中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

テレビがメディアの主役の座にいるのは、いつまでだろう。最近のデータから。

 1.テレビ離れ、の追認

メディアは、「ヒトを惹きつけてナンボ」の世界でしょうから、「テレビ

離れが衝撃」と書かざる得ないのでしょうが、私には、「栄枯盛衰の解り

易い、典型的な流れ」に思えます。

私見の前に、まず記事の紹介から

( )内と、太字化は私です。

10~20代の約半数、ほぼテレビ見ず「衝撃的データ」:朝日新聞デジタル

 10代、20代の半数がほぼテレビを見ない――。

NHK放送文化研究所20日に発表した国民生活時間調査で「テレビ離れ

が加速している実態が浮かび上がった。

(データの母集団は?) 

 この調査は日本人の生活実態を探ろうと、1960年から5年ごとに実施。

今回は昨年10月に行った。全国10歳以上の7200人を無作為に抽出し、

郵送によって、4247人から有効な回答を得た。

(具体的には?) 

 テレビ視聴は、調査日にテレビを15分以上視聴した場合のみ「見た」

として集計。平日に「見た」人は、

▽10~15歳56%(前回2015年は78%、22ポイント減)

▽16~19歳47%(同71%、24ポイント減)

▽20代51%(同69%、18ポイント減)。

 いずれも5年で20ポイント前後減った。

 上の年代でも、

▽30代63%(同75%、12ポイント減) ▽40代68%(同81%、13ポイント減)

▽50代83%(同90%、7ポイント減) ▽60代は前回と同じ94%、

70歳以上は95%で1ポイント減だった。

  全体でも85%から79%に下落している。

 (原因分析)

・ 若年層のテレビ視聴減少の背景要因として、主に夜間帯はインターネット

の利用の活発化、朝の時間帯は男女を問わず化粧や身支度などの身の回りの

用事が増えていることを挙げている。

 ・渡辺洋子研究員は「衝撃的なデータ。若年層にとってテレビは毎日見る

『日常メディア』ではなくなってしまったために減少幅が大きくなった」と

みている。

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テレビ画面を通して見るものも変わりつつある?

2.相対的に面白くなくなってきたのでは?

まず、私見の一つは、「テレビの内容が面白くないから」なのでは?

上記の記事で、若年層の「夜間帯はインターネットの利用の活発化」

をあげていますが、ツールの問題より、内容の問題の方が大きい。

「マスメディア」ですからマス=大勢を捉えて、同一情報を提供する

のですが、これではおのずから個別対応にニーズに劣る気がします。

「恐怖心に裏打ちさて、視聴せざるを得ない全体主義国家のプロパ

ガンダ放送ならいざ知らず、強制されない場合、自分が好むものに流

れるのは、人間の本性でしょう。

つい先日まで、「テレビやマンガばかり見ていないで勉強しろ」とは、

オトナが自分の子供を叱るときの常套文句だったかもしれません。

当時の子供にとり、テレビやマンガが面白かったからであり、いまは、

テレビに流れない、もっと面白いコンテンツがあるから、それだけだ

と思います。

PCや携帯電話、タブレット等一定のインフラと活用スキルは必要です

が若年層には、もう大きな「壁」ではないのでしょう。

例えば、食地中テレビを見ている人、食事中スマホを眺めている人の

年齢左派、歴然と別れるようです。

そして人間の習性として、食事中スマホを眺めている若い人が、高齢になっ

テレビ視聴に流れるのでなく、高齢になってもスマホ(未来の最新端末)を

眺めていると、想像します。

マスで流される情報でなく、自分の求める情報を表示できるのだから。

 

3.自分で情報を制御できるツールではない

テレビ離れ私見の続きですが、どうも自分の意見・考えと合わない

と感じる割合が、増えてきたように思います。

(今日は詳細書きませんが、書籍からの情報収集は、現状維持が減少で

あり、爆発的増加は、ないでしょう。)

昨今と言っても、もう1年半以上となりますが、新型コロナ感染症

報道は、その一つでしょう。

技術革新の波はすごい。ほんの数年前まで、個々人がリアルタイム

で世界中の情報をとることなどできなかったのですが、現在は、状況

が違います。

例えば、米国の大手報道機関が「報道の中立性や、倫理」からは離れ

て「特定勢力の宣伝機関に近い考え」と感じることは、最近とみにあ

ります。

そもそも中立はあり得ないにしても、偏りがひどいと感じています。

 そして、その特定の報道機関から「海外政治情勢報道」を一方的に入

れ手、テレビで流す日本のメディアもその傾向があります。

ブログで、「日本の大手メディアが左傾化している」と主張している

方が、いらっしゃいましたが、同感です。

「恐怖と煽る」と同じく、「とにかく体制側がやることは否定、批判

するそして(建設的意見は言わない)」というのが、視聴者の関心を

引く要素であり、「左傾化」それもどんどん「極端化していく」方が

寄り、魅惑的に感じられるのでしょう。

 

4.絶滅危惧種には当面ならない

とはいえ、テレビは絶滅危惧種に反らず、当面生き延びる、というのが

私の考えです。 

車の運転は別ですが、食事の洗い物や、アイロンがけ、軽作業ほか、

テレビを見ながらできる労働は、今後も多くあります。

そもそも、真剣に見ているわけでなく「音と映像がないと寂しい」と

思う人はいるわけで、

上記データのように30代でも6話位以上がまだテレビを見ています。

50年後彼らが80歳になったころテレビ視聴が皆無はというとそうで

はないでしょう。人間の慣習はなかなか変わらない。

細々と、テレビは生き続けていると、思います。 

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