1.本人の能力次第・・・・身もふたもない
(1)今日の言いたいことは単純で、長期間一つのことに集中し、没
頭できるのは、環境や外的要因が大きいにしても、基本は、本人の能
力があってこそ。ということ。
「自分の能力がないから、没頭できない」ことの言い訳と、とられて
も、それは仕方ない、と冒頭に認めてしまいます。
「没頭」を 広くとらえると
そんなのアタリマエで、ヒトは自分の好きなことしか没頭できないし
多くの人がそうしている。実際職人や、職人タイプのヒトは明らかに
そう、との意見が直ぐ返ってきそうです。
(2)今日の私の話は、も少し限定版です。
結果として歴史上に「実績」を残せた人で、私勝手に選んだ人です。
いわいる政治家・経済人、芸能人とか、スポーツ選手、芸術家等は
含んでいません。まさに私の独断と偏見の選択です。
抽象的ですが
本人の強い意志と、(広義の)恵まれた環境があったことが前提
だが、矢張り「本人の能力」があったればこそ、という話。
いつも書くように、彼(彼女)がいなかったら、誰かが、その地位
を埋めたのだろうか、否かというのは、今日は議論しません。
ところで、その能力のある「うらやましがられる人」と、この小ブ
ログの読者はどう関係があるの?になりますが
まずは、非常に間接的な言い方ですが「恩恵」を受けていること、
及び生きている以上、ダメもとでも自分なりに頑張ってみること
も必要では?といったくらいでしょうか。
歴史に名を残そうと肩ひじ張っても、できるものでもないし・・・・
2.事例を少し
(1)とはいえ、抽象的なので、偉い人の事例を二つ
「私が1日休めば、日本の近代化は1日遅れるのです」
パリ留学中、夜を日に継ぐ猛勉強に体を壊しかねないと気遣う
下宿の女主人が、ある朝、高熱でうなされながらなお大学に向か
おうとする古市公威(こうい)に、“今日は1日休んだらどうか”と
声をかけたのだが、その際に古市の口から出た言葉だそうです。
ここでいう古市公威は、工学の博士です。
西洋文明をいち早く吸収して独立不羈(ふき)の近代国家たらね
ば、日本は文明国の一員として生存できない。自分は今、国費で
賄われ西洋文明吸収の最前線にいるのだ。
強烈なエリート主義とナショナリズムを背負う明治の技術者の
気概をこのエピソードは物語っているといえます。
普通の現代人に置き換えると、しらけてしまいます。
時代背景を踏まえ、能力があり、実績を残した人の言葉として、
意味があります。いわいる「名言集」が発信者あってこそ、と
同じレベルです。
(2)名言を取り上げるのではないですが、北里柴三郎の話
幕末ペリー来航時熊本に生誕し、熊大医学部卒です。