昨年1月10日から 「読書感想文もどき」に至らなかった「敗戦記」
というのをアップしていますが、今回29回目です。
私の現在形として、本を読める環境というのは、変わっていません。
ありがたいことです。
イラストもあえて、同じものを使用、趣旨も同じで、硬軟とり交ぜ、
読者への何らかの参考となればと・・
1.「アメリカ」の終わり
“忘れられたアメリカ人”のこころの声を聞け
山中泉/著
出版者 方丈社 2021.2
内戦勃発の米国の暴動・略奪・放火の背景、オバマケア・黒人の
貧困・移民問題の現実、コロナ政策とコロナ事情、対中政策等。
メディアで報道されない「分断されたアメリカ」を、在米30年の
著者がリポートします、著者は実業家であり、空手家です。
報道が分かれるとき、よりどちらを信じるか、自分の過去の情報蓄
積と、長年の思索のなかで自己内部に形成された「常識」の問題に
なるかと、思います。
日本の大手マスメディアの報道論調と、この山中さんの主張が全く
食い違うとき、どちらを信用するか、そうゆう観点で読めて、とても
面白かったです。
2.教養としての「国名の正体」
藤井青銅/著
出版者 柏書房 2019.11
日本は“ニホン”? “ニッポン”? アメリカ合衆国はなぜ「合州国」
ではないの? オーストリアとオーストラリアは何で似ているの?
世界196か国&5地域の「名前」の起源を探っています。
偉そうに言いますが、断片知識の、整理となりました。
第一章、山河大地由来の国名
第二章 海洋諸島湾由来の国名
第五章 人名由来
上記の章は、個人的に特に勉強になりました。
3.生き抜くヒント
五木寛之/著
出版者 新潮社 2020.10
老いと病いを道連れに、こんな時代をどう生きればいいのか。
「治すのではなく治める」「うつらぬ用心うつさぬ気くばり」
など、ユーモアとペーソスの陰にキラリと光る処世の知恵を
紹介しています。
「五木寛之」さんのエッセイだkら読む、という人も多いで
しょう。。
二ケ所ほど要約・引用します。
4.京都哲学撰書 第11巻 世界史の理論
大峯顯/編 長谷正當/編
出版者 灯影舎 2000.10
各巻事項 世界史の理論
今回は記載論文を列挙します。
世界への問い 学問的方法 / 西田幾多郎著
世界史の理論 世界史の哲学 / 西谷啓治著
世界史観の類型 / 高坂正顕著
世界史観の歴史 / 鈴木成高著
世界史の系譜学 / 務台理作著
世界史の動学 / 高山岩男著
伝記 / 相原信作著
戦後の証言 大東亜戦争と京都学派 / 大島康正著
歴史への問い直し 世界史の可能根拠について / 下村寅太郎著
空と時 / 西谷啓治著
空と歴史 / 西谷啓治著
解説 / 森哲郎著
結構時間をかけて、挑戦しましたが、完璧な「敗戦記」です。
私は決して、自虐的な人間ではないのですが、「解らないなり
に読んでいる」自分に肯定的なところがあります。
なんか、賢人の前にいるだけで、何か自分が賢くなったような
錯覚すら覚えます。
森哲郎の解説を読み通した後、本文に戻ることの繰り返し。
今後も、また何度かか取り上げるのでしょうが、私が生きている
間には理解できないのだろうな、という気はいつもしています。
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