1.「目立つ」のは少数派
(1)少数派
長年しっかり準備したことが、上手く成果につながり、「仕事をして
いる」と周りからちやほや称賛されるケースもあります。
確かに、政治や経営の一翼を担って、マスメディアに登場する人は
います。
それはそれで、本人にとっては、嬉しいことかもしれませんが現実
には「有難き」ことが、多いようです。
(2)成果を見せる「きっかけ」がなかった
①ここで書いているのは、飲食サービス業のように、仕事の対価が
すぐわかりやすいモノも多々あります。
例えば、食事やアルコールの提供もそうだし、理髪、エステ、マッサ
ージ等「施術」に関する部門もそうです。
一方、事務的作業はなかなか直接的に「結果」が見えにくいモノで
「他人の評価」は、激しく揺れるでしょう。
なかでも典型なのは、「前線で戦う軍人」と思われます。
戦いに勝つ・敵を潰すことが、彼(彼女)の仕事であり、その「実
践」時間は相対的に短く、長い長い時間をかけて、反復しつつ、机上
および実践現場での、厳しい訓練が続きます
②確か「坂の上の雲」の一節だったかと思いますが、長い間の訓練が
わずか15分程度の戦闘に集約される。この日のために、延々と訓練
してきた、といった記述がありました。
実際、戦闘が出来て、幸せだったか否かはココでは触れません。
「実践に出くわす機会」といえば、現在の自衛隊もそうでしょうか。
正確には人事制度を知らなくて恐縮ですが、例えば22歳で自衛官
となり50歳で予備役に編入とします。
私の知るレベルでは、第二次世界大戦後、「戦闘」で死亡した人は
極めて少ないようで、その点では「仕事の成果」を体現できた人は
もっと少ないでしょう。
マクロで見れば、アメリカ軍は、しょっちゅう戦争をしているようで
すが個々人レベルで見ると、実際に戦闘に従事という割合は少数派。
③私が言いたいのは、
諸般の事情で「成果」を示せなかった「仕事人」は極めて多く、逆
に、コト軍事に関すると、ちゃんと結果を示せた(そして本人が
生き残った)方が少数派でしょう。
④評価自体も変
卑近な事例でスポーツ選手の成果のお金換算で、野球の投手で1球い
くら、野手でホームランl本いくらとか、テニスの一ゲームにつき
一つにサーブがいくらとか、書き物もあります。
それは「ヒノキ舞台の結果」の部分だけを取り出し、割り算で算出し
たものでピークの時期を維持するまでの、本人の苦労や努力、費やし
た時間は、反映されていません。
2.準備していないと
言葉遊びをするつもりはありませんが、
(1)どんな仕事であっても、確りした準備をしておかないとちゃん
とした「成果」は出せない。
一方、確りした準備をしていたところで「成果を残せること」「他の
方にその成果が分かること」の方が少数派であろう。
(2)なんだムダが多い、虚しい、と思うのは正しいでしょうが
それは仕方ないとして、やらないことには進まない。
つまり「めげない」で、確り準備しておかないと相応の機会の遭遇
しても「成果」が残せないのだから、やっておくべき。
そこで、認識すべきは一生かかって準備しても一生報われない」場合
の方が多くて、それはそれで「仕方ない」と諦めること。
「天が味方しなかった」と大げさに構えることはありませんが、
「前向きに充分にがんばったけれどうまくいかなかった」場合にのみ
「たまたま」で逃げてもいいと思います。
「前向き」に構えるとでしょう。