中高年michiのサバイバル日記

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ビジネスマンのための歴史失敗学講義(読書感想文もどき) 何が明暗を分けたのか

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歴史の「失敗」に学ぶ


ビジネスマンのための歴史失敗学講義

何が明暗を分けたのか

著者       瀧澤中/著  

出版者    致知出版社 2019.11

 1.概要

先日に続き、また「失敗の話か」

オマエは、よほど「失敗や敗者が好きだな?」と言われそうですが、

そのとおり。

人類の歴史も、現在の類人猿の祖先に敗れて、森からはじき出され

たのでは、と思っています。

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  内容は、徳川幕府日本海軍、戦艦大和毛沢東等々歴史上の英雄

や偉人、巨大組織はなぜ失敗したのかを、失敗を主軸に、負けた側

からの歴史を眺め、負けた原因を講義形式で解説しています。

さて、今回の「失敗学」を著者の言葉から引用して「概要」の締め

にします。

なぜ失敗学から学ぶのか?

   ➀歴史は、失敗の宝庫だから

   ②歴史上の失敗は面白いから

「歴史失敗学」の意義は何か?

   ➀必然に左右されない

   ②空気に支配されない

   ③感情に支配されない

    最後に著者は、「読者自身の失敗学を作ってくれ」と述べて

います。 

 2.組織(第一講)

徳川幕府日本海軍、海軍航空隊、大日本帝国憲法水戸藩

(1)変化に対応できない組織の失敗

  組織が変化に対応するには、正しい情報だけでなく、優れた

 想像力が必要。

  「こうなるかもしれない」という想像力。

(2)運用の誤り

 組織は常に、持っている資産(人、モノ、資金、技術、ノウハウ

など)をいかに 運用するかという点に注力すべし。

(3)規則に縛られる

 常に柔軟に、変化する情勢に対応する規則こそ、組織は求める

べし。

(4)指導者の不在

優秀な人がいて、資産があっても、指導者不在であれば、組織は崩壊

3.指導者(第二講)

松平容保上杉鷹山徳川慶喜近衛文麿武田勝頼井伊直弼

高橋是清

(1)「立派な人」の失敗

 指導者を引き受けない選択あり、「絶対善」はだめ、「無責任」

はだめ

(2)能力と性格

  それぞれ状況は違うが、油断、愛情・慈悲の不足、急激で過激

な姿勢

(3)組織運営への関心の薄さ

  これは見出しの通り

4.重臣(第三講)

彭徳懐劉少奇林彪周恩来片桐且元

(1)ナンバー2の悲劇

 油断、トップの決めた路線の変更計画、地位を奪われたことへの

クーデター失敗

(2)忠義の限界

歴史は、重臣が機能する組織でなければ、組織の維持は難しいこと

を、教えてくれる

5.勝利(第四講)

(エルヴィン・ロンメル本能寺の変桶狭間合戦日露戦争、長宗

我部元親、マジノ要塞、戦艦「大和」、大坂城

(1)勝利の恐ろしさ

自信は、「やればできる」と自らを鼓舞すること、慢心は、過去の

成功が未来を担保すると勘違いすること

(2)直近の勝利

直前までの勝利によって判断を誤ること

(3)限られた範囲での勝利

自分が今いる環境を井戸とみなして、「井の中の蛙」にならないよう

に注意する必要あり。

(4)これがあれば大丈夫、という勝利への誤った確信

完璧だと思えるのはそれを有効に運用している場合であって、

時代や環境に合わなかっり、目標を失えば、いとも簡単に、

”完璧”は崩壊する。

6.対外関係(第五講)

足利義昭蒋介石福島正則汪兆銘、台湾断交)

(1)他者を利用するしたたかさと愚かさ

大きな力を借りた場合、状況が変わればいつでも捨てられる、

歴史はそういう冷酷な現実を教えてくれる

(2)信頼を裏切ることの稚拙さ

信頼を裏切ることが結局裏切った側の失敗にもつながる

「目の前の我欲」で、大損をすることもある

7.経済(第六講)

真空管元禄時代徳川吉宗田沼意次

(1)真の経済力の差とは

どんなに技術的、論理的に優れていても製品として高品質なもの

になるには、市場で磨かれていなければならない。

そうした市場経済をしっかりと持っていることが、経済そのもの

を強くしていく。

(2)負ける経済のしくみ

元禄時代、財政黒字を次世代のために投資しなかったツケで、

幕府は以降ほぼ赤字財政を続ける。

江戸期の財政から見えることは、「取られる側」のことを考え、

長期的な視野で幕府の構造を変えていかねばならなかった。

8.失敗を忘れるな(第七講)

(福島丹波宮崎繁三郎駆逐艦「涼月」、「島津の退き口」、

海軍兵学校二宮尊徳福田赳夫

(1)負け方も大事

負け方に意味あり。 退却を予想して準備。 

困難な中でも部下を思いやる。

大局観、相手を恐怖に陥れる退却。

(2)先を見据える

失敗を回復するにはウルトラCはなく、先を見据え、努力を積み

重ねることが一番の近道

(3)素直に省みる

 失敗を他人のせいにしないこと 素直に反省することの大切さ

まとめ、感想

著者の意図、分析は正確に伝えたにしても、このブログだけ読んで

いると、読み返してみると、史実が欠けているので、具体的事例を

欠く自己啓発書みたいで、どうしても面白みがありませんね。

申し訳ありません。

本書は、こまめに、史実を追いながら、自分の過去の知識、経験

踏まえて「なるほどね」とうなずく、書物のようです。