中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

フィルターバブル再論 1月20日の米国新体統領就任から20日「常識」を超える不人気

昨年5月にフィルターバブルについて、少し書いています。
再度要約から始め、米国政治のコメントについて、少し書きます。
1.フィルターバブルについて
(1)定義
 フィルターバブル (filter bubble) とは、「インターネットの検索
サイトが提供するアルゴリズムが、各ユーザーが見たくないような
情報を遮断する機能」(フィルター)のせいで、まるで「泡」
(バブル)の中に包まれたように、自分が見たい情報しか見えなく
なること。

(2)私の見解

①自分に都合のいい情報、気に入った情報に囲まれていたいのは
人間の性(さが)

②テクノロジーの発達で、「アルゴリズムが、各ユーザーが見た

くないような情報を遮断する機能」まで、できるようになった。

③「お互いに解りあえない」、「話がかみ合わない」、「分断」

といった現象が、一層発言しやすい環境。

④それゆえ、縦(歴史)と横(世界)から広くバランスよく情報

をとる努力が必須である。

⑤バランスよく収集した情報を基に、自分の頭でしっかり考える

ことが、今後生きていく知恵となる。

 (3)上記④を少し補足

 フィルターバブルに陥らない対応策は、多方面からの情報を取る

ということですが、多方面のベースは「縦と横」
①縦は歴史的見方
人間は、同じように考え、行動するものだ、と私も同感。
時間のフィルター通して生き残ってきた古典から、学ぶところ多し。

②横は世界各地からの見方

できればいろんな言語から情報収集できればよいですが、個々人で

言葉の制約があるのは仕方ありません。

新型コロナ報道関係で、何度も触れていますが、類似事象に遭遇し
ても、各国対応は、様々。
もちろんいろいろ、各国個別事情あり、ですが・・・。
 ③脱線、「信じる」心理
ちょっと脱線で、「三人市虎(しこ)をなす」です。
フェイクニュースはいつの時代もあり、とのことですね。
 

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フィルターバブルと米国大統領について

2.「トランプ支持者はいま何を思う」

との記事から

WEB特集 「結束は夢物語」トランプ支持者はいま何を思う | 国際特集 | NHKニュース

(1)記事要約

アメリカで民主党のバイデン新政権が発足してから半月。バイデン

大統領は「国民の結束」を掲げています。一方、大統領の就任式直前

に行われた世論調査では、共和党支持者の75%が「バイデン氏を選挙

で勝利した正当な大統領とはみなしていない」と答えています。

そして、いまもトランプ前大統領の熱烈な支持者が多くいるのが現実

です。(中略)支持者たちを取材すると、「国民の結束」にはほど遠

い状況が浮かび上がってきました。

 

(2)典型的なトランプ支持者の声

① Q.バイデン政権の誕生をどう思っているか?

「自分の周りでは、バイデン氏は全く人気がありません。大統領選挙

で8000万票余りも獲得したとは考えられず、選挙結果は信じていま

せん。友人がSNSに投稿している動画で、何も記入されていない票が

バイデン氏の票の山に入れられ、集計されているのを見ました。

大規模な不正が行われていたのです。

 ②Q.選挙の不正を訴えた議会への乱入事件についてどう考るか?

「私は、アンティファなど、背景や思想の異なる複数のグループに

よるものだと考えます。しかし、民主党やその支持者は、トランプ

支持者を批判し、トランプ氏を弾劾しようとしています。

バイデン大統領は国民の結束を訴えていますが、耳当たりのよい

ことばを言っているにすぎず、夢物語です

③Q.どうしたらアメリカ社会の分断が解消されると思うか?

「大手メディアがトランプ氏に関するうその情報を伝え続けたため

、社会の分断は4年間でさらに悪化しました。

人々が真実に耳を傾けないかぎり、この問題は解消しません。

大手メディアやフェイスブックのような企業がリベラル派の意見

だけを取り上げているかぎりは無理なのです」 

 

(3)ある日本の大学教授のコメント

前嶋教授(アメリカ現代詩専攻の上智大教授)

①「人々は信じたいものを信じます。特にインターネットの世界が

そうで、自分と同じ意見の人とはつながるが、異なる意見の人と

没交渉になっていく。『フィルターバブル』(自分の考えに近

い情報だけに囲まれ、それを否定する情報に触れない状況)とい

うことばがありますが、トランプ支持者はまさに『泡』の中にあ

って、左派の意見や大手メディアをそもそも拒否しています。

②Q.今後、アメリカ社会の分断は、どのような方向に向かうか?

「分断は今がピークだと思います。(中略)バイデン政権の4年間

でうまく分断のピークアウトができるかどうか。あるいはこの状

態が続くのかどうか。いずれにせよ、火種はしばらく残ると思い

ます」

 

3.米国社会の分断について、私見

私は、フィルターバブルにあっても、米国民は「愚民」ではない

と思っています。よく言われるように、大勢を短期間、少数を長

期間だますことはできても「大勢を長期間だますことはできない」

と思っています。

この「長期間」には、いろいろ見解が分かれますが、ドイツのヒ

トラー帝国は10年持ちませんでしたが、レーニンスターリン続く

ソ連は、70年持ちました。

中国、北朝鮮は「継続中」で未知数です。

しかし、ある程度情報が自由に流れるところでは、「常識」が

生きてきます。

バイデン政権が発足して2週間、各数字に表れる、圧倒的人気の

なさに「史上最高8000万票も獲得して当選したアメリカ大統領」

とは、とても思えないのです。

フィルターバブルといわれようが、私は私の「常識」で考えます。