1.思考実験は、好きなほうです
思考実験とは、頭の中で想像するだけの実験。
科学の基礎原理に反しない限りで、極度に単純・理想化された前提
(例えば摩擦のない運動、収差のないレンズなど)により遂行され
るとあります。
私の場合は、単なる妄想かもしれません。
タイトルの意味不明、というか、物事の結果は、後の時代の人に
しか解らない、という」至極当たり前の話です。
今回、考えたのは、
「世界経済が、中国抜きで、ほんとに回るのかな?現敵に政治が
強要して、企業が言うことをほんとに聞いて、成就できるものだろ
うか」ということ。早速、新聞記事からみていきます。
2.トランプ氏、中国切り離し「損失少ない」
強硬姿勢鮮明
トランプ氏、中国切り離し「損失少ない」 強硬姿勢鮮明 (写真=AP) :日本経済新聞
という2020/9/8 の、日経新聞電子版です。
内容は下記の通り、です。
(要約)
トランプ米大統領は9月7日の記者会見で、中国と経済面で「デカップ
リング(切り離し)」を進めた方が米国が被る損失は少ないとの見解を
表明した。
中国に仕事を発注する企業には、連邦政府との取引を禁じる可能性も
示唆し、対中強硬姿勢を一段と鮮明にした。11月の大統領選を見据え、
強い指導者像をアピールする狙いがありそうだ。
(詳細)
トランプ氏はホワイトハウスで開いた会見で「中国への依存を終わら
せる」と強調。「中国とビジネスをしなければ巨額の損失を出すこと
はないだろう」と語った。
中国は米国から得た利益で船やロケット、ミサイルなどを建造して
いると主張し、民主党候補者のバイデン前副大統領は「中国の手先だ」
と弱腰ぶりを非難した。
また、自身が世界貿易機関(WTO)を「中国寄りだ」と批判してきた
ことで、WTOは「ましになった」と主張した。
オバマ前政権が推進した環太平洋経済連携協定(TPP)から離脱しな
ければ「大惨事になっていた」と述べ、日本などに強硬姿勢を示した
ことが米国内での自動車工場の投資につながったとの見解を示した。
8月の失業率が8.4%に低下するなど米経済は予想よりも速いペース
で改善してきていると指摘。「史上最速の景気回復の真っただ中に
いる」と話した。
3.私が考えたこと
(1)まず、記事の内容は、割とシンプル。
当然選挙対策の発言であり、とかく「中国寄り」との民主党批判を、
過去の民主党政権時代の実績や、現在の選挙活動での民主党の姿勢
を批判していますよね。
また、この記事の記載では、ありませんがトランプ政権の、反中国
の姿勢、副大統領、国務長官ほか、実際の政府要人の言動も、至る所
で報道されています。
(2)今日書きたいのはトランプ政権の具体的政策やタイムテーブル、
大統領選挙結果予想では、ありません。
冒頭に書いたように、「世界経済が、中国抜きで、回るか?企業が、
政府の言うことを聞くか?」と少し考えてみたい、ということです。
(3)私の思考実験の現在の結論は、
〇中国への政治圧力は、トランプでなく、バイデンが勝ったとしても、
強まるだろう。
〇とはいえ、完全に中国経済の締め出しは、不可能。
〇企業は、背面服従的行動。つまり、表向きは政府に従うが、株主の
利益(実は自ら経営陣の利益)確保の金科玉条のもと、回避策を多用
するだろう。
〇当然政府は追加対策を出して、その穴を埋めようとするがイタチ
ごっこ。
〇業種的に言うと、ハイテク分野含め国家安全保障にかかわる部分
は相当企業側が譲歩するが、民生部分や消費財に係る部分は「尻ぬけ
規制」に終始するだろう。
4年後、8年後の選挙を企業の責任者は常に考えている。
〇ここまで大きくなった、中国の消費財部分の大半を肩代わりできる
国々は、現実には、存在しないと、思われます。
タイトルに戻りますが、「結果」について「時の経過」が軍配を上げ
るしかなく後世の歴史家が、後世の人々に解説することとなるので
しょう。