昨年1月10日から 「読書感想文もどき」に至らなかった「敗戦記」
というのをアップしていますが、今回21回目です。
私の現在形として、本を読める環境というのは、変わっていません。
ありがたいことです。
イラストもあえて、同じものを使用、趣旨も同じで、硬軟とり交ぜ、
読者への何らかの参考となればと・・・
1. バイデン大統領が世界を破滅させる
親中に傾く米国と日本に迫る危機
宮崎正弘/著
出版者 徳間書店 2020.12
一般的な紹介は、以下の通り。
カネで日台を中国に売り渡す、1年後にカマラ・ハリス政権誕生、
アリババ上場延期と中共の権力闘争,暗黒の4年が始まり、世界と
日本に何が起こるのか。「バイデン・リスク」を徹底分析する。
この手の本は、著者の主張がぶれないので、読む前から大方主張
が見えていて解り易いものです。
主張を所与としていくつかの「新しい情報」を入れるスタンスです。
著者は昭和21年生まれとありますから74、75歳くらいでしょうか。
「定年」のある組織に属するサラリーマンと比較しては何ですが、
史上から「仕事の成果力」が受け入れられる限り、自分で「定年
(仕事終わり)」を設定できるのは、素晴らしい、と思います。
さて、中国経済の本当のところどうなのか、知りたいところですが、
どんなに情報集めても、私では正確には解らないないでしょう
一部引用
「中国国内政治の次の焦点は、王岐山の政治生命がどのようになる
かにあるのではないか」P171
2.人はなぜ戦うのか
考古学からみた戦争
松木武彦/著
出版者 中央公論新社 2017.9
弥生時代、戦争は「先進文化」として到来した。食糧をめぐる争い
は、いかに組織化され、強大な軍事力となるのか。傷ついた人骨・
副葬武器等、膨大な発掘資料をもとに列島の戦いのあとを読み解き、
戦争発展のメカニズムに迫っています。
私が言うのもなんですが、非常に丁寧な記述かと思います。
末尾からですが、著者見解を引用します。
「現在の状況に立ち返ってみた場合、もし、民族や国家、あるいは
特定の宗教の利害を標榜し、それを思想的なベースとした利得をちら
つかせて戦勝への支持や参加を求められたときに、その利得を受け取
ることがどれほど引き合い、人間としてどれほど誇らしいことといえ
るのだろうか。一人一人が選んだ道が、地球の未来だ。」 P326
3.ビルマの竪琴
竹山道雄/著
出版者 新潮社 1988
私には珍しい、小説からです…
一つ引用
ビルマ人は生活のすみずみまで深い教えに従っていて、これを未開
だなどということはとうていできない。われわれの知っていること
を彼らが知らないからとて、馬鹿にしたら大間違いだ。かれらはわ
れわれの及ばない立派なものを見につけている。
しかしただ、これでは弱弱しくて、たとえば我々のようなものが外
から攻め込んできた時に自分を防ぐことはできないから、浮世のこ
とでは損な立場にある。もうすこしは浮世のことも考えなくてはい
けないだろう。
この世をただ無意義だと決めて染むのではなく、もっと生きている
ことを大切にしなくてはいけないだろう。 P62-63
われらはこれまであまりに無思慮だった。あまりに生きているという
ことについての深い反省を忘れていた。 P189
個人的なことですが、2016年ころ、仕事がらみでミャンマーのヤン
ゴンに行きました。そのあたりを闊歩する首輪のない犬も怖かった
のですが、車はもっとも怖かった。道を渡るのも必至です。人より
車が強い。とても日本の自動車学校感覚では、運転はできないな、
と感じました。
4.草枕
夏目漱石/著
出版者 新潮社 2005.9
ふと手にしたのですが絢爛豊富な語彙からくる出される文章は、
今回もまた、ついていけない。これは、私の一生、何度読んで
もそうでしょう。
いつもお気に入りの冒頭から、また引用。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。矢張り向う三軒
両隣理にちらちらする唯の人である。唯の人が作った人の世が住み
にくいからと言って,越す国はあるまい。あれば人で無しの国へ
行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりも猶住みにくかろう。P5
5.米中最終決戦
アメリカは中国を世界から追放する
藤井厳喜/著
出版者 徳間書店 2020.6
米中はあらゆる分野で目に見えない戦争を戦っている。
アメリカが中国を世界から叩き出したあとの世界はどうなるか。
ポスト・コロナの新しい世界秩序のあり方を予測する。
前書きが、総括的でり、ここを引用します。
「否認の病」に陥った人は新たな行動を起こすことが出来藍から、
この激動の時代にもかかわらず、指示待ち人間委なったしまう。
あるいは身体だけ激しく動かしていても、現実とは真逆の方向に
突っ走ってしまうこともある。
日本社会は現在、こういった類の「現実を受け入れたくない症候群」
と「否認の病」ゆえに。思考停止に陥っている。
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