよくいいますが
①当該結果が、試合(演技)をやってみるまで解らないこと
②結果が、一定時間以内に判明し、かつ明瞭、解りやすいこと
③生身の人間がやること
①は、筋書きがある小説やドラマとは違う面白さが、魅力です。
「想定外」というのも、大きな感動を呼ぶ一要素です。
また政治軍事経済の問題と違い、直接自分への影響は、限定
されます。安心感があります。
特に②の要素は、世界中のどの環境にいるヒトでも惹きつける
と思います。
考えてみれば、一定の時間以内に、明瞭な結果が出る事象のほ
うが、普段の生活の中でずっと少ない。
大きい小さい問わず、役所や企業等組織においても、短時間で
明瞭な結果が出ることの方が少ない。
第一次産業でも、その側面があります。
③の「生身の人間」は当たり前に思えますが、AIと対戦する
チェス、将棋、囲碁をイメージしています。
動力機械、動物やネアンデルタール人との競争は論外、将来AI
搭載のサイボーグとの競争はスポーツといえないのでは?
4.スポーツを演じる側の事情
今度は選手の生活、という観点から、少し書きます。
一流サッカー選手になることで、収入が増え、一族郎党を貧困から
救える。まさに「生活が懸かっている」話は、よく聞きます。
ボクシングもそのテの話があります。
相撲の先代若乃花は「土俵の鬼」と呼ばれそうですが、「土俵には
おカネが埋まっている」と、言ったとか言わないとか、
一流アメフト選手が引退し、現役時代の収入がないにも関わらず
生活様式を変えることができなくて、結局破産、という報道も
よくあります。
スポーツが、ビジネスに組み込まれ、強い生活手段のひとつと
なることは明確ですが、人間は弱いから、現役引退後も踏まえ、
一生涯食べていくには、強い自己管理と気構え、いろんな生活上
の工夫が必要、かと思います。
なしに形骸化していくでしょうし、それ自体が大きな問題とは、
私には思えません、
5.ビジネスとしてのスポーツの将来性
極めて明るいと思います。
根拠は、需要が、増え続ける、という観点からです。
歴史を振り返ると、より多くの人間がヒマを持つようになって
きました。
人間の歴史が「自由を獲得する人が増え続けてきた歴史」との
解釈も、あります。
現代社会は、これが加速してきて、(本人の意思にかかわらず)
「やるべき仕事がない人」が増えてくると思われます。
例えば、仕事がない、より多くのベーシックインカム等で生き
ながらえるとしても、ヒマはどんどん増えてきます。
小人閑居して不善をなすは、為政者側は困るわけで、
安全な暇つぶしとしてのスポーツ観戦は、一層広まると
思います。
何か、今日も
「やるべき仕事がないヒトが増えるからスポーツ観戦隆盛」
という暗い結論になりました。
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