1.再び人口問題を考える
(1)昨年の12月に、人口問題について、少し触れました。
約1年を経過を経過し、振り返ってみたいと思いました。
結論から言うと、トレンドは変わっていないし、問題の本質も変わ
っていない、ということでしょう。
(2)今年は世界で、新型コロナウイルスが流行し、死亡者は確か
にありますが死亡者全体に占める割合で見るとどうでしょうか?
天然痘、ペスト、コレラ等々最近ではスペイン風邪も含めて局所的
とはいえ疫病は歴史上、世界人口の動向に、大きな影響与えてきま
した。
ありがたいことに、今回は違うようです。
(3)日本の場合、も少し資料があり、「感染症」で亡くなる方は、
例年に増して少ないとのことです。
マスメディアが大騒ぎするのは、彼らの商売ですから、仕方ないと
して新型コロナも含む、感染症で亡くなる方は、今年は少ないよう
で、そのこと自体は、とてもよかったと思います、
2.人口動態のトレンドを具体的に
さて、まずデータから
(1)「世界人口」について昨年書いたのを引用します
出典は、国連広報センターの20190702のリリースから
世界を見てみると、国連の報告では
➀世界人口の増大が鈍化、2050年に97億人に達した後、
2100年頃に110億人で頭打ちか
② 本日(20190617)発表された国連の新たな報告書で
は世界人口は現在の77億人から2050年の97億人へと、今後
30年で20億人の増加となる見込。 (要は、今後30年で
20億人の増加とのことで、日本と真逆ですね)
③増加率は地域によって異なり、さらに多くの国で人口
が減少
具体的には、今後2050年までに予測される世界人口の増加
民主共和国、エチオピア、タンザニア連合共和国、インド
ネシア、エジプト、米国(予測される人口増が多い順)の
9カ国。
インドは2027年頃、中国を抜いて世界で最も人口が多い
国になる。
④サハラ以南アフリカの人口は、2050年までに倍増する
と予測(99%の増加)
2019年から2050年にかけて、人口増加率が低下するとみ
られる地域としては、オーストラリアとニュージーランド
、オーストラリアとニュージーランド(28%)、中央・南
アジア(25%)、ラテンアメリカ・カリブ(18%)、東・
東南アジア(3%)、欧州・北米(2%)が挙げられます。
以下に、今年の情報を足すと、
世界人口白書2020によると、
・ 2020年の世界人口:77億9500万人で、昨年に比べ8000万人増
加。つまり、増加傾向は変わっていません。
(2)日本について、書きます。
・ 2020年の日本人口:1億2650万人で世界第11位(2019年は1億2690
万人で同じく世界第11位)。
2019年に比べ40万人減少し、2015年以降毎年平均で0.2%ずつ減少。
こちらもトレンドは変わっていません。
3.現時点で振り返ること
(1)昨年書いた「まとめと私見」は下記の通り
未来予想のうちでは、人口動態は、確度の高いほうで、要は、
世界人口は、100億人まで、あと20億人も増えるけれど、2100年
には、頭打ちとなりそう。
一生物としてホモサピエンスが100億個体というのは、恐ろしい
ですが、総人口に頭打ちが見えてきたのはいいこと。
(世界の高齢化社会の話は、ここではしません。)
私が子供の頃は人口爆発の議論主流で、「頭打ち」が見えていま
せんでした。
最近読んだ本に感化されているのですが、
「ホモサピエンスが延々と地球の主人公でないのは確かだが、
近未来に自分自身の個体数の上限をまかりなりにも、弾き出
せたのは、いいこと」かと思います。
以前の支配者恐竜もしなかったし、カンブリア爆発以降、それ
ぞれの時代の覇者も、自己の個体数への配慮はなかったでしょ
う。その点では、人間は、一歩前進でしょうか?
(2)今年付け加えること。
何かにつけて「歴史に転換点」と大騒ぎしているヒトはどうも
ニガテです。
「先が見えて居る 」人がそんなにいるとは思えません。
そんななか、世界人口が2100年に「110億人で頭打ち」という
のは、改めてしっくりきます。
疫病や大規模な自然環境変化、文学的な理由により方向図付け
されるのでなく、地球環境の制約の意味で一つの種が110億個
体数で、頭打ちというのは、地球に与えられた「宇宙の摂理」
のような感じがします。