中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

読書感想文もどきに至らなかった「敗戦記その9」 今回もまた多数紹介

f:id:xmichi0:20200102231336j:plain

敗戦記「その9」も同じイラスト

本年1月10日から 「読書感想文もどき」に至らなかった「敗戦記」と

いうのをアップしていますが、今回9回目です。

イラストもあえて、同じものを使用、趣旨も同じで、硬軟とり交ぜ、 

読者への何らかの参考となればと・・・

1.おとなの青春旅行

著者       下川裕治/編著  室橋裕和/編著  

出版者    講談社 2018.7

海峡料理、ベトナム戦争跡、ジャズの聖地、シルクロード、モザイク

画。紹介場所は、多様です。

団体旅行に疲れた人へ贈る、自由で冒険的な、極上の「海外ひとり

旅」15選です。

失敗しない旅行術も、地に足がついた良いノウハウ集となっています。

 私と感覚があう描写を以下に、引用します。

  観光地とは必ずしも限らない、人々の生活の場をじっくりたど

  っていくこと。

  それが本「旅」であるように思うのだ。

  その道のりは平坦ではない。異なる文化、異なる顔立ちの人々の

  中を歩く、ふしぎな高揚感。さまざまな発見や驚き。自分がただ

  ひとりの外国人だという心細さや不安。言葉の壁。毎日のように

  起きるトラブルーーー。

  一筋縄ではいかない。だからこそ、人は旅に手ごたえや生きがい

  を感じ、のめり込んでいく。前に進んでいく。  P4

 

 2.『釣魚大全』大意

アイザック・ウォールトン

椎名重明/著  

出版者    つり人社 1998.6

釣りの古典であり、世界中で愛読、とありますが、私は手にしたこと

がありませんでした。初版は1653年のイグリス市民革命のころであり

今回も、原典でなく「大意」です。

著作「人気の秘密」について、引用。

経済的発展においては、イギリスに遅れをとったとはいえ、哲学的な

ドイツ人たちが、迷走する完全なる釣り人の『釣魚大全』にいち早く

共鳴したとすれば、我が国の釣り人たちも、急速に進む工業化と近代

化の荒波の中で、その多くは、釣果を競い、お祭り騒ぎするよりは

静かな釣りを、心のどこかで追い求めてきたのかもしれない。 P14

内容は、具体的にはマス釣りが中心です。

マスの種類、エサ釣り、ルアーフィッシング、フライフィッシング

夜釣り等々と続きます。

もう一つ、本文から、少し引用します。

ウォールトンによれば、職業としての魚釣りだけでなく、レクリェイ

ションとしての魚釣りも、聖書にかなうものでありうるのである。

そしてそれが「完全なる釣り人」の釣りの仕方、スタイルなのであ

る。  P121

 

 3.世界は素数でできている

  小島寛之/[著]  

出版者    KADOKAWA 2017.8

素数とは、1と自分自身以外では割り切れない数のこと。

素数のよもやま話から素数の歴史、素数にハマった数学者の人生

模様、未解決問題リーマン予想まで、素数のすべてを総合的に解説

する。」というのが、一般的解説。

私の能力、体力、興味他いろんな要素が重なっていると思うのですが

いまは、読んで生きてどうもピンとこない状況、という意味で敗戦記録。

一つ引用とコメント

(暗号が破られないことに関して)

「巨大な整数の素因数分解は、うまいアルゴリズムが見つかってお

らず、高速のコンピュータを使っても100年以上かかってしまうの

です。」P138  との記述があります。

私にコメントは、

 「量子コンピュータ」が実用化されると、もっと短時間で解析できる

のでしょうか、聞きかじりの思いつきです、悪しからず。

 

4.真正保守の反論 左巻き諸君へ!

小川榮太郎/著  

出版者    飛鳥新社 2019.2

新潮45』休刊全真相、モリ・カケ野党とメディア、「ポスト安倍

徹底批判、働き方改革のおかしさ…。

左派がもっとも黙らせたい論客が、言論タブーに挑む。『月刊

Hanada』ほか。雑誌掲載論文に加筆し書籍化。

私がいつも書く「自分が見たいものを見て、聞きたいたものを聞く」

の典型事例のようです。

少し引用します。

 「マスコミに言論の自由はない。

 では、マスコミにあるのはなにか。

 言論の責務である。」

 

5.銀の匙

著者       中勘助/作  

出版者    岩波書店 2001.1

 少年時代の思い出を中勘助(1885-1965)が自伝風に綴った作品

ですが、ここは和辻哲郎の解説と行きましょう。

漱石がこの作品を高く評価したのは、この作品の独創性を誰より

も強く感じたからであろう。実際この作品には先人の影響が全然認

められない。それはただ正直に子供の世界を描いたものであるが、

作者はおのれの眼で見、おのれの心で感じたこと以外に、いかなる

人の眼をも借りなかった。」