中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

読書感想文もどきに至らなかった「敗戦記その22」 今回も内容の難易度、形式等様々です。

f:id:xmichi0:20200102231336j:plain

敗戦記「その22」も同じイラスト

 

昨年1月10日から 「読書感想文もどき」に至らなかった「敗戦記」

というのをアップしていますが、今回22回目です。

私の現在形として、本を読める環境というのは、変わっていません。

ありがたいことです。

イラストもあえて、同じものを使用、趣旨も同じで、硬軟とり交ぜ、 

読者への何らかの参考となればと・・・

 

 1.深層日本論

ヤマト少数民族という視座

工藤隆/著  

出版者    新潮社 2019.5

今なお無文字文化の名残を残す中国少数民族に、在りし日の日本

の姿を見た著者が、古事記万葉集(和歌)、伊勢神宮大嘗祭

めぐって、本当の“日本古来”とは何かを、遙か古代にまで遡って

解説します。

 

一つ引用します。「日本文化の何を誇り、何を制御するか」P237

長江以南の少数民族は、国家を作らず、あるいは作ったとして

も弱小であっただけでなく陸続きであったゆえに、漢族の侵攻を

受けで国家体制を維持できなかった。

一方で古代の日本は、大陸との間に海の防御壁があったおかげで、

大陸国家からの直接の侵略を受けなかった。しかし国家の樹立や

運営の実用的かつリアリズム型の知識だけは大陸から学ぶことが

できた。

その結果、リアリズムとは逆方向の、もともと持っていたアミニ

ズム系文化や歌垣文化圏の恋愛文化といった文化的資源も濃厚に

残すことになった。

日本はこの、外来のリアリズム型の知識と、それとは逆方向の少数

族(原型生存型民族)的文化資質を抱え込んで、およそ1400年間

<国家>としての体裁を維持して21世紀まで至っている。

この時アミニズム系文化や歌垣文化圏の恋歌文化といった文化的

資質は、ほとんどDNAのように現在日本文化の基層に生き続け

ている。

  

 2.1日1ページ、読むだけで身につく

日本の教養365

毎日の習慣が1年後の自分をつくる

齋藤孝/監修  

出版者    文響社 2020.10

自然、歴史、文学、科学、芸術、伝統文化、哲学思想。1週間

で7分野。見開きで、通読なら1回分5分もかからないでしょう。

齋藤さんなりの「日本を知るために必要な知識」を1年分収録

しています。もちろん私の関心事も濃淡ありますが、365話は

一つの整理になります。

結果として、斎藤さん日本を手に取ることも多いですが、どれ

も読みやすいです。

伝える内容はもちろん大事ですが、相手のレベルを想定して

「解り易く」とは、同じくらい大切と、いつも思います。

二つ引用します。

 「37 歴史 卑弥呼

卑弥呼が死ぬと、直径100数十メートルの円形と思われる巨大な

墓が作られ、奴婢100人以上が一緒に葬られた。古墳時代にはこ

れが埴輪に取って代わられるが、卑弥呼の時代には生きた人間が

殉葬者となった。

 

「361 科学・技術 湯川秀樹

1907年地質学者・京都帝大教授の息子として生まれた湯川秀偉

は、京都府京都市で読運延期、青年期を過ごす。

あまりにも無口な子供だったため父親から疎んじられ、兄弟の

中でも能力を低く見られていたという。

  

3.カラスをだます

塚原直樹/著  

出版者    NHK出版 2021.2

「カラス語」研究者にしてカラス対策専門ベンチャー創業者が、

長年の鳴き声研究のエッセンスから科学的な追い払い方まで、

豊富な事例とともに楽しく解説。

「カラスはなぜ黒い?」等の疑問にも詳しく答えています。

 

 4.「そろそろ、お酒やめようかな」と

思ったときに読む本

垣渕洋一/著  

青春出版社 2020.12

「お酒をやめると快眠・クリアな思考・時間が手に入る」との

フレーズ

 アルコール外来の専門医が、お酒との正しいつきあい方や知っ

ておきたい「危険なサイン」、飲酒時の体の変化などを解説し、

禁酒が続く仕組みの作り方を徹底指南する、とあります。

『断酒をして、「飲んでいれば幸せ」だった状態から「シラフ

の方が幸せ」という生き方へ転換すること』というのがありま

した。

私見は、「飲んでいる状態」と「シラフの状態」の双方が幸せで

ればそれでいいと思っています。

私は「楽しみは自分で勝手に創り出していくべき」と考える方で、

アルコールはそのいち要素のようです。

  

5.暗黙知の次元

  The tacit dimension./の翻訳

マイケル・ポランニー/著

高橋勇夫/訳  

出版者    筑摩書房 2003.12

 「人間には、言語の背後にあって言語化されない知がある。

暗黙知」、それは人間の日常的な知覚・学習・行動を可能に

するだけではない。暗黙知は生を更新し、知を更新する、とい

うところまでは、何とか解ります。 しかしその後も、また難しい。

到達点のひとつとして

暗黙知によって開かれる思考が、新しい社会と倫理を展望する。」

と、ある解説にありますが、私はついに到達せずじまいでした。

ただし、

末尾の、知を更新し続けられない社会は「無責任で、利己的で、

明らかに無秩序」であり、さあどうするかという問いかけで結ば

れるていて、結論が出ていないのは解ります。

残された時間で、残念ながら、私は知の探究者になれそうにない

というのが正直な感想。        

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

深層日本論 ヤマト少数民族という視座 (新潮新書) [ 工藤 隆 ]
価格:880円(税込、送料無料) (2021/4/13時点)

楽天で購入

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

1日1ページ、読むだけで身につく日本の教養365 [ 齋藤孝 ]
価格:2728円(税込、送料無料) (2021/4/26時点)

楽天で購入

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

カラスをだます (NHK出版新書 646 646) [ 塚原 直樹 ]
価格:935円(税込、送料無料) (2021/4/26時点)

楽天で購入

 


 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

暗黙知の次元 (ちくま学芸文庫) [ マイケル・ポラニー ]
価格:990円(税込、送料無料) (2021/4/26時点)

楽天で購入