中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦前の中高年がざっくばらんに書きつける日記

大世界史(読書感想文もどき)哲学、思想、文化、政治等を含めた体系知

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世界史の一つの考え方

 大世界史

現代を生きぬく最強の教科書

著者       池上彰/著  

佐藤優/著  

1.概要

池上彰さんと佐藤優さんの対談形式です

ウクライナ、中東、中国他、各地でさまざまな紛争が勃発する現代

は、まるで新たな世界大戦の前夜とも言えます。

長らく安定していた第二次大戦後の世界は、もはや過去のものとな

り、わずかなきっかけで、日本が「戦争」に巻き込まれうるような

状況です。

こうした時代を生きていくためには、まず「世界の今」を確かな眼で

捉えなければなりません。

ここで必要なのが「歴史」です。

世界各地の動きをそれぞれ着実に捉えるには、もっと長いスパンの

歴史を参照しながら、中長期でどう動いてきたか、その動因は何か

を見極める必要があります。

 

2.目次
1. なぜ、いま、大世界史か
2. 中東こそ大転換の震源
3. オスマン帝国の逆襲
4. 習近平の中国は明王朝
5. ドイツ帝国の復活が問題だ
6. 「アメリカvs.ロシア」の地政学
7. 「右」も「左」も沖縄を知らない
8. 「イスラム国」が核をもつ日
9. ウェストファリア条約から始まる
10. ビリギャルの世界史的意義
11. 最強の世界史勉強法

 

3.ピックアップ

中東の理解

とかく日本人は、中東を理解するのが苦手で、中東世界が見えて

いない。

そうして結局、世界全体の動きが見えなくなっている。   P26

 

中東を俯瞰すると4つの勢力に分けられる 

サウジアラビア、湾岸諸国、ヨルダンなどのアラビア語を使う

スン二派のアラブ諸国

ペルシャ語を話すシーア派のイラン

アラビア語を話すシーア派のアラブ人

スンニ派だが、トルコ語を話し、民族意識も強いトルコ   P32

 

人造国家ギリシャの解説

現在のギリシャは、19世紀に恣意的に作られた
オスマン帝国をいかに解体していくかが課題
1829年に、古代ギリシアの滅亡以来、1900年ぶりに独立する、
国民はDNA鑑定、トルコ人と変わりない
言語も古代ギリシア語と全く違う
古代の哲学者とも無関係
古代ギリシアと関係があるかのように誤認させることを、ロシア
とイギリスが合作で行ったオスマン帝国を解体するために西側の
「出店」として作った国家だから
そこの存在すること自体がギリシャ人の仕事
「財政危機はギリシャ人が怠け者だからと責めても仕方ない
               以上P102-106
 
西側は、ギリシャには産業を作らなかった。
工業が発展して工場老走者が生まれると、共産党が組織化するから。
だから、農業と観光だけの国にしておいた。。
それと、NATOの基地を置いて、その代わりおカネだけはいくら
でも援助します、ということにした。    P107
 
フィンランド化」について
最終的には、ウクライナは「フィンランド化」を受け入れていく
しかないでしょう。
独立は維持するものの、ロシアの強い影響下にとどまるほかはない。
P139
(これを受けて)
第二次世界大戦後、敗戦国の立場に立たされたフィンランドは、
苦渋の決断を 迫られます。
1948年、ソ連と友好協力相互援助条約を結び、独立を保持し、社会
主義国にはならない代わりに、有事の際には、ソ連に協力すること
を明言するのです。
1994年にEUに加盟しましたが、今でもNATOには入っていま
せん。
 
「近代国家」
近代国家におけるナショナリズムは、「こころの中にいる神」が徐々
に世俗化され、「神」が「民族」に代替されることで生じてきたの
だと思います。
ベネディクト・アンダーソンの言う「想像の共同体としての民族」
は、まさに「心の中にある民族」だからです。  P197
 
  4.結びと私見

何でもいいのですが、物事を進めようとする場合に、いい発想が浮

かばない、とか解決策がなかなか見つからない、ということがあり

ます。

当人の、これまでの生き方、考え方による部分も多いでしょうが

決定的に知識、情報が不足しているだけ、のということもあります。

4年以上前に出版の本に、世界情勢の今を語れるの?

という考えは、違うと思いますその時現在の、その地域地域の

過去の歴史をよく知っている有識者の真剣な分析こそ、読むに値する

と思います。

今回のピックアップも私がよく知らなかったことを中心に取り上げて

います。