1.サバクトビバッタとは
気になることは、なぜかずっと気になるもので、このサバクトビバッタ
しかり。6月21日アップの下記記事で現状を再認識しました。
過去記事の再記載含めて、考えてみます。
私見はほんの少しです。
サバクトビバッタは、なにもの?については
以下のwikipediaから
サバクトビバッタは、バッタ科のバッタ。
代表的なワタリバッタ(locust)として知られ、時々大発生
し、有史以来、アフリカ、中東、アジアに被害(蝗害)を
与え続けている。
サバクトビバッタは体が大きく、移動距離も速度も大きい
ため、大きな蝗害を起こしやすい。
現在でも、地球上の陸地の約20%、世界の人口の10分の1、
60の国が、この昆虫の被害を受けている。
2.以前のレポートから
5月10日にアップしてブログで、サバクトビバッタについても取り
上げています。
一見自分に遠い話ですが、気になっていること 欧州難民危機 サバクトビバッタ - 中高年michiのサバイバル日記
一部抜粋で紹介すると
(1)4月15日のニュース
現在、蝗害被害が深刻なのは、
すでに2,000万人が蝗害で飢餓状態に陥った。
イエメンでも、内戦により予防接種が困難になったペスト
の拡大も含め、1,500万人が飢餓状態にある
(2) 4月20日の記事
には国境を越えた連携や国際協力が欠かせない。
FAOのサバクトビバッタ情報サービスチームが強力なリー
ダーとなり、被害国と連携して対策を主導している。
緊急時には正確な情報発信が重要だ。
FAOが最新情報をまとめウェブ上で公開している。
アフリカからサバクトビバッタの群れが中国に向かって飛
んできたとするニュースを見たが、FAOはそのような報告
をしておらず疑わしい。
(中略)
公の一次情報に基づいていないニュースに
振り回されないようにしたい
3.アフリカはいま、「バッタの大群・洪
水・パンデミック」の三重苦
アフリカはいま、「バッタの大群・洪水・パンデミック」の三重苦に襲われている | WIRED.jp
6月21日のWIREDの記事からです。
(1)現状認識
➀気候変動と今春の激しい雨が相まって、アフリカではバッタが大量
発生している。
この大群により、ケニア、エチオピア、ソマリアの穀物は一掃されて
しまった。
あとに残るのは、何世代にもわたって経験されたことのないほどの
「破壊」の痕跡だけだ。
②バッタの群れは、この数カ月で急速に北に向けて拡大し、オマーン
湾を越え、イラン、パキスタン、インドにも侵入し始めている。
国連食糧農業機関(FAO)は、これらの地域におけるバッタ、豪雨、
そして新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる経済低迷の
三重苦を、「食糧安全保障を脅かすかつてないほどの脅威」と位置
づけた。
③バッタが特に恐ろしい害虫であることは、その食生活を聞けばわ
かる。
FAOによると、平均的な大きさのサバクトビバッタの群れは、たった
1日で2,500人分の食糧を食い尽くすという。
人間の主食である小麦、ソルガム、キビやアワなどの雑穀、コメは、
どれも炭水化物の多い穀物だ。
これらの炭水化物をたくさん食べると、バッタたちの成長は速まり、
行進も加速していく。
(2)コロナウイルス
➀新型コロナウイルス対策としてのロックダウン(都市封鎖)は、
バッタとの戦いも複雑にした。
確かにパンデミック初期段階での外出自粛要請は、ウイルスが
さらなる猛威を振るった場合に起きる経済悪化を防ぐためにも
必要不可欠である。
しかし、アフリカにおける蝗害(バッタの害)との戦いには、
FAOと各国政府が緊密に連携すること、そして物資を途切れなく
供給することが必要不可欠である。
②「残念なことに、ロックダウンの時期が大量の殺虫剤や散布用
機器、航空機、飛行スタッフを発注していた時期と重なってしま
ったのです。
当然のことながら供給は遅れました」と、FAOの東アフリカ地区
レジリエンス・チームのリーダー、シリル・フェランドは言う。
例えば、3月中旬に予定されていたケニアへの殺虫剤の配達は、
6月にようやく完了したという。
③幸い、これらの殺虫剤と機器のサプライチェーンは世界中に
広がっていることから、例えひとつの輸出国で輸出がストップ
しても、物流が完全に止まることはない。
とはいえ、パンデミックのさなかには配達も遅れてしまう。
バッタの群れが対処できないほどの規模になる前に退治する
必要があったとしても、スタッフが殺虫剤を手に入れられない
こともある。
(3)インドとパキスタン
➀バッタは6月頭までの数週間でインドとパキスタンにも侵入
したが、この地域では被害はアフリカほど深刻ではない。
農地の栽培のタイミングに助けられたからだ。
現時点で、多くの農地では収穫が終わり、次の種まきはまだ
始まっていない。
②だが、この地域はモンスーンの季節に入りつつある。
バッタが繁殖するには雨が必要なので、これは憂慮すべき
ことだ(雌のバッタは砂地に卵を産む。このとき砂地が湿っ
ていないと、卵は煮えてしまうのだ)。
③インドとパキスタンがこの害虫を制御できなければ、アフ
リカを苦しめているような残酷な悪循環に見舞われるだろう。
雨が降る、バッタが繁殖する、新しい世代のバッタが生まれて
穀物を食いつぶす、雨がまた降れば再び繁殖する──。
それが毎年続き、飢饉に陥る。
これは平時であっても破滅的なことだろう。
しかし、パンデミックと重なるともっと恐ろしいことになる。
(4)今後をにらんで
➀これから数カ月で、アフリカ、インド・パキスタン地区の状況は
ますます悪化すると予想される。
西アフリカ諸国も、バッタの群れが今後数カ月で広がってくるの
ではないかと警戒を続けている。
②闘いのためには、殺虫剤のサプライチェーンを強化する必要が
あると、専門家たちは言う。
また、物資不足が深刻化するこの地域のために、外国からの大量
の支援も必要不可欠だ。
「投資と人道支援が必要なのです」
4.最後に
ヒトはだれしも、自分が見たいものしか見ないし、自分が理解できる
ように、世界を解釈する。
これは仕方ないことでしょう。
陳腐な表現ですが、できるだけ一貫自分と無関係と思われることに
興味と関心をもって「自分が見える世界」を広げていく訓練が必要
なのでしょう。