中高年michiのサバイバル日記

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韓非子から抜粋 その3 人間は変わらないから、生き残り古典となる書籍がある。

 

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「その1、その2」と同じイラスト.君主と宰相

2020年3月14日に韓非子から抜粋「その1」、3月30日に「その2」

をアップしています。

韓非子から抜粋 その1 人間は変わらないから、生き残り古典となる書籍がある - 中高年michiのサバイバル日記

 韓非子から抜粋 その2 人間は変わらないから、生き残り古典と書籍がある。 - 中高年michiのサバイバル日記

 改めて記載すると

韓非子』(かんぴし)は、中国戦国時代の法家である韓非の著書。

 内容は春秋戦国時代の思想・社会の集大成と分析とも言え 

るものである。

 今回は「その3」です。

  1.抜粋から

世間の人々はそうではない。

大は諸侯にもなろうとし、それほどでなくても千金の財を残そうと

してものを欲しがる悩みは消えることがない。

徒刑者でも解放されることがあり、死刑囚でも助かる時もあるが、

今や満足することを知らない者の悩みは、生涯解けることがない。

そこで老子は「最大の災いは満足を知らないことだ」というので

ある。 解 老 第二十 第二冊 P47

 

そこで、諺でも「殷のふかんのご祈祷はよくきいたが、自分の災難を

祓うことはできなかった。秦の名医の治療は巧であったが、自分の病

をなおすことはできなかった」と言われている。

管仲ほどにずば抜けた才能があっても、鮑叔の援助が必要であった。

これが、世間の諺で「奴隷が自分で皮衣を売ってみても売れはしな

い。

士人が自分で弁舌を誉めてみても信用されない」と言われることだ。

説 林下 第二十三 第二冊 P165

 

時世には充実した時もあれば空しい時もある。

事業には利益のこともあれば損害のこともある。

物には生き生きした物もあれば、死んだ物もある。

君主がこれらの三つの変動で喜怒の感情を顔に出したりすると、

金石のように堅い忠臣でさえ心変わりをして離れてゆくであろうし、

聖賢を学ぶ人々はその君主の程度を疑問にするだろう。

だから君主は人を観察して、他人に自分を観察させたりしない。

観 行 第二十四 第二冊 P182

  

法術をやめて心の判断を頼りに治めようとすれば、尭のような

聖君でさえただの一国も正すことはできない。(中略)

凡庸な君主であっても法術を守り、下手な工人であってもコンパスや

定規・物差しを手に取るなら、万に一つの失敗もないであろう。

人君たる者、賢君や名工でさえできないようなことは避けて、凡庸な

君主や下手な工人であっても万に一つの失敗もないという方法を守っ

てゆけるなら、人々の能力は十分につくされて、功名も立つことであ

ろう。 用人 第二十七 第二冊 P208

 

君主が行うべき七術、すなわち七つの方策とは

1.突き合わせて調べること。

2.罰すべきは必ず罰すること。

3.賞を与え名誉を与えること。

4.一つ一つ聴きとること。

5.偽って使うこと。

6.知っていて知らぬふりをすること。

7.わざとあべこべを言うこと。

この七つのことこそ、君主の守り行うべきことである。

 内儲説上 七術 第三十 第二冊 P235

 

六微すなわち臣下の側の六つの隠しごと

1.   君主の権勢が譲られて臣下に握られていること

2.臣下が外国の力を借りて対抗すること。

3.類似の紛らわしいことにかこつけて、欺こうとすること。

4.利と害とが裏表になること

5.上下の秩序をあいまいにして、争いを起こすこと。

6.敵国が人事を干渉して、こっそり大臣の任免をすること。

この六つのことこそ、君主がよく観察して見抜くべきことである。

内儲説下 六微 第三十一 第二冊 P305

 2.私の感想でなく著者の韓非紹介

 韓非子の紹介も3回目

感想は、いつも同じなのですが、今日は著者の韓非の紹介とします。

私が好きな、「人となり」と、著作「韓非子」誕生経緯は

韓非は、生まれつき重度の吃音であり、幼少時代は王安や

横陽君成も含む異母兄弟から「吃非」と呼ばれて見下され

続けていたが、非常に文才に長け、書を認める事で、自分

の考えを説明するようになった。

この事が、後の『韓非子』の作成に繋がったものと思われ

る。

 故郷が秦にやがて併呑されそうな勢いでありながら、用い

られない我が身を嘆き、自らの思想を形にして残そうとし

のが現在『韓非子』といわれる著作である。

 もう一つは「勢」の紹介

韓非思想にとって、「法」「術」と並ぶ中心概念が「勢」である。

「勢」の発想自体は慎子の思想の影響を受けている。

ここでは「難勢」編に依拠して説明する。

「勢」とは、このような人為的な権勢であり、それは法的

に根拠付けられた君主の地位である。

これは上下の秩序を生み出す淵源である。

もし君主の権勢より臣下の権勢のほうがすぐれていれば、

ほかの臣下は権勢ある臣下を第一に考えるようになり、

君主を軽んじるようになって、政治の乱れが生じる。

したがって韓非の理想とする法秩序において、君主は権勢

を手放してはならない。

韓非 - Wikipedia

生きている人にとっては、いつの時代も大変。

直近は新型コロナウイルス対策への世界中の動きは、その一つでしょうか。

「大変だ」と思う時こそ、自分の立ち位置を確認し、自分の頭で考え

ることが重要だと思っています。

生き残ってきた古典は、良き先人の言葉と、いつも感じています。