中高年michiのサバイバル日記

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株式投資の基礎 第21回 時価総額が大きいとは市場の評価が高いこと 

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今日は株式の「時価総額」について、少し考えます。

1.時価総額とは何だろう。

(1)時価総額自体は算出は単純です。

 株価×発行済み株式数 です。

時価総額が大きいとは

 〇現時点での市場からの評価が高い

 〇売却できた時、価値が大きい(当然保有割合によります)

と言うことですよね。

①普通は、格好済み株式数は、そんなに急激に変動しないので、

株価によります。

(下記は2020年7月22日の日経新聞記事です、)

7月21日のダウ工業株30種平均は前日比159ドル高の2万

6840ドルだった。

主力のIT(情報技術)株が多いナスダック総合指数は小幅

安となったが取引時間中は史上最高値を上回る場面があっ

た。

アマゾン・ドット・コムの株価は新型コロナウイルスの逆

風をはね返し、年明けから約7割上昇した

 年初から7月までの約半年で7割上昇ということは、時価総額が1.7倍

になった、ということですね。

 ②株価の上昇の、例外はあります。

 発行済み株委s帰趨が、短期間に大幅に増えた事例です。

もう20年以上前、米国のナスダックのハイテク株ブーム時の思い出。

現在では大手優良株であるインテルやシシスコシステムズは、半年に

1回より短いタームで「1対1の分割」を繰り返していました。

株価は30ドルから50ドルくらいのレンジだったのですが、持株数が、

8倍や16倍になった銘柄(3回の分割で8倍、4回で16倍と言う算

数ですよね)

 もちろん、今日から振り返ってチャートを見入ると、株価修正されて

いますが、当時の株価修正のないチャートを見て、分割のマ―クを見

落とすと、

「なんだ2年間も、ちっとも株価が上がっていない」とも見えること

もあります。

 (2)日本株オリエンタルランドは、東京ディズニーリゾートとし

て、結果として長期ビジネスとして大成功しました。

開発にあたる三井不動産はもちろん、関係した会社も大きな恩恵を受

けました。

多額のロイヤリティーを得た本家のディズニー社は(むろんこのロイ

ヤルティ―だけではなく、本体事業の成功ですが)、大きな時価総額

の会社へと変化していきました。

(3)今では誰も言わないかもしれませんが、経営者が、経営指標と

して、「時価総額の極大化」を上げていたこともありました。

確か、ソフトバンク孫正義さんもそんな発言があったように思いま

す。

2.今後をどう考えるか。

もう、昔話はいいからオマエは「今後」をどう思うんだとの問い

は、その通りです。

(1)私見では、現在の時価総額の大きな株式に投資するというの

も一つの投資手法でしょう。

 「オレは、次の時価増額増大銘柄を探してしているんだ」、と言うの

は心情的には、よく解ります。

「小」から「大」への変化率は魅力的です。

しかし、「大」が「もっと大」 のほうが想定的にローリスクかもしれ

ません。

例えば、ハイテク株好みの方も、急成長が見込める(その分ハイリス

ク)の新規公開株より、アマゾン、アップル、マイクロソフト、と言

う選択もありでしょう。

 

 (2)なにごともリスクはあります。

下記新聞記事で「なんか変」、という感覚は正常です。

(上記同様の2020年7月22日の日経新聞から)

米電気自動車のテスラ株は環境銘柄としての期待から昨年

末の4倍近くに高騰した。

今年、ようやく黒字転換が見込める段階にもかかわらず、

時価総額は3000億ドルを超え、トヨタ自動車の1.5倍となっ

た。

個人投資家の短期売買が急増しており、価格変動が激しく

なっている。

マネーの膨張に過度に依存した状況が続くと、将来反動が

大きくなるおそれもある。

 まぜかえすようですが、「新進気鋭とはいえマイクロソフト時価

総額が、巨人IBMを抜くなんて」と言われたこともあります。

 

(3)栄枯盛衰

また昔話含み話ですが

 ①1989年の日本株バブルの崩壊前、日本の大手都市銀行株の時価総額

は、世界の優良銘柄時のそれを、凌駕していました。

(個別株価推移を追っていませんが)

米中経済戦争は、「中国資本への制裁」段階となり、ナスダック市場

で「暴えれまわった」中国通信株等は、「狙い撃たれ感」があるかも

知れませんね。

 ②GE,IBM、フィリップモリスは、ほんの少し前まではで

「安定優良株」でしたが、「時代の大きな流れ」に抗しきなかった面

もあります。 

エジソン由来のGEは、長らくNYダウ30構成銘柄の「優良銘柄」

 として君臨してきました。

 ・「巨人IBM」にはマイクロソフトも、ましてや低迷期のアップル

 も 対抗の対応できないだろう、と言う時代もありました。

・訴訟はじめどうこう言われて、誰もがタバコを吸わなくなるはず

 がない、規制による競争制限もありフィリップモリス最強時代は

 続く、と言われました。

 結果は、はや21世紀も、月日を重ねると、たばこ産業自体が、儲か

 らなくなってしまいました。

 

3.最後のまとめ的に

株式投資は「人気投票」の側面があります。

評価する人が多いほど、時価総額は、大きくなります。

上記米電気自動車のテスラ株のように、今後への大きな期待もあり

ます。

時価総額が大きい株式への投資は、それなりに『かたい』投資です。

個人的には、時価総額が「大」銘柄への分散投資を勧めます。

(ただし、上記のような栄枯盛衰はあります。)

「分散」事例の一つは、薬品でしょう。

ファイザーやメルクといった優良製薬株は、コロナを言うまでも

なく「医療関係は生活に必須だから永遠に強い」との見方もありで

しょう。

たしかに、永遠はともかく、今後20年程度は丈夫的な感じがします。

・ また、(バフェットの受け売り見たいですが)、コカ・コーラと言

った「消費財」もねらい目でしょう。

再度書きますが、

現状時価総額の大きな(つまり市場の評価が高い)株式を、分散して

長期で持つ(ウリカイしない)のは、どうでしょうか。

「短期間での売買収益を狙う、これが醍醐味」、「トレーディングが

楽しい」と言う方には

「年寄りぽくって面白くない」提言かもしれません。

各人の自己責任ですから、それはそれでいいと思います。

決して否定はしません。