中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

読書感想文もどきに至らなかった「敗戦記その11」 今回もまた多数紹介

 

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敗戦記「その11」も同じイラスト

本年1月10日から 「読書感想文もどき」に至らなかった「敗戦記」

というのをアップしていますが、今回11回目です。

イラストもあえて、同じものを使用、趣旨も同じで、硬軟とり交ぜ、 

読者への何らかの参考となればと・・・

  1. 火花

又吉直樹/著 

出版者    文春文庫  文藝春秋 2017.2

奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩

徳永。

芸人の2人が運命のように出会い。笑いとは何か、人間が生きる

とは何なのかを又吉さんなりに描いています。

私が全く知らない芸人の世界ですが、「必死に生きている」ことは

同じです。 

私は小説はほとんど読まないのですが、特定の人が推薦すると手に

取ってみようかと思います。

付和雷同というか、昔の言葉でミーハー的ですよね。

今回、文芸評論家の小川榮太郎氏が、現代作家として又吉直樹氏を

高く評価しており、

ベストセラー小説など、手に取らない私が、読んでみました。

ほんとに彼の評価が固まるのは、私が死んだ後かもし得ませんが、

それは、解りません。

気にかかった文言を二つほど引用。

・好きなことをやって、面白かったら飯が食えて、おもしろくな

かったら淘汰される。それだけのことやろ。     P114 

・(漫才に関して)世界の景色が一変することを体験してほしい

のだ。

自分が考えたことで誰も笑わない恐怖を、自分が考えたことで誰か

が笑う喜びを経験してほしいのだ。  P151

 

2. 歴史は「べき乗則」で動く

種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学

ハヤカワ文庫 NF358 〈数理を愉しむ〉シリーズ

マーク・ブキャナン/著    水谷淳/訳

出版者    早川書房 2009.8

まず、一般的な書評を紹介します。

混沌たる世界を支配する、究極の物理法則「べき乗則」。

それは砂山の雪崩、地震、絶滅などの自然現象だけでなく、株価変動

や流行といった社会現象にさえ見出せる。

自らの発見を可能にした科学の進歩過程にも現われるこの法則を、人為

と偶然の蓄積である「歴史」全般に敷衍したとき、私たちが手にする

驚くべき洞察とは。

統計物理の基本から壮大な応用可能性までを語りつくす、という触れ込み

で菅、残念ながら、今一つ、理解がついていかない感じでした。 

  

3.鳥獣戯画の国

  たのしい日本美術 シリーズ

   金子信久/著   出版者    講談社 2020.7

改めて、じっくり絵を眺めてみます。

かわいい、愉快、どこかおかしい。国宝「鳥獣戯画」が生まれるべく

して生まれた日本という国を眺め、伝説的なおかしな動物の絵がどの

ように日本人の心を捉え、動物絵画のスタイルとして定着してきたか

優しく解説しており、よくわかりました。

 私は、美術雑誌はそんなに読むほうでもないし、美術館も年間に数回

行く程度。

昔、祖父が日本画の収集家であり、子供のころから若干日本画に親し

んだくらいです。

普段の読書では「眺める」ことを、ほとんどしないので、その意味では

新鮮な体験でした。

 

4.感染症、AI新時代を生き抜く科学知識の身につけ方

竹内薫の「科学の名著」案内

竹内薫/著  

出版者    徳間書店 2020.6

常識やこれまでのやり方では通用しないとき、科学や数学的発想があな

たの道標となる。 脳、医学、AIといった分野を中心に、いま読むべき本を

紹介しています。

大きく区分すると

1 新型コロナウイルス科学リテラシー

2 やはり触れておきたいノーベル賞受賞者と最先端頭脳の世界

3 目まぐるしく変わり続けるゲノム編集、AI、AIを考える

4 竹内薫の「科学の迷著」

5 もっともっと科学書を楽しもう

おまけ・私の読書遍歴

読書感想文的には、著者なりに読み解いた幾多の書籍紹介があり、

解りやすい科学解説が、とても役に立ちました。

なお2020年6月刊であり、新型コロナのこともいくつが紹介してい

ますが、この部分は私と「彼及び紹介著者」とはかなり見解が相違

します。

個人的には「おまけ」の彼の読書遍歴がとても、面白い印象です。

 

5. 素粒子の探究で宇宙がみえてくる

波場センセイのとっておき50話

 波場直之/著  コダマアキコ/挿絵  

出版者    丸善出版 2020.6

     ものを小さく小さく砕いていくと、どこまで細かくできるのか。

万物の源である「素粒子」を探るうちに、なぜか大きな宇宙へと話

はつながっていく。ミクロの世界を50話でわかりやすく解説。

まず書評を読んで、『山陰中央新報』連載を単行本化とありました

し、挿絵が柔らかそうだったので、割と楽に読めるかと思いきや

どうしてどうして。

私のレベルでは、理解に再読を要するようなデータも多々の50話でした。