1.米国株式市場の直近記事
2020年3月20日金曜の米国株式市場ですが、ダウ平均株価終値は、
トランプが大統領就任時の19,827ドルを下回った、状態。
「トランプ相場終焉」の言葉が躍っています。
さすがにネーミングがうまいですね。
ちょっと記事を引用すると、
【ニューヨーク=小林泰明】
前日比913.21ドル安の1万9173.98ドルだった。
トランプ米大統領が2017年1月20日に大統領に就任
した際の終値(1万9827ドル)を下回り、株高が続い
た「トランプ相場」は終わりを迎えた。
新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念に加え、急速に原油安が進んだことでエネルギー関連企業の業績が悪
化するとの不安が高まり、売り注文が膨らんだ。
「トランプ相場」終焉…NYダウ終値、913ドル安の1万9173ドル(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
私のブログは、市場の分析・解説・コメントではありません。
ただ、株式市場には、参加者(金融資産として保有の意味)として
長らく見ていますので、感想を少し、と言ったところです。
2.「トランプ相場終焉」のピックアップ
「トランプ相場終焉」ワードは受けがいいのか、ちょっと検索するだ
けで、たくさん出てきます。
ほんの一部記載します。 情報発信時期に注目です。
・2017年01月12日 10:10 トランプ相場は終焉したのか
(久保田博幸氏)
・2017 年 5 月 18 日 14:41 JST
トランプ相場終焉、ついに株価までも (By PAUL VIGNA)
・2018/12/25
【緊急配信!】トランプ相場終焉~日経平均は18,000円台へ
(Youtube記事)
私が、言いたいのは
「人は、人を惹きつけるためには、類似ワードを使いたがる」
ということ。
私は、上記記載日時前のマーケットの動きを追っていませんが
執筆者は、無論まじめで、数値と根拠を持って語っていると、想定
しています。
3.「株価大暴落」の復習
これも非常に魅力的なワードですよね。
Wikipediaから、一部抜粋します。
(私の主観は入れていません。)
株価大暴落(かぶかだいぼうらく)は株式市場全体で株価
が突如急激に低下すること。
暴落は経済要因に加えパニックにより加速される。
また投機的株価バブル(英語版)に続いて発生することが
多い。
株価大暴落はある市場参加者の売りからポジティブフィー
ドバックがはじまり、より多くの市場参加者の売りを加速
するという群集心理に、外部経済事象が重なった社会現象
である。
暴落は一般に次の条件下で発生する。
・株価の上昇が長期にわたり過度の楽観主義が蔓延
・市場で株価収益率が長期平均を上回る
1929年の大暴落は教科書で学んだ方もいるでしょうし
1987年のブラックマンデーは、実体験としで知っている方もいる
でしょう。
ここでは、「2008年の暴落」の、世界への波及部分を少し引用し
ます。
その後2008年9月15日、米証券4位(当時)のリーマン・ブ
ラザーズの破綻と同3位のメリルリンチのバンク・オブ・ア
メリカによる救済合併、翌16日には、米最大の保険会社・
AIGの経営危機による国営化が明らかになると金融収縮の懸
念をし、アメリカは緊急経済安定化法案を議会で提出す
る。
しかし、9月29日に下院で否決されるとダウ平均株価は史上
最悪となる777ドル安をつけるなど、一気に金融信用収縮が
加速する。
10月1日には下院で修正案が可決されたものの、時既に遅
く、その毒は欧州に回り、7日にはロシアでは株価が19%下
し、同国では全ての銀行が国有化されるなど、未曽有の世界同時金融危機が本格化した。
翌8日、ダウ平均株価が678ドル安をつけると、日経平均株
価は翌日881.06円安(-9.62%、過去3番目/当時)と暴落し
た。
4.いつもと同じ感想
同じ事象を報道する場合、楽観より悲観、平凡より非凡、一般より
特殊に表現した方が「受けがいい」、それは人間の本質でしょう。
報道は正反対だが実態をよくよく考えると、そんなに相違はない、
こともよくあります。
笑い話的エピソードで、80年以上前の昭和恐慌時の新聞記事と、
数年前の新聞記事がほとんど同じ論調に見える場合あり、です。
2,000年以上前の古典の文言が現代にも通用するケースもあり。
歴史の失敗談を振りかえると「人間の英知の進歩」はないのでは?
「人はすこしも、成長していない」との説も成り立ちます。
以前もちょっと書きましたが
「今どきの若者は勉強しない」とは、大昔から面々と言われてきて
それが真実で人間がだんだんダメになってきているなら、もうホモ・
サピエンスとして、滅んでいるのでは?
話は少しずれますが、新型コロナウイルス報道にも、疑問を生じさ
せる表現多々と感じます。
私の感想は、いつも同じ。
人間の本質は、1万年以上、少しも変わっていない。
対処方法も、変わっていない。
必要なのは、自分の頭で確り考え、決断、行動する、ということ。
出版が、1998年と言えばもう20年前と古いですが、下記紹介の
「リスク(神々への反逆)下巻」は、投資について興味がある方は
参照するといいと思います。
|