中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

自己啓発の観点から書籍通じて先人に学ぶ その7 今回も沢山の視点あり すべては本人の受け入れ方

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自己啓発観点からの書籍引用 7回目

 1.改めて「自己啓発」について

 世の中には、相変わらず、自己啓発サイト、溢れています。

そして、私の見解も相変わらず、以下の通りです。

私自身が、語れることなど、たかが知れている。

しかも「実績がないと同じ言葉でも、読み手の感じる「重み」が全く

違う」。

したがって、先人の言葉の紹介の中で、本人が「自己啓発」と感じる

部分があれば、それでよし。

と言うわけで、本日もいくつか紹介します。

7回目となります。   

2.「誰も知らない レオナルド・ダ・ヴィンチ」から

著者       斎藤泰弘/著  

出版者    NHK出版 2019.9

 自分がアルキメデスの再来であると密かに自負するのは、

類い稀な才能のためではなくて、世にも稀な忍耐心と勤勉さの

ためであると確信していた。(P24)

 
マキアヴェッリ政治学者としての面目躍如の話だか、その
根本にある問題は、レオナルドとまったく変わらない。
それは人間の凶暴な本能を含めた自然の暴力をいかにコントロ
ールして、人間社会に役立てるかという、自然と人間をめぐる
永遠のテーマなのである。 (P44)
  
レオナルドは、人間の命を奪うことは、最大の冒涜であると述べて
いる。
彼が数多くの死体解剖をしてたどり着いた結論は、このような生命
のすばらしさと人命尊重の思いだったのである。 (P204)
 
彼の後期の手稿で多くを占めるテーマは、これまで紹介してきたよう
に水力や運河の軍事利用や、空飛ぶ実験や、人体や天体の科学的考察
など、前人未到の研究ばかりである。  (P231)
 
 彼の趣向の最大のテーマたる科学的考察の方は、同時代の
人が理解困難であったために、科学技術が発達する19世紀
末まで「発見」が遅れた。
彼が、自分の科学的成果の公表をためらったもう一つの理由は彼の
経験(実験的方法)が権威筋から異端思想の烙印を押される可能性
があったこと。   (P257)

  

3.睡眠の科学(改訂新版)から

なぜ眠るのか なぜ目覚めるのか

著者       櫻井武  

出版者    講談社 2017.8

 睡眠は私たちにとって、眠らなければ心身に変調をきたす
だけでなく、つねに自らをブラシュアップし、その能力を向上
せるという積極的な意味でも、非常に重要な役割を果たして
いるのだ。 (P45)
 
脳の機能状態には、覚醒、レム睡眠、ノンレム睡眠の3つ 
 (P57)
 
スリープモードがノンレム睡眠、オフラインがレム睡眠
睡眠時間のうち4分の1がレム睡眠    (P60)
 
レム睡眠時、驚くべきことに脳波覚醒時よりも活発に活動
している。 (P61)
 (私も非常に驚いています。
 ノンレム睡眠は、大脳にとっての休憩で、レム睡眠は記憶
 の整理にあたりながらも、起きている覚醒時よりは、ゆっく
 りしていると、思い込んでいました。)
 
レム睡眠時には高次視覚野は活発に活動していて、この分野
で視覚イメージがつくられているためと考えられる。 (P68)
 
(以下の「こうした現象」とは、外部との情報のやりとりが
ない、「オフライン状態」で活発に活動している部分が多い中、
何をやっているかの認識機能は、著しく低下していること)
レム睡眠にみられるこうした現象は、一種の精神障害に似た
部分がある。
われわれはそれを毎晩それを体験することにより、逆に正常
精神を維持しているのかもしれない  (P71)
 
覚醒とレム睡眠は、脳幹からの刺激によって引き起こされ
る大脳皮質の活動という点で類似。  (P84)
  

4.「もうすぐいなくなります (絶滅の生物学)」から

著者       池田清彦/著  

出版者    新潮社 2019.7

今ある世界はすべて偶然の産物、絶滅するのも絶滅しない
のも偶然  P29 
 
絶滅するから進化する
旧来のシステムが壊れたからこそ、新しいシステムが多々
立ち上がった P31
 
ネアンデルタール人のDNAは現生人類にも数パーセント入って
いる。  P42
 
最終氷河期に耐えてホモ・サピエンスが生き残るために、耐寒
性に寄与するネアンデルタール人の遺伝子が大いに立ったと
考えられている。  P42
(ネアンデルタール人との交配は、別の本で聞いていまし
たが、この耐寒性の話は「なるほど」ですね。

絶滅には、一個体の死、血統が途絶える地域個体群の絶滅、

種の絶滅、種より大きな高次分類群の絶滅まで、いろいろな

レベルの絶滅がある。 P193

  

ネアンアンデルタール人もデニソワ人も確かに絶滅したかもし

れなけれども、DNAの系統としては、生き延びている 

現生人類は、76億もの人口を擁して大繁栄してうるように思われ

ますが、ヒトの系統としては最後の一種。P205

 

 5.日本のイスラーム (歴史・宗教・文化を読み解く)から

著者       小村明子/著  

出版者    朝日新聞出版 2019.12

本書は、この部分の整理に、役立ちました。

 概要は、    

 日本とイスラームの歴史的関係を通覧します。

地域交流やハラール・ビジネスの実情と課題を浮き彫

りにしています。

目指すところは、真の共存への道を探る、ところでしょうか。

 

 彼らの多くは非常に穏やか。
ムスリムに対しても寛容  P5
 (直接というより、私も書籍からの知識ですと、「穏やかで寛容」
なのですが、メディアからのニュースだけの人は、ムスリムは、
「激しい性質で、非寛容」の意識が世界中に強いような、印象を
受けます。
 
「六信」と呼ばれる信仰箇条がイスラームの信仰の根幹
2.  マラーイカ (天使)
3.  キターブ (啓典)
  「クルアーン」のみならず、ユダヤ教の啓典「トーラー」や
 「ザブール」、キリスト教の「インジール」も啓典
4. ナビー (預言者)
   ムハンマドのみならず、モーゼやイエス・キリスト預言者
 含まれる
5. アーヒラ (来世)
6. ガダル (定命)                            P12
 
「五行」というムスリムに義務付けられている宗教行為
 女性がムスリムの場合、男性配偶者はイスラームに改宗しな
 ければ結婚できない。
2. サラート  (1日5回の礼拝)  
3. ザカート  (喜捨)
    ザカートはラマダーン月に行われる
4. サウム  (断食 )
5. ハッジ  (巡礼 )                 P15
 
これら六信五行を守ることがムスリムとしての最大の義務
となる  P20

  

 6.最後に

したり顔で、私がどうこう解説するより、まず、いろんな考え方に

たくさん触れることでしょう。

出来れば、ある程度の評価が固まっている書籍が、そのなかに含まれ

るといいと思います。

自分が賢くなるためには、「賢い」と思っている人の考え方をたくさ

ん知ることが、一つの道だと、改めて思います。