敗戦記「その14」も同じイラスト
本年1月10日から 「読書感想文もどき」に至らなかった「敗戦記」
というのをアップしていますが、今回14回目です。
イラストもあえて、同じものを使用、趣旨も同じで、硬軟とり交ぜ、
読者への何らかの参考となればと・・・
1.スパイはいまも謀略の地に
ジョン・ル・カレ/著
加賀山卓朗/訳
出版者 早川書房 2020.7
イギリス秘密情報部のベテラン情報部員ナットは、引退の時期が迫る
も、対ロシア活動部署の再建を任される。そこでロシアの大物スパイ
の活動をつかみ…。
EU離脱に揺れるイギリスを舞台に、練達のスパイの信念と誇りを描い
ています。
直接本文とは無関係ですが・・・・・
職種によるとはいえ主人公のように、早く引退できるのはうらやまし
いし、また、著者みたいに、いくつになっても、仕事ができること
もまた、うらやましい。
2.読んで旅する秘密の地図帳フシギな謎と新発見!
おもしろ地理学会/編
出版者 青春出版社 2020.8
領海と公海、接続水域の違いは? リアス海岸の由来になった海岸は?
日本が年々広くなっている理由とは? 世界と日本の地名、地形、気
象、名所・旧跡など、「地図帳」をめぐるさまざまな疑問を解き明
かします。こういった「軽め」の「雑学的」なものも、読書レパー
トリーにいれるのもいいモノ。
知っている話が、3割程度ありそうで、一層読みやすいモノです。
諸般の事情で「旅」がしにくい昨今ですが、自分の脳という小宇宙
では、勝手に動き回れて、いい気分になったりします。
3. 地名の世界地図
21世紀研究会/編
出版者 文藝春秋 2020.9
地名にはその土地の歴史が込められている。地形、戦争、民族の移
動、大航海…。人類の歴史を、地名から読み解く。世界各国の国名
と首都名の由来がわかる「大索引」も収録。
大幅な増補と改訂を施し、全カラー図版にした新版。
下記のような「なるほど」が満載です。
「ペルシャ」の名も、もともとはある小地方の名をギリシ
ャがペルシャ全体をあらわす名としてしまったことによる
もので、ペルシャ人にとっては国全体、民族をもう一度ま
とめるような名前が求められたのだ。
そこで、自分たちが中央アジ化から南下し、やがてヨーロ
ッパに広がっていったアーリア民族の一つであることをア
イデンティティとするため、アーリアン(高貴な人びと)
がペルシャ語に転訛したイランを国名にしたのだった。
サンスクリット語で「高貴な、偉大な」という意味であ
る.。 P251
4.中古典のすすめ
斎藤美奈子/著
出版者 紀伊國屋書店 2020.9
文芸評論家である著者が、ひと昔前(1960年代から1990年代)の
ベストセラー48点の賞味期限を判定します。視点は、
現在(2020年)の時点において、今も再読に耐えるかどうかを
「名作度」と「使える度」の二つの観点から星印で示すことに
した。
いちおう客観的に考えた、本としての価値。
「使える度」はあくまでも主観的に、読んで面白いどうか、響
くかどうかだ。 P7
著者の「名作度」が星三つで、私が過去面白いと思った作品の
です。
星三つではありませんがホイチョイ・プロダクションの「見栄
講座」 から
1994年と2016年を比べると
スキー人口 1670万人から330万人(80%減)
ゴルフ人口 1370万人から550万人(60%減)
テニス人口 1240万人から570万人(54%減)
テニス界は再び始めた50~60代はいても若者や新規参入はなく、
ゴルファーは檀会世代と元「オヤジギャル」だけだそうである。
あな恐ろしや、むかし撮った杵柄組。 P257
5. 世界標準の経営理論
MANAGEMENT THEORIES OF THE GLOBAL STANDARD
入山章栄/著 出版者 ダイヤモンド社 2019.12
知の探索・知の進化の理論、取引費用理論、センスメイキング
理論・・・
「ビジネスの真理に肉薄している可能性が高い」として生き残
ってきた、世界の主要な経済理論30を体系化し、わかりやすく
解説しています。
実は10月11日に、ちょっとした感想を書いています。
経営学の書籍をヒントに考えたこと。現状は「自己選択」の結果と受け入れるしかない。 - 中高年michiのサバイバル日記