中高年michiのサバイバル日記

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株式投資の基礎 第24回 バークシャーの長期成功軌跡より、最近のアマゾン、アップルについて

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今回は、バークシャー・ハザウェイの話です。

1.改めて、基本の数字から

また、ウォーレン・バフェットか、と言われそうですが、その通り

です。

厳しい言い方ですが、こちらによほど力があれば、悪い結果の投資

から「反面教師」的に、学ぶこともできそうですが

投資の世界はやはり、結果を残した先人からじっくり学ぶのが一番

かと思います。

まず基本事項の復習です。

バークシャー・ハサウェイは、アメリカ合衆国ネブラスカ州オマハ

に本社を置く持株会社である。

もともと綿紡績事業であったが、戦後に原料価格が下がり世界中で

競争が起こったので、ウォーレン・バフェットの判断により保険業

を足場とする機関投資家へ転換した。

投資履歴の銘柄、判断、トラックレコードは、割愛

(以下は、2014年までの結果説明)

バフェットが1965年バークシャー・ハサウェイの経営権を握って

から2014年現在までの約49年間に、S&P 500の上昇率が約11,200%

(112倍)だったのに対し、バークシャー・ハサウェイの株価は約183万%

(18300倍)という桁外れの上昇をみせた。

これは複利計算で年率で約22.2%の増加が49年間連続して続いて

いるのと同じ上昇率である。

 

2.成功の要因分析

バークシャーの成功要因は、幾多の方分析していますが、

以下は2015年ころの不動産投資家の方の分析を紹介します。

バークシャー・ハサウェイ50年の軌跡が分かるチャート |

バークシャー・ハサウェイ50年の軌跡が分かるチャート」と題する

コラムから。

   その成功要因を分析すると主に3つの業務機能において優位性が

  あったことが分かります。

  3つの優れた機能が連動するバークシャー・システムによって、

  現在の規模まで企業を拡大させて行ったのです。

 バークシャーシステムの3つの優れた機能は、

   1. 保険料フロートによる低コストでの資本調達

  2. 企業の本質的価値を下回る価格で投資するバリュー投資手法

  3. 買収した子会社の事業管理方法

私の主観で、少しフォローすると

・ 保険は、保険料収入が支払金額より通常は、多いわけで、Gaico

という 保険会社を傘下にすることで低いコストでの、資金調達。

Coca-Colaにしても、入りと出を比較し相対的に「入り」が大きくて

 配当金他も、別の買収資金に回せます。

・「バリュー投資手法」は、バフェットの真骨頂で、彼の「語録」含

めて何度も取り上げた通りです。

株式投資の基礎 ウォーレン・バフェットの名言から その1 ビジネスを買う(株価変動に拠るのではない) - 中高年michiのサバイバル日記

株式投資の基礎 ウォーレン・バフェットの名言から その2 ビジネスを買う(株価変動に拠るのではない) - 中高年michiのサバイバル日記

 

3.最近の投資 アップルとアマゾン

(1)上記2で述べた、輝かしい投資成果は、2015年くらいまで。

従前の方向を転換し、ハイテク株のアップルと。アマゾンを買った

からだろう、

と、言わると、それまでです、結果が全てですから。

輪をかけて、「わからないものには投資しない」でなくて、ビル・

ゲイツと長年の親し友人なのだから、知り合ったころマイクロソフト

に投資していたら・・・ 

と、言う輩もいるかもしれませんね。

この二銘柄を買った、状況を当時の新聞記事から紹介

2019/5/3 23:11 (2019/5/4 7:55更新)の日経です

(2)米バークシャー、アマゾン株に投資 バフェット氏明かす

米バークシャー、アマゾン株に投資 バフェット氏明かす (写真=ロイター) :日本経済新聞

①バフェット氏の姿勢に大きな変化があったのは、18年のアップル

株大量取得だ。

昨年5月の株主総会前に7500万株を追加で購入し、持ち株比率5%の

株主に浮上した。

バフェット氏は「100%保有したい」と語るなど、いまやお気に入り

銘柄の一つになっている。

主力スマートフォンiPhone(アイフォーン)」で顧客を囲い込み、

音楽や決済で稼ぐビジネスモデルを評価する。

②バフェット氏は2日、米テレビ局CNBCのインタビューに応じ、自身

が率いるバークシャー・ハザウェイ電子商取引(EC)大手アマ

ゾン・ドット・コム株を初めて取得したことを明らかにした。

バフェット氏はインタビューの中で、米アマゾンについて「ずっと

ファンだった。(株を)買わなかったのは愚かだった」と述べた。

ジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)の指導力も高く評価して

いるという。

長年ハイテク株から距離を置いてきたバークシャーだったが、18年

アップル株大量取得に続き、投資姿勢の転換が鮮明になった。

 

4.辛口批評

「投資の神様・バフェットの所有する銘柄は、パンデミック下では最善とは言えない」投資情報番組のホストが指摘 | Business Insider Japan

 2020年7月5日の投資情報番組「マッド・マネー」のジム・クレイ

マー氏の「投資の神様・バフェットの所有する銘柄は、パンデミック

では最善とは言えない」との見解

保有する、コカ・コーラウェルズ・ファーゴ銀行、バンク・オブ・

 アメリなど、2020年は市場に遅れをとっている企業の株式

・「私は偉大なる人物の逆に賭けるつもりはない。しかし、そのポート

 フォリオは偉大なポートフォリオとは言えない」とクレイマー氏

は言った。

・しかし、クレイマー氏はバークシャーが最も多く持っている銘柄

つまり6月に史上最高値を記録したハイテク株を高く評価した。

 

5.基本感は変わらない

今年の株主総会を終えた5月16日の記事ですが

記者の要約は、そのままバフェットの言葉

アメリカ経済に賭ける、という基本感は変わらないと思います。

投資の神様・バフェットが明かした「コロナ時代」の驚くべき投資術(岡元 兵八郎,マネクリ) | マネー現代 | 講談社(1/5)

新型コロナウイルスの影響で目先のアメリカ経済の行方はレンジ

 の幅が大きい、要はどのくらい景気が悪くなるか想像もつかない。

 ・ただ、長期的には、アメリカはいかなる危機も乗り越えると断言

「Never bet against America」と、アメリカに「反対」して賭ける

 ことをしてはならない

ほとんどの人にとっては、他人のアドバイスで、株を買うくらいな

 ら、S&P500のインデックスファンドを買うべきだ。

 

6.最後に(少し気になった世代交代)

(1)上記5の執筆者の言葉として、。

「バフェットさんは、今年の8月になんと90歳になります。私は、

この株主総会の4時間半の間、ノートを取りながらバフェットさん

の話を、真剣に聞いていたのですが、終わったころにはもうぐったり

になりました。」

4時間半、株主総会の議長とは確かに立派ですが、年齢は年齢、生物

ですからね。

(2)しかし下記記載は、少し安心感が持てます

バフェット氏はCNBCのインタビューで「当社で資金を運用する同僚

の一人」がアマゾン株を買ったと説明した。

88歳と高齢のバフェット氏は、すでに一部資産の運用を投資マネ

ジャーのトッド・コームズ氏とテッド・ウェシュラー氏に任せて

いる。

「バフェット後」を見据えた運用体制の変化が、バークシャー

投資戦略にも影響を及ぼし始めている。

(上記3の2019年5月の記事です。)