中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

今週のお題「もう一度見たいドラマ」韓国の「宮廷女官チャングムの誓い」の勝手な分析

今週のお題「もう一度見たいドラマ」です。

あまり「ドラマ」を知らない私は、かなり前に人気のあった

韓国ドラマの「宮廷女官チャングムの誓い」を取り上げます。

私が知るくらいですから、日本でも大ヒットとしたドラマであり、

ストーリーや結末、キャスト等については、他に詳しい方がたく

さんいるでしょうし、皆様にお任せです。

私が書くのは、ドラマを見ていて、またその後思い出して、他と

比較しながら、感じた独断と偏見に基づく私見です

しかし、それは私にとっては、「もう一度見たい」に十分匹敵

する論点です。

(1)韓国食文化、宮廷料理のイメージ

ドラマですから、エンターテイメント性は必須、史実に忠実過

ぎて、現代人からみて、あまりおいしそうでないのは困るし、

かといって、当時の朝鮮半島に全く存在しない食材を使っても

白けてしまうでしょう。

時代考証も大変だったと思います。

(2)食事を使う権力闘争

①前半のドラマの基調は、明るめの宮廷ドラマだったかと思い

ます。しかし、陰謀、困惑がないと、ドラマとして面白くない

料理長の頭に当たる女官が、「いやしくも人の口に入るもので

争いごとはいけない」という趣旨のことを発現していたかと

思います。

(少し脱線します)

歴史を振り返ると、武力を直接つかわない、権力闘争では、

食事の時の毒殺は、よく使われる手です。

 食事は、どんな人間でも必ず2,3度取るし、武力に秀でた

屈強な若者でなくても、十分に対象となる相手を抹殺できます。

しかも、「証拠」が残りにくい。。

歴史を振り返ると、毒殺は、古今東西よく用いられた、敵を倒す

「常套手段」の一つといえましょう。

対抗策として、「お毒見役」も、いたるところで活躍です。

 仕事で「仕方がない」のでしょうが、ハイリスクな役回りです

よね。

 ②話を「チャングムの誓い」にもどして、王族だけでなくチャ

ングムの母親も対象として、毒殺がらみは、よく出てきます。

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(3)朝鮮半島特有の「しつこさ」

恨みがつづく意味での「はん」に通じます。

日本人の、すぐ忘れる、いい加減、「水に流す」と対局を成

す、発想に思えます。

物事は何事も両面があります。 

①良い意味: 粘り強さ 目的達成の意欲の継続

後半でチャングムの女医としての先生・先輩格の女医が

「復讐と自分の立身出世(目的成就)の双方を達成する」

のは素晴らしい、よくやった的な発言があったかと思います。

いかにも当時の彼らの感情を表しています。

日本的な「仇討ち」とも違う、心の動きかと思います。

②悪い意味: 恨みを忘れない 何度も蒸し返す

といったところでしょうか。

日本のいわいる「時代劇」は、役者も、一目で「悪役」、

「非悪役」の区分があり解り易く感じます。また「非悪役」

が投獄されるシーンも1回であり、50分ドラマの前半でほぼ

終わってします。

一方、この韓国ドラマ「チャングムの誓い」は「1話が長い」

ということもありましょうが、1話のうちに、2回も投獄される

(一度は出獄)シーンがあります、ご苦労さまです。

 「しつこさ」の補足ですが、ドラマのことでなく、綿々とつづ

く「日韓関係」の政治折衝を想い浮かべます。

(4)人間の価値

大きく出たな、抽象的な話?ではありません。

至って地に足がついています。

弱きものを助ける「いいひと」は、いつの時代もどこの場所でも

一定の共感を得ます。

身分制社会にあって、上位身分の人が、庶民というか、貧乏人、地位

が下級の人々を助けるシーンは、現代人の共感を呼ぶものです。

恋愛でもなんでもそうですが、「障害」があると、そしてその「障

害」が大きければ大きいほど、主人公は燃えるものであり、一層共感

を呼びます。

ただし、 あまり、包括的、全体的に考えないことです。

矛盾点を解きほぐしていけば、かえってにっちもさっちもいかなく

なり、ドラマを見る興奮も静まります。

エンタテイメントと割り切って・・・。

(5)最後に

 極力、「お題」には、答えようとしていますが、今回も私には

難しいモノでした。

ドラマが主題ということは、ドラマをある程度の量鑑賞し、自分なり

の考えが後待っているといいのでしょう。

ドラマ関連知識が少ない私は、勢い「ズラシ」と「勝手解釈」に頼る

ことになります。