中高年michiのサバイバル日記

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韓非子から抜粋 その2 人間は変わらないから、生き残り古典と書籍がある。

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「その1」と同じ画像 君主と宰相のイメージ

2020年3月14日に韓非子から抜粋「その1」をアップしています。

韓非子から抜粋 その1 人間は変わらないから、生き残り古典となる書籍がある - 中高年michiのサバイバル日記

今回は「その2」です。

 1.抜粋から

みな世間の認める人徳の賢者で誠実善良な人であり、道術を身につけ

た士人ばかりです。

ところが、不幸なことには道に外れた暗愚な君主に出あって命を落と

しました。

してみると、たとえ聖人・賢者であっても、殺されたり辱めを受けた

りすることを避けられないというのは、どうしてでしょうか。

つまりは、愚かな者には説得するのが難しいからです。

そこで、君子は申し上げるのをためらうのです。

それに、素晴らしい最高の言葉というものは、耳に逆らい心にそむく

ものですから、聖人・賢者でなければなかなか聞きいれることが、で

きません。

難言 第三 第一冊  P71

 

およそ君主に説くことの難しさは、君主に説くほどの内容を自分でわ

きまえていることが難しいというのではない。

また自分の意向をはっきり伝えるまでに弁舌をふるうことが難しいと

いうのでもない。

さらに自分の思いどおりに自由自在に弁じたてて語りつくすことが難

しいというのでもない。

およそ説くことの難しさは、説得しようとする相手の心を読み取っ

て、こちらの説をそれに合わせることができるかというところにあ

る。

(その後具体例として、相手が名誉、利益、を求める場合に分け対応と

相手心理を解説しています。)

説難 第十二 第一冊 P230

 

(上記の事例を引用します。)

君主に向かって重心のことをあれこれと批評すると、君主はこやつ

自分との仲を割こうとしているなと考え、位の低い者のことをあれ

これと批評すると、君主はこやつお上(かみ)の権勢を下々に売り

つけているなと考える。 (中略)

その説き方をずばりまっ直ぐ簡単にすると、知識が足りないとして

退けられこまごまとていねいに広く弁じたてると、冗漫だとして、

他人と代わらせられる。  (中略)

こうしたことも君主に説くことの難しさであって、知っておかねば

ならないことである。

説難 第十二 第一冊 P234

 

この二人の言ったことは、みなそのとおり的中した。

ところが、ひどい場合は誅殺され、軽い場合でも疑われることにな

った。

してみると、真実を知ることが難しいのではなくて、知ったことに

どう対応するかが難しいのである。

だから秦のじょう朝が晋の謀略を見破った言葉はそのとおり当たって

いたのだが、彼が晋では隠し事を見抜く聖人だとされながら、秦では

誅殺されたということは、これこそよくよく考えなければならないこ

とである。

 説難 第十二 第一冊 P241

 

(御者、王、医者、車作り、棺桶作りの例を挙げ、みな利益のための

行動と説く、つづいて)

后妃や夫人や太子の党派ができあがって、主君の死を望むようになる

のは、主君が死ななければ自分たちの権勢が強くならないからであっ

て、心で主君を憎んでいるのではなくて、主君の死ぬことによって自

分たちの利益を得られるからである。

それゆえ、君主は、自分押しを利益と考える者には、特に気を付けな

ければいけないのだ。

 備内 第十七 第一冊 P316

 

古いことを変えないとか、なれたことを改めないというのは、その古

いことやなれたことが現在にとってにとって果たしてよいことか悪い

ことかということを基準とすべきものである。

南面 第十八 第一冊 P331

2.再び感想

韓非子抜粋「その1」の時の私の感想として

「古臭さは、感じない。いつどこにでもあるような話

人間は、変わらない部分が多い、から」

といった趣旨を書いています。  今回も同じ。

出典を明示せず、日本語の現代語訳で読むと、いつどこの誰の発言?

とよく解らないでしょう。

現在にも、意味ありだから、生き残っています。  

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