中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

今年もそろそろノーベル賞の季節 今年はコロナ問題で、リモート形式の開催?

1.ノーベル賞は歳時記

歳時記という言葉があります。

もともとは四季の物事や年中行事などをまとめた書物だそうです。

最近のこの時期の日本ではノーベル賞が、歳時記に取り上げられそう

ですよね。

今年2020年のノーベル賞の発表日程は以下の通り

10月5日 医学生理学賞    6日 物理学賞         7日 化学賞

     8日 文学賞          9日 平和賞         12日 経済学賞。

今年の授賞式は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で受賞者が参加

しないリモート形式の開催となるそうです。

ちなみに各賞の授賞式は創設者アルフレド・ノーベルの命日に当たる

12月10日に行われるそうす。

 例年寒い冬に、紋付き袴の日本人受賞者の姿は、記憶にあります

よね。

私なんぞ、冬の酷寒の地でのセレモニー会場に行くのに血圧の高い

老人の脳は大丈夫か、とついつい心配してしまいます。

  なぜ、日本人はノーベル賞が好きかとは、よく話題にのぼりますが

「技術立国日本」を示す国際的な賞として、多くの日本人に一番浸透

しているのも理由でしょうね。

f:id:xmichi0:20201003154933p:plain

2.過去の受賞者と、亡き叔父の言葉

もちろん最近とみに受賞者が増えていることも、プラス材料です

よね。

2012年以降の受賞者は、以下のようです。

  • 山中伸弥:生理学・医学賞(2012年)
  • 中村修二:物理学賞(2014年)
  • 赤崎勇:物理学賞(2014年)
  • 天野浩:物理学賞(2014年)
  • 大村智:生理学・医学賞(2015年)
  • 梶田隆章:物理学賞(2015年)
  • 大隅良典:医学・生理学賞(2016年)
  • 本庶佑:生理学・医学賞(2018年)
  • 吉野彰:化学賞(2019年)

さて、以下は私の個人的な記憶です。

 数年前に亡くなった私の叔父は、電気系機器製造の中小企業の

共同経営者でした。(現在は会社をM&Aで売却済)

彼は、技術系トップで、いわばCTOでしょうか。

もう一人の経営者が営業と財務担当で、叔父は、企画や開発を一

手に引き受けてていたようです。

その会社はともに高齢になった共同経営者(社長)と伯父の判断で、

上場会社にM&Aの形で売却しました。

 その叔父が、製品開発がうまくいきそうな技術レベルに達した

とき、昔よく言っていたのは、これが、わしにとってのノーベル

賞や」でした。

 

 3.本年の受賞可能性

さて、いろんな予想があるのでしょうが、kabutann という記事から

抜粋してみました。

2020年「ノーベル賞」発表目前!3年連続の日本人受賞なら急騰必至 <株探トップ特集> | 特集 - 株探ニュース

(1)医学生理学賞では東大・中村教授などが有力候補に

・クラリベイト社による有力候補に挙げられたのが、東京大学名誉

教授の中村祐輔氏だ。

同氏は30年以上にわたって遺伝子の多様性と病気とのかかわりを研究

し、1990年代からがん治療の個別化に関する「オーダーメイド医療

個別化医療)」を提唱している

 ・大阪大学特任教授の坂口志文氏は過剰な免疫反応を抑える「制御性

T細胞」を発見。

自己免疫疾患や、アレルギーの治療研究に貢献しており、今年6月に

微生物学・免疫学分野において優れた業績に対して与えられるドイ

ツのロベルト・コッホ賞を受賞している。

 ・ 京都大学教授の森和俊氏は、がんや糖尿病、パーキンソン病

かかわりのある異常なたんぱく質の蓄積を防ぐ「小胞体ストレス応答

(UPR)」の仕組みを解明した。

 

 (2)物理学賞ではカーボンナノチューブ量子コンピューター関連

も 名城大学終身教授の飯島澄男氏は「カーボンナノチューブ」を発見

したことで知られノーベル賞の有力候補となっている。 

・鉄系の超伝導体を発見し、超電導の世界に革命をもたらした東京工

業大学栄誉教授の細野秀雄氏も注目されている。

・ 理化学研究所の十倉好紀・創発物性科学研究センター長が開発し

た新材料「マルチフェロイック物質」は、将来的に省エネメモリー

つながると予想されている。 

量子コンピューターに絡んで東京大学の古澤明教授や東京工業大学

の西森秀稔特任教授なども候補とされている。

 

(3)化学賞は東大・藤田教授や中部大・山本教授など

 同部門では前出のクラリベイト引用栄誉賞の東京大学卓越教授の藤田

誠氏が有力視されている。同氏の受賞理由は、「自然界に学ぶ自己組

織化物質創成と超分子化学への貢献に対して」となっている。

・中部大学教授の山本尚氏は、医薬品などの材料として注目される

アミノ酸化合物「ペプチド」を効率的に合成する手法を開発したこと

が評価されている。

 (私見は上記3賞が、ホンモノのノーベル賞だと、思っています。)

 

4.ノーベル賞の賞金

おカネについては、気になるもの

今回NHKの下記サイトの『「遺産運用」で受賞者に賞金』から

一部抜粋します。

ノーベル賞って、なんでえらいの?|ノーベル賞2020 NHK特設サイト

(1)賞金の基となる財源は、ノーベルの「遺産」を原資とした運用益で賄われています。

ノーベルが残した遺産は3300万クローナ現在の価値にして250億円

ほどですが、その9割を基金の設立と運用にあてることになりまし

た。

ノーベルの遺言では「安全な有価証券に投資された資本をもって基金

とし、これから生ずる金利は毎年、その前年に人類に最も大きな貢献

をなした人に賞の形で配分する」とされていたので、当初は国債など

の安全性の高いもので運用されていました。

(2)しかし運用実績が振るわず、資産が目減りしたり賞金額の減少

したりすることもありました。

最も賞金が少なくなった時期は1919年で、発足当時の実質価値の28%

まで落ち込んだといいます。

 後になって規定を改め、現在では株式投資ヘッジファンドなどで運

用をするようになっています。

(3)北尾さんは「賞金額自体も変わりますし、もちろんスウェーデ

ン以外の国の受賞者にとってみれば、為替レートによってもらえる金

額は変動します。長い歴史の中で、運用方針を柔軟に変化させていく

ことで、賞金額はおおむね創設された当時の実質価値を維持している

と言えるのではないでしょうか」と話しています。

(4)北尾さんは「金額という点だけで見ると、ノーベル賞だけが飛

び抜けている賞ではなくなってきたかもしれません。

ただ、異なる分野への広がり、毎年行われること、120年の歴史など

総合的に考えれば、今もノーベル賞が間違いなく世界一の国際賞で

す」と話しています。

 
5.最後に
ノーべル賞にもいろいろ批判はありましょう。
特に平和賞や、経済学賞は、私みたいな素人でも、ほんとにそう
かね、と首をかしげることもあります。
とはいえ、ノーベル賞が世界的に評価を得られていることは、事実で
しょうし、来週からの受賞発表をお楽しみにしています。
日本人受賞の場合は、(何が要因かは私の頭では理解できなくても)、
受賞は素直に喜びたいと思っています。