中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

成功するには、机上の空論でなく、実務家の視点が必要

1.組織においてリーダーが必要なのは必須です。

というか、言葉の定義として、いかなる組織であっても、一部の決断

して組織の方向を決める人と、それに従っていく多数の人がいるの

は、当然です。

ボスのいる猿山しかり、リーダーが正しい判断をすると、その組織は

生き残れます。

さて、今日はリーダーシップ論を書くのでは、ありません。

組織の決断や、方向を正しく上手に実行し、具現化させる「実務家」

について少し書きます。

話の結論は「実務家がしっかりしていないと、成功はおぼつかない」

という当たり前の話ですが、例示して説明します。

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それぞれが「仕事人」である「実務家」のイメージです。

2.カジノが成功しない3つの視点不足

https://times.abema.tv/posts/7033719  

 (1).顧客目線の不足

顧客への優遇という、りする「コンプ」という仕組みが、ある。

これが、カジノ管理委員会の検討結果次第で、禁止される可能性

あるという。

ある関係者は「業界内では、コンプがかなり規制されるので

はないかという話出ている。

やはり(主催者側の)利益を多くしたいというのが理由ではないか。

 (中略)海外から来た人にとって、日本のルールは全く魅力的な

ものではなくなる可能性がある。

やはり他国のカジノとの競争を考えれば、お客さんに対して何ら

かのメリットを示さないといけない」と指摘。

  (2).ディーラー目線の不足

優秀なディーラーを集める上で、日本版ではチップが賄賂に当たる

として禁止されることに警鐘を鳴らす。
 

やはりチップは賄賂ではなく心付けだ。仲居さんに心付けとして

お金を渡したり、タクシーに乗ってお釣りはいいというのと同じ

感覚だという考えが定着してほしい」。

3).カジノ事業者目線の不足

 日本では一つの区域にカジノが一つだが、遊び慣れた客は複数の

カジノを渡り歩くため、すぐに飽きてしまい、お金が落ちなく

なってしまう懸念があるという。

規模が大きすぎるのもだめ。
 「また、競争が起きないということは、長い目で考えると投資

が集まりにくくなるということでもある。

 

 最後にギャンブル依存症対策

・「筋を通すのであれば、現存しているパチンコなどのギャン

 ブル依存症に対して手を打つべき」だと思う。

僕が最もダメだと思うのは、年齢確認をしないことだ。

 

3.上記見解へのコメントと私見

カジノ事態への拒否感、嫌悪感、「理屈付けも一方的だ」と反感

の議論はしていません。

私は、実務家ならではの地に足がついた現実が「よく見えた」意見

かと思います。

上記の趣旨は、話の説得性であり、カジノ賛成・反対の議論では

ありません。

 

(別件で、思い出したことをかきます)

昔、竹内宏さんの「路地裏の経済学」というシリーズモノを

をよく読みました。

人間の本質のどろどろした部分、建前と本音の部分をよく理解し

て、現実的に対応していかないと、たとえば、一方的に上から

目線で、どんな賢い(と自認する?)方知恵を振り絞って考え

ても、うまくいかないことも、多いように思います。

 

3.科挙にふと思う

(1)上記竹内宏さんより、ずっとずっと古い話、歴史の話です。

中国の官僚制を支えた科挙ですが、実質的意味合いは大きかっ

たともいます。

「中国」国土をどう定義するかは問題で、内モンゴルウイグル

チベットを一時的占領地域でなく「中華人民共和国」と呼んでい

いかといった、ナーバスな議論は置いといて、広大な地域である

ことは、確か。いわいる「ヨーロッパ各国」全体がすっぽり入る

くらい。

その広大な地域を支配するのは、確りした官僚制が必要で、血縁や

世襲門閥によるのではなく、試験を通じた「有能な官僚」統治と

甥のは、歴史的にみても、正解でしょう。

当時としては画期的。

(2)しかしながら現在目線で見ると、科挙は「実務能力を見る試

験」ではありませんので、その点はやはり問題。

古典の素養、読み書き能力は、大事でしょうが、詩歌作成がうまい

のと農林水産業、鉱工業、金融業等の実務を円滑にこなす能力では、

違って当然です。

そして当時は、それを計る手段ではありませんでした。

歴史にIFはないし、科挙制度批判でもありません。

タイトルのように官僚ほか、権力者・意思決定者に「実務家の視点」

があれば、行政運営ももっと円滑に進んだであろう、とふと思いまし

た。