1.デフレが長いですね。
2021年となりました。
日本では、いつかかデフレが続いているのでしょうか。
若い人にとっては、高度成長、狂乱物価、オイルショック等は教科書
や経済書の中の重要用語であり、実体験の世界ではないでしょう。
一歩進んで、「バブル経済」すら歴史用語であり、実感がない人が増
えているでしょう。
2021年の現在、日本にインフレはまだ、やってきていません。
住宅をローン付きで購入し、そのうちインフレがきて、元本・金利負
担が相対的軽くなる、と考えた私は、「負け」でした。
日本経済の下降トレンドを読めなかった。世界経済を読めなかった。
自分自身のビジネスが・・・・
オトナの世界は結果がすべて。言い訳は無用です。
2.インフレは来るか?
(1)さて、今日書きたいのは、ほんとにインフレは来るのか、
来るならいつかということ。
株式の格言「もうはまだだなり、まだはもうなり」では、ありま
せんが世界的に、お金を擦りすぎれ、インフレが来るだろうと、
思っていましたが、結果、まだやってきません。
ところが、昨年は「想定外のお金の擦られ方」がありました。
もちろん、新型コロナ感染症対応のことを言っています。
財政規律、プライマリーバランス、問題先送り、言葉はなんとで
も言えますが、過去のトレンドから、大きく外れた「財政支出」
があり、市場にお金が出回ったのは事実です。
米国中心に株式市場の上昇は、この需給バランスも一因でしょう。
普通に考えると、世界的なパンデミックで「臆病者」であるお金は、
怖がってしまい株式市場は大幅に下げるというのが、一つの常識。
実態、企業収益が大打撃を受け、株価が壊滅的に下がっている銘柄
はあります。
ところが、市場全体でみると、新型コロナ対応で市場に出回ったお
カネの一部が、株式市場に流入したのでしょう、需給バランスから
大幅高、というのが実態のようです。
(2)メディアの情報を一つ紹介します
インフレが来る? 通貨からの逃避続く世界経済(ITmedia ビジネスオンライン) - Yahoo!ニュース
20/12/10(木) のITmedia ビジネスオンラインという記事に、以下があ
りました。
(一部抜粋要約します)
①長期ではインフレが想定される。
そしてインフレに対応する資産として、株式やREIT(上場不動産投
信)に資金が流入している格好だ。インフレへの対策としては、イン
フレ連動債や金(ゴールド)、仮想通貨も考えられるが、これらには
リスクがある。
② 一方で中期ではまだディスインフレが続くと見る。4〜5年、もし
かしたら10年近くは、中銀の金融緩和が続く可能性が高く、株高は続
くという見立てだ。
③日本においては、インフレが起こるとしたら何がきっかけになるの
か。
「日本の経常収支が赤字に転換するタイミングで、円安が起こる。
すなわちインフレになるのではないか。トリガーは通貨安だ」
(3)もう一つ紹介
2020 年 12 月 11 日のWall Street Jouranal の記事に入り部に下記が
ありました
コロナ後にインフレ来るか? FRBには悩みの種に 【WSJ厳選記事】 - 琉球新報デジタル|沖縄のニュース速報・情報サイト
だが来春は、今年の物価下落サイクルから抜け出すだけではない。
そのころまでには何百万人もの米国民がコロナワクチンを接種し、
暖かい季節が戻るのに伴い安全措置も緩和されるとみられる。
その結果、旅行などのサービス産業を中心に需要が急増する公算が大
きい。 需要が回復すれば物価も持ち直し、インフレ率をさらに押し上
げる可能性がある。
(4)私が思うこと
経済全体する考え方は、千差万別で、正解か否かは、将来になってみ
ないとわからない。なんとでも言えるのです。
上記のコラムは、「短期的には、インフレは来ない」というものと、
「米国」ではインフレが加速か」というもの、
以前書きました、経済ジョークで、
景気予測について「万年強気、もしくは万年弱気がよい。経済は循環
するからいつかは当たる。」というオチです。
自分が、もしくは対象の相手が信じやすい方向で、論理構築してい
く、となるのでしょう。
3.よって自分勝手に
私の自分勝手な見解は、以下の通り。
インフレが、いつかは来る、では困る。
時すでに遅しの感があるが、できれば直近インフレが来てほしい。
私が死でしまってからでは私にとっては意味がない
直近すぐ来てほしい。
私のインカムは、増えないどころが今後も減っていくでしょう。
それでも固定的キャッシュアウトが、相対的に軽くなってほしい、
つまりインフレ期待です。
自分が納得しやすいように、勝手に考えてしまう典型ですね。