1.不要不急の判断は難しい
(1)2020年も三月末ですが、あいかわらず、新型コロナ旋風が世界
中で吹き荒れていますね。
先日3月最終の日曜は、行政の「密閉、密集、密接の3つの密の回
避」要請に加えて、不要不急の外出自粛要請。
不要不急の外出自粛は、関東については、国内海外はじめ複数の「対応
甘さへのバッシング」、「季節外れの寒さと雪」もあり全体として
は、功を奏したようです。
(これを書いている)平日は「仕事の人も多いですから」ある程度の
交通量と、賑わいを感じます。
(2)今日は、パチンコについて少し、書きます。
私の、現時点の結論は、
・パチンコ業界の3蜜の反論は、他と大差なし。
・パチンコ店来店が「不要不急でないこと」とは言えない
・警察権力が、やはり大きな力を持っているのでは。
といったところ。
補足説明を以下に書きます。
➀密閉、密集、密接の3つの密回避要請として、槍玉にライブハウ
ス、スポーツジム、カラオケ、屋形船等々、あげられています。
一部に、「なぜパチンコ店が回避の対象ではないの?」の質問もある
ようですが回答に説得力が、あまりないようです。
例えば、3蜜対象の議論に対し、
パチンコ業界も当然反論していて、
・普段の衛生管理(ハンドル含め各種機械の消毒等)には努めて
いる
・監督官庁の指示に十分従っている
に加えて、
・パチンコ店舗は、換気励行で密室状態ではない
・もくもくと、お客はパチンコ台に向かうので、「密接」はない
・立ち見はいないし、パチンコ舗内は「密集」はない
が主要反論のようです。
②いろいろな、エンターテイメント(文化、教養も含めて)も多様化
しているのだからライブハウス、スポーツジム、カラオケ、屋形船
等々、に限らず「自粛要請」受けたところも、いろいろ反論はあるはず
個別に、お上がリスクを判断するのは、やはり難しい、と思われます。
次に、「不要不急」と言えば、行政の一部の人の見解は、「花見」だ
そうですが、さて、パチンコは?ということ。
これは、弁解の余地なし、
不要不急の自粛要請に花見がそうなら、ゲームセンターだけでなく、
パチンコ店もそう でしょう。
「不要不急」判断が、個人の価値観一任とすると、もはや、どの施設
云々は、言えないはず。
いわいる西側の民主主義国家では、「自粛要請」のは、限界があり、
今の欧州・米国を見るまでもなく、事態進展では「自粛でなく強制」
となるのでしょう。
③いつの時代も、どの世界もそうですが、強いものが得をする。
というか、うまく立ち回れることが、すなわち「強い」との解釈もで
きます。
天下り官僚受入はじめ、パチンコ業界と警察業界の強い結びつきは
誰しも、知るとこと。
少なくとも、ライブハウス、スポーツジム、カラオケ等々の業界よ
り、太いパイプは、ありそうです。
2.情報を取り、よく考えよう。
➀少し古いですが、2020年0327朝のNHKニュースを見ていました。
テロップには「21歳大学生」とあります。
彼女曰く
「報道が難しすぎてよくわからない
もっと解りやすく、説明してほしい。」
ジョークや皮肉を込めて、ならまだ救いようがありますが、
これが、本心だとしたら、恐ろしい限り。
いまさら、大学教育云々は、コメントしません。
しかし、21歳と言えば大人ですよね。
マスメディアの報道が偏向しているのを知れ、世界の現状詳細把握
せよ、とは言いませんし、報道のウラ、報道していないことを読め
とは言いません。
せめて、相手が喋っていることは、理解できる、くらいになってい
ないと。
②もう一つ、相変わらず、私は、「煽り」と思っていますが、
ひとりの感染者の報道、しかも、県で初めてとか、地域で初めて
とか、また数字の比較感もなく、感情に訴え、導こうという「お涙
頂戴式」の報道も、ありますね。
報道をそのまま、受け入れそうな人々も、少なからず、いるように
思います。
私が心配してどうになるものではないですが、やはり心配です。
③「自分で考える」とはいえマスメディアの影響力は、強いと思い
ます。
私の価値判断ではなく、客観的な想定として、英国皇太子や英国首相、
保険相の感染、カナダ首相夫人の感染等より、「クロコダイル・ダン
ディー」などで知られるアメリカの俳優、マーク・ブラムさんの死亡
度を一般の日本人に示したことでしょう。
3.サピエンス全史、ホモ・デウスの著者ハラリ氏
上記2の➀は、特に冷酒のように後で効く「親父の小言」でなく、単
に中高年の愚痴になってしまい、建設的でないので、最後は、かの
ユヴァル・ノア・ハラリ(Yuval Noah Harai)氏が20202年3月30日の
日経電子版に少し書いていたので、引用し、締めとします。
(まず現状認識について)
人類はいま、世界的な危機に直面している。
おそらく私たちの世代で最大の危機だ。
私たちや各国政府が今後数週間でどんな判断を下すかが、今後数年
間の世界を形作ることになる。
その判断が、医療体制だけでなく、政治や経済、文化をも変えていく
ことになるということだ。
(末尾の結論部分を引用します。)
我々は目の前には、自国を優先し各国との協力を拒む道を歩むのか、
グローバルに結束していくのかという2つの選択肢がある。
前者を選べば危機は長期化し、将来さらに恐ろしい悲劇が待つこと
になるだろう。
後者を選べば新型コロナに勝利するだけでなく、21世紀に人類を襲
うであろう様々な病気の大流行や危機にも勝利することができる。
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