中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

「何でも反対」戦略は、うまくいきそうで、現実にはつじつまが合わなくなる可能性大で、難しそう

1.「なんでも反対」戦略

本日言いたいのは、まさに表題の通りで、

実際に権限を握っている勢力に対し「なんでも反対」というのは、

そうに見えて、実はうまく運用するのがかえって難しそうな

戦略、ということ。

(1)理由はまず情報格差

一般論ですが、政治の与党や企業経営主流派は内部情報、第一次

情報とかのうち、決断実行に当たり各方面から収集した情報資源

がふんだんに使えます。

そして重要なのは、日々刻々と情報が変わる中で、過去の意思決定

を、覆していくこともできます。

その決定は「自分で」する訳ですから、例えば方向転換した場合の

説明の根拠もこれまた、ふんだんに持ち、説得力もあります。

一方いわいる「野党勢力」は、何でも反対の主張をすることで差別

化を狙う戦略ですが、外部環境は状況が変化するなかで、「与党勢

力」が、主張をひっくり返すこともあるのに対し、彼らは情報がない

まま、今度は主流側の「ひっくり返した結論」に対し、また正面から

「反対」となります。

これをよくよく吟味すると、野党サイドの初めの主張と、ちぐはぐに

なるこが、よくあります。

つまり、「何でも反対」戦略は、結果として以前の主張と真逆なこと

を、主張することにもなり、自分で意思決定したのでないゆえ、説明

論理性を欠く、説得性を欠く場合も多くなると思われます。

(2)結果として「野党勢力の主張は」

上記で述べた主流派と反対勢力の主張比較の論評は「不公平」な感じ

もしますが、情報格差の現実は如何ともしがたいものに思われます。

これは、別に日本の政界に限った話ではなく、二大政党制とか、

ある程度異なった主張をする勢力のお互いの力が拮抗していれば、

つまり「政権交代の可能性」がある場合はいいが、そうでない

と・・・

情報格差が解消しないまま、文句を言うだけで中身のない「万年野

党」のレッテルを張られかねません。

それゆえ まず「なんでも反対」戦略からの、ある程度の転換は必要

でしょう。

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内容より、誰の主張か?によって「反対」

2.全体主義よりはマシ

(1)私が考えていることは単純で、反対意見を許さない全体主義

より、「なんでも反対」勢力ですら息の根を止めらず生きて行ける

「自由」がある世界の方が「マシ」だということ。

全体主義的意思決定のように

いろん政策が反対勢力なしに、一気に、短時間に、相対的に低コスト

(手続きコスト含めて)でできることは、確かに「経済合理性」に

かなうようですが、

そもそも人間は、あまり賢くなくて、間違えるモノであり、時代や環

を超えて「絶対的に正しい選択」などは、できない存在なのであ

り、「自由な意見」を言える環境保持がやはり必要なのでしょう。

首尾一貫した主張、ぶれない、というのは信用のある側面。

 

信用は、失うのは簡単だが、信用を確立するのは、ある程度の実績と

それなりの長い時間が必要なのは定番です。

 (2)話戻して、現時点での非主流派・野党勢力の話

「なんでも反対」戦略は、上記の情報格差が主要因ですが、結局主流

派・与党勢力に勝てないのであり、別の戦略が必要。

巷でいる「オトナになれ」「現実を見よ」という批判は、当たってい

るでしょう。

深く考え、ち密な戦略を備え、結果として環境変化に伴い主張が変

わるとしても、

論理一貫し「ぶれない」主張を継続するほうが信頼を得、支持を広げ

近道であるような、気がします。