大世界史
現代を生きぬく最強の教科書
著者 池上彰/著
佐藤優/著
1.概要
ウクライナ、中東、中国他、各地でさまざまな紛争が勃発する現代
は、まるで新たな世界大戦の前夜とも言えます。
長らく安定していた第二次大戦後の世界は、もはや過去のものとな
り、わずかなきっかけで、日本が「戦争」に巻き込まれうるような
状況です。
こうした時代を生きていくためには、まず「世界の今」を確かな眼で
捉えなければなりません。
ここで必要なのが「歴史」です。
世界各地の動きをそれぞれ着実に捉えるには、もっと長いスパンの
歴史を参照しながら、中長期でどう動いてきたか、その動因は何か
を見極める必要があります。
2.目次
1. なぜ、いま、大世界史か
2. 中東こそ大転換の震源地
3. オスマン帝国の逆襲
4. 習近平の中国は明王朝
5. ドイツ帝国の復活が問題だ
6. 「アメリカvs.ロシア」の地政学
7. 「右」も「左」も沖縄を知らない
8. 「イスラム国」が核をもつ日
9. ウェストファリア条約から始まる
10. ビリギャルの世界史的意義
11. 最強の世界史勉強法
3.ピックアップ
中東の理解
とかく日本人は、中東を理解するのが苦手で、中東世界が見えて
いない。
そうして結局、世界全体の動きが見えなくなっている。 P26
中東を俯瞰すると4つの勢力に分けられる
スン二派のアラブ諸国
④スンニ派だが、トルコ語を話し、民族意識も強いトルコ P32
人造国家ギリシャの解説
何でもいいのですが、物事を進めようとする場合に、いい発想が浮
かばない、とか解決策がなかなか見つからない、ということがあり
ます。
当人の、これまでの生き方、考え方による部分も多いでしょうが
決定的に知識、情報が不足しているだけ、ということもあります。
4年以上前に出版の本に、世界情勢の今を語れるの?
という考えは、違うと思います。
その時現在の、その地域地域の過去の歴史をよく知っている有識者
の真剣な分析こそ、読むに値すると思います。
今回のピックアップも私がよく知らなかったことを中心に取り上げて
います。
紙の書籍と、電子書籍で紹介。