1.改めて「自己啓発」について
世の中には、相変わらず、自己啓発サイト、溢れています。
そして、私の見解も相変わらず、以下の通りです。
私自身が、語れることなど、たかが知れている。
しかも「実績がないと同じ言葉でも、読み手の感じる「重み」が全く
違う」。
したがって、先人の言葉の紹介の中で、本人が「自己啓発」と感じる
部分があれば、それでよし。
と言うわけで、本日もいくつか紹介します。
8回目となります。
2.世界の神話
著者 沖田瑞穂/著
出版者 岩波書店 2019.8
蛇は、神話では原初の混沌を表しています。
著者 文藝春秋/編
出版者 文藝春秋 2018.11
交易から見れば通史がわかる 出口治明∥著
十世紀にそんな日本に世界商品が突然、出現します。それは硫黄
です。 P19
をつけながら、実は開国・富国・恭平と言う阿部正弘のアイディア
に宗旨替えをした P 27
岩倉使節団はおおよそ当時のGDPの順番に列強諸国訪れています、
留学先はぶっちぎりでアメリカが多い。 P29
御家人とその領民たちが手にできるようにした武家政権の確立こそ、
彼女にとって血脈より大切なものだった P108
西郷隆盛は「ストレス病」で苦しんだ 家近良樹∥著
神経が細やかで、好悪の情が烈しく、常に四方に油断なく、策を立
てる。
意外に思われるだろうが、これが西郷の実像に近い。 P208
(西郷のストレスの源は)最大のものは、薩摩藩の支配者だった
島津久光だったと推定できる。 P209
4.暴力の人類史
原タイトル:The better angels of our nature
著者 スティーブン・ピンカー/著
幾島幸子/訳 塩原通緒/訳
出版者 青土社 2015.2
暴力減少の六つの動向(トレンド)の1つを挙げます
(第2章~第7章)
人類の暴力性からの交代は数多くの変化や発展によって構成され
ているがそれら にある一定の一貫性を持たせるため六つの動向に
まとめている
➀第一の動向 「平和化のプロセス」
紀元前5000年ごろから数千年単位で起きた変化。
人類の進化史の大半を占める狩猟・採集および栽培を基盤とする
これにあたる。
この変化によって、人々の生活を原始的な状態にとどめていた日
常的な襲撃や争いが減少し、暴力的な死を遂げる人の数が五分の一
ほどに減った。
暴力減少を促進した5つの歴史的な力
1.リヴァイアサン
合法的な力の行使を独占する国家と司法制度
2.通商
すべての人が勝つことができるプラスサム・ゲーム
3.女性化
様々な文化が女性の権利や価値を尊重する方向に向かってきた
プロセス
4.コスモポリタニズム
読み書き能力や移動性の向上、マスメディアの発達により、
自分とは異なる人々の視点に立ち、そうした人々を認める共感
の領域を広げることができる
5.理性のエスカレーター
知識や合理性を人間に関する事柄に適用する度合いが高まる
に従い、暴力連鎖の不毛さ、自己利益優先の考えの修正、暴力
を勝つための争いでなく、解決すべき問題と、とらえ直すこと。
5.敗者烈伝
著者 伊東潤/著
出版者 実業之日本社 2019.10
敗者から学べることは、勝者から学べることよりも、はるかに
多い、と私も思います。
人は、いつか己が敗者になるかわからない不安におびえて生きて
行くしかなく、これから逃れるためにも、歴史から学ぶ必要あり
でしょう。
6.最後に
したり顔で、私がどうこう解説するより、まず、いろんな考え方に
たくさん触れることでしょう。
出来れば、ある程度の評価が固まっている書籍が、そのなかに含ま
れるといいと思います。
自分が賢くなるためには、「賢い」と思っている人の考え方をたくさ
ん知ることが、一つの道だと、改めて思います。
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