中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

「読者の挑発」といえば、ラ・ロシュフコー箴言集 いろいろな読み方ができます

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箴言集を読んでいます

1.導入

箴言集といえば、ラ・ロシュフコーが浮かびますが、少し解説を

引用します。 

ラ・ロシュフコー公爵フランソワ6世(François VI, duc de LaRochefoucauld, 1613年9月15日 - 1680年3月17日)は、フ

ランスの貴族、モラリスト文学者。

名門貴族の生まれであり、多くの戦いに参加した後、いわ

ゆる『箴言集(しんげんしゅう)』を執筆した。

彼の作品に見られる辛辣な人間観察には、リシュリュー

対立して2年間の謹慎処分を受けたことや、フロンドの乱

ジュール・マザランと対立したことなどで味わった苦難が

反映されているとも言われる。

宗教的にはジャンセニスムの立場に近かった。

フランソワ・ド・ラ・ロシュフコー - Wikipedia

 スタートは

 「われわれの美徳は、ほとんどの場合、偽装した悪徳にすぎない」

から、はじまり。

本書を何度も読み返すのは、やはり気に入っているから、です。

お仕着せの推薦個所選定や、解説を書くつもりはありません。

私程度が、変なコメントを付ける必要もないと思います。

個人的に、折後付けたり、線を引いたり、少し気にいっている部分

を、少し書き出します。

まさに、個人のブログのブログたるゆえん、私の勝手解釈です。

2.私のお気に入り

57 人は自分の偉大な功績を鼻にかけるが、その功績は偉大な

志の賜物ではなく偶然の結果であることが多い。


90 世間の付き合いでは、われわれは長所よりも短所によって

人の気にいられることが多い。


91 どんなに大きな野心でも、それを達成することが絶対に不可

能な状況にある時は、少しも野心らしく見えないものである。


243 それ自体不可能なことはあまりない。ただわれわれには、

ぜひとも成しとげようという熱意が、そのための手段以上に欠

けているのである。


310 人生には時として、少々狂気にならなければ切り抜けら

れない事態が起こる。

 

355  人を失って悲しいよりも惜しむ気持ちの方が強いことが

ある。

その一方で、悲しいがその人を押しいとはほとんど思わない

こともある。


437 傑出した資産を持っているからその人は偉いと考えて

はならない。彼がその資産をどう生かせるかを見るべきである。


451 頭のいい馬鹿ほどはた迷惑な馬鹿はいない。


456 頭がよくて馬鹿だ、ということは時々あるが、分別があ

って馬鹿だ、ということは絶えてない。

 

472 自負心にも他の情念と同じく支離滅裂なところがある。

人は嫉妬としていると告白することを恥とし、かつて嫉妬した

とか、嫉妬するかもしれないと言うことは誇りにする。


MS16 人が不正を非難するのは、不正を憎むからではなく、

そのために自分が不利益を被るからである。(580)

 

MS22 もっとも賢明な人びとも,どうでもよいことにおいて

は賢明だが、彼ら自身にとって最も深刻な事柄において賢明で

あるためしは、まずない。(591)

 

MS31 大人物とは凡人よりも情念が少なくて美徳が多い人で

なく、単に凡人よりも大きな志を持つ人である。(602)


MP4 隣人の没落は味方をも敵をも嬉しがらせる。 (521)

 3.まとめ

 当然、今後読み返すたびに、私の「お気に入り」も変わって

いくでしょう。

なぜなら、私自身が年を経るに従い、また変わっていくもの

だから。

今回、ラ・ロシュフコーを取り上げましたが、

せっかく、2から3分かけて、私のサイトに来て読んでもらう

わけだし読者に何らかの印象を与えたいとは、当然、常に考

えます。

箴言」は、恰好の材料かと思います。

勿論、人それぞれに、「お気に入り」があるはず。

あくまで、「現時点の私のお気に入り」の紹介でした。