1.望月京大教授論文
私が勝手に自分で決めている定時外に、ブログをアップします。
気になったニュースがあったためです。
新型コロナ関連一色の昨今、明るいニュースあり。
望月さん、おめでとうございます、ということ。
検索すると紹介ネット記事は相当あります。
未解明だった数学の超難問「ABC予想」を証明 京大の望月教授 斬新・難解で査読に8年 - 毎日新聞
数学の難問「ABC予想」証明 望月京大教授の論文、学術誌に掲載(1/2ページ) - 産経ニュース
というわけで、少し報告です。
とはいえ、私は相変わらず、話の本質を理解しているわけではあ
りません。 悪しからず。
世界の数学者が30年余り挑戦して解くことができなかった
難問、「ABC予想」について、京都大学は数理解析研究
所に所属する教授が証明したと発表しました。
専門家は「数学の歴史に残る成果だ」としています。
「ABC予想」はヨーロッパの数学者が提唱した整数の性
質についての難問で、数学における多くの未解決な難題を
解く手がかりになるとして、30年余りにわたって多くの数
学者が証明を試みてきましたが、これまで成功した人はい
ませんでした。
想を証明したとする4本の論文を書き、複数の研究者が審
査する数学専門の科学雑誌に掲載されることになったこと
から、3日、京都大学が会見を開き、望月教授がABC予
想を証明したと発表しました。
2.IUT理論の紹介
なぜ気になったかといえば、少し前、このブログを書く上で少し勉強したからです。
2月18日の下記ブログで、望月教授のIUT理論を紹介しています、
宇宙と宇宙をつなぐ数学(読書感想文もどき)悲しかなIUT理論は私は消化不良でした - 中高年michiのサバイバル日記
その中で、紹介本からの引用で
数学は役に立つか?に対する著者加藤さんの見解)
これほど価値観が多様化し、数学の「使われ方」も多様化
してしまった現代にあっては、もはやどんな数学でも、そ
れが「役に立つ」のは当たり前としか言いようがないし、
それを疑うのは、もはや無意味になってきている P84
(理論構築に必要な)「自然な方向性」を手に入れる
手段 2つ
➀啓示、ひらめき
②「アナロジー(類似)」 P130
ABC予想の証明には失敗しても、IUT理論を残すことが重要 P151
上記に対する、私の感想として
私が悪戦苦闘、普段の読書より相当時間がかかったたの
は、もちろんその内容です。
前提の素養がない、話の全体が半分も事前に理解していな
い、ことには、苦労するものです。
フェルマーの最終定理なのか、ポアンカレ予想なのか、忘
れてしまいましたが、ある人が証明したと主張し、その
「証明」が正しいか否かを判断できる学者が世界中に30
~.40人ほどしかなく、しかも検証に数ケ月かかる、という
話を読んだのを、思い出しました。
と、書いています。
3.数学者たちの日常の話
2月21日に、「宇宙と宇宙をつなぐ数学」よりは、やや軽めの本を
紹介しており
世にも美しき数学者たちの日常(読書感想文もどき) 私でも美しそうなのは、なんとなく解る - 中高年michiのサバイバル日記
一部引用すると
「京大の望月真一先生がABC予想というものを解いたと騒
ぎになったんですが、これもずっと審査が続いています
ね」
どれくらいの期間になるんですか
「もう5年になりますね」 P15
また、望月教授の件ではないですが、別の引用で
「直観とかひらめきだとか。そういうもんがないと数学は
できないんですね。もちろんそういうものを兼ね備えたコ
ンピュータが、今後出てこないとは限らないけれど。
すくなくとも数学は、同じやり方をずっと続けるだけで進
むものじゃない。
だからある意味では、どこまでやってもまだできるかもし
れない、そういうより、可能性があるわけですね。」 P216
自分の能力の範囲で、できることをやり続ける。
数学に限らず、人が生きるということはそういうことなの
かもしれない。 P227
IUT理論を解説した東工大加藤教授の言葉を引用して締めます。
この4本の論文は望月教授が1人で築いた新しい理論を使
ってABC予想を証明したとしていて、8年前に自身のホ
ームページで公表するとともに、科学雑誌の審査が行われ
ていました。
この間、海外の一部の研究者から論文の正しさについて指
摘などがあり、望月教授は論文の修正を重ね、今回の掲載
につなげたということです。
この分野を専門とする東京工業大学の加藤文元教授は
「非常に独創的な新しい論文で何百年に一回の数学の歴史
に残る成果だ」と評価しています。
最後に、この時、つまり本年2月18日と21日ですが、紹介した
2冊を再度掲載します。
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