中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

長い間稼ぐには情報の蓄積が必要 学びながら稼げる体験は得だと思う。

1.仕事の損得勘定?

なんか、年寄りの小言みたいになりそうですが、本日言いたいことは

以下の通り。

〇属する組織が提供する「広義の研修」はうまく利用しよう。

〇学びながら、つまり勉強しながら、費用を支払わないで、逆に

 お金をもらえる体験は、とても貴重だ。

〇飛び出して、ほかのことをやるのもすべて本人に決断であるが、

 特に若いうちは、大きな決断の前に一歩引いて冷静になり

 「損得勘定」を考えてみるのも、いいかもしれない

 ということ。

 

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2.若いうちからのフリーへのいざない

「勧誘」文章に以下のようなことはよくあります。

 ・自分の時間を大切にしよう。

 ・組織にこき使われるのでなく、自分自身がオーナーとなり、

  若くして自由と報酬を手に入れよう。

 ・自分がそうだった。きっと君もできる

 式の勧誘は幾多もあるでしょう。

もちろん、納得のいくる見解もあるし、少なくとも、言っている

(書いている)本人が「自由と望む報酬」を現時点で体現している

のでしょう。

私のような年齢になっていつも思うのは、主張する本人が持つ情報の

蓄積で今後、何年らい食えるのだろう。

もちろん、組織から、お金を出してもらい、学んだことが、今後10

年、もちろん20年、30年生きてくるかは、答えは誰にもわかりませ

ん。(属人的要素も強いでしょう)

自分で冷静になって、損得勘定で考え見ると、いいと思います。

どの世界でも、一生勉強であり、今後は常に情報をアップデイト

しなければ、生きていけないでしょう。

ただし、若いころしかできない「情報の蓄積」は確かにあり、大きな

組織、余裕のある組織にいて、「広義の研修」を受けられるなら、飛

び出さず、「待ってみる」のも一つの手。

チャンスがころがってているうちは、目先との比較検討で、よく考え

てみよう、ということです。

 

3.先人も他人にお金で学ばせてたもらった。

(1)かつて、日本企業や役所等の組織に余裕があり、ほんの一部

のエリートだけでなく、割と多くのヒトが「広義の研修」を受けた、

時代がありました。

研修の形(大学や別の組織への留学や、社内での缶詰研修だけでなく

OJTも含んで)で学ばせてもらうのは、貴重な体験であり、経済的

に、とてもお得。

現在も「研修」はあるのでしょうが、まだまだ余裕がある頃の、大手

民間企業は、たしかに「研修」をよくやっていました。

 卑近な例ですが、私は若い頃大手の証券会社にいました。

「入社後3年間(場合によっては5年間)は、リターンより出費が大き

い」とは、担当の研修部の面々が言っていたし、実施そうだったので

しょう。

例えば、ビジネススクールに会社の費用で留学、といえば、もっと

でしょう。

経営観点からみると、それくらいの期間、戦力化しなくても、耐えら

れる財務の余裕があったこと、戦力化すると、潤沢な粗利が確保でき

ることが見える環境だったのでしょう。

相対的に若い人に投資して、今後長くリターンを得ようというのは、

当然の組織の理論です。 賞味期間は長いほうが良い。

言いたいことは、学ぶ方も、お金を出す方の組織も、中長期的なリタ

ーンを考えている、ということ。

米国のビジネススクールMBA取得などは典型で、組織が提供してれ

る「研修」等は外から見ると非常に高価であり、お金をもらいながら

ですから(たとえ、相対的に低い給与・報酬であっても) 得です。

(2)少し歴史を遡ります。

明治以降、膨大な、若者が「留学」をさせてもらっいました。

ちなみに、森鴎外は独身のころドイツ留学、夏目漱石は既婚ながら

単身で、英国留学ですよね。当時まだ企業は、お金の余裕が少なく

て、「国家」のお金中心ですが、「貧乏国家日本に身分不相応」な

お金の使い方ですよね。

江戸時代に遡れば「当時の若者の「世界」である「藩」を離れて

江戸や長崎に「留学」も、多々あったようです。

もっと古く、遣隋使・遣唐使の時代もありました。

遡れば遡るほど、ほんのひと握りのエリートに、縮こまってきますが

「若い人に、組織が、お金をだして学ばせた」という土台は、同じで

す。 

話は大きくなりましたが、再度言いたいのは、他人のお金で学ばせて

てもらうチャンスは、利用する価値はありそう、ということ。

  

4.まとめ的に

  今日は特に、話が同じところをぐるぐる回るだけで、三段論法的

な、発展的な結論は、ありません。

同じことを最後にまた書きます。

 組織の投資を捨てて、会社(もしくは組織)をでて、目先に稼げるこ

とに向かうのも、向かわないのも、本人の判断。

タイミングも、本人の判断。ただし「若いうち」との賞味期限あり。

 誤解なきように、生き残るために継続して学んでいかざるを得なの

は、一生続く問題。

つらいですが、時代についていくために引退する年まで、ずっと学び

は必要のようです。

上記で述べた「若いうち、他人のおカネ」の話とは別です。