1.中国の現政権は、やはり下手
(1)外交手腕の話です。
素朴に考えて、周りが敵ばかりで、友好関係国が少ないのは
矢張り「付き合いが下手」ということでしょう。
敵を少なく、友達を多くというのは原則ですし、「孫氏の兵法」
を生んだ国なのに、また戦国時代の歴史を学ぶと「合従連衡」
の意味は知っているはずでしょう。
下手なのは、歴代の中共主席と比べて絵見ても、中国の国際
社会への影響が依然と全く違うことを割り引いて考えても、
下手なのでしょう。
もちろん「国際世論」がなんなのか、定義はとても難しいですが、
現在を「うまくいっている」と評価する意見は少ないでしょう。
(2)少し例をあげましょう
現在の中国にとって「日本・米国・台湾の連携」が一番避けたい
ところですが、結果として連携を呼び込み、強化させるイベント
を自ら作っているよう。
台湾のワクチン不足が、結果として日本、米国からのワクチン
供与を結実させ、太平洋・インド洋の軍事演習では、日・米・豪
・印のみならず、英・仏、はてはドイツまで、呼び込むことにな
りました。
少し前の台湾バナナ輸出の中国の嫌がらせに始まり、台湾バナナ
が多く日本へ。
(ちなみに私も妻が調達した台湾パイナップルを食べました。)
米国大統領がトランプからバイデンに代わり、経済制裁圧力一服
とおもいきや新型コロナウイルスの発生・流出源として、中国武
漢研究所起源説が、俄然力を持ってきたようです。
実例してはこれくらいにして、
は世界を敵に回して友立ちがた極端に少ない」つまり孤立化へ突
き進んでいるように、思えます。
2.孤立化振り返り
日本の歴史ですから、学校での勉強含め、ご存じの方も多いでし
ょうが太平洋戦争に向かう時期の日本もこれ、「孤立化」です。
国際情勢や歴史軸から見た、原因分析はここではできませんが、
現実に「孤立化」が進行したのは、まずかったのでしょう。
当事者はいたって真面目に頑張っているつもりですが、どうも
うまくいっていません。
国家にしても個人にしても、「周り」は必ずいるわけですから、
みんな(全員)を敵に回し、友達がいない場合は避けないと、
なりません。
(2)戦争において、あとから振り返り、「偶然」、「まさか」
を言い訳にすることは、はたくさんできます。
は思わなかったでしょう。
指導者による情勢の「読み違い」は古今東西あったことでしょう。
すべからく、結果責任です
ドイツは、孤立化を進み二度の世界大戦で、二度とも破れること
になります。
3.復活できた場合とできないケース
極端な事例を、思い出しました。
ヒトは殺されるか、奴隷として売られるかで、カルタゴ人はい
なくなります。
建物は徹底的に破壊され、土地はなんと全面に塩を撒かれて、
農業用土地としては再起不能になります。復活できなかった事例
です。
(2)第二次世界大戦後の日本とドイツ
多言を要せずとも、こちらは復活できた事例です。
4.今後しばらくは、米中対立でしょうか。
私が生まれてから今までを世界史軸で見ると、第二次世界大戦後
の唯一のスーパーパワー米国支配から、米ソ対立へ、ソ連の終焉
を見て、米中対立時代へ、といったところでしょうか。
今後紆余曲折はあるでしょう。
基本は、ともだちをなくして「孤立化」が進むと、それが大国で
ある場合は非常にまずいだろうと、予想しています。