昨年1月10日から 「読書感想文もどき」に至らなかった「敗戦記」
というのをアップしていますが、今回31回目です。
私の現在形として、本を読める環境というのは、変わっていません。
ありがたいことです。
イラストもあえて、同じものを使用、趣旨も同じで、硬軟とり交ぜ、
読者への何らかの参考となればと・・
1.二度読んだ本を三度読む
柳広司/著
出版者 岩波書店 2019.4
「本は自分自身を写し出し、遠くの世界と自分をつないでくれて
いた」と著者が言う二には同感です。
また、本を二度読むのは、それが自分にとって二度読むに値する
本だと思ったからだ。
世の中にはたくさんの本が溢れていて、たいていの本は一度読ん
で「ああ、面白かった」といってそれきりになる。もしくは「つ
まらない」と言って途中で読むのを止めてしまう。
二度読むに値する本に出合う確率は極めて低い。だから二度読
んだ本は必ず三度読む。P201
と、著者は語ります。
私見では同感と異論があります。
一度読んだが、よくわからないが何か引っかかるものがあり、
月日が経って読んでみると、良く解り面白かったので、これが
三度目につながる、といったケースが私にはあり、一方三度読
んでなおわからない(もしくは毎回新発見がある)というのも
あります。
著者がリストアップした中で、私も三度読みたい(読んでいる)
のは「山月記」、「カラマーゾフの兄弟」、「ソクラテスの弁明」
という具合でしょうか。
2.今さら聞けない料理のこつ
レシピ以前に知っておきたい
有元葉子/著
出版者 大和書房 2020.5
日持ちする野菜と、すぐに傷む野菜の違いは何ですか? ゆでた
野菜は水にさらしたほうがいいのですか? 包丁はどんなものを
選べばいいですか?
料理にまつわる85の素朴な疑問に有元葉子が答えます。
題名通りですね。「レシピ以前に知っておきたい」ことが、なる
ほど良く解りました。
知りたいことが、やさしく丁寧に書いてあるのは、とても、いい
モノです。
「なるほど」を一つ
Q:焼きそばが、フライパンからあふれてしまい、うまくでき
ません
A:野菜とそばを別々に炒めてそれぞれを大皿に盛り、食卓で
混ぜて食べます。
3.李陵 山月記
中島敦/著
出版者 新潮社 2003.12
解説 / 瀬沼茂樹著
久々に再読の中島敦です。
「山月記」の格調高い冒頭を、遥か昔の高校生の頃は、暗
記できそうな感じでした。
今回「李陵」からひとつ引用
見ていないようで、やはり天は見ている。彼は粛然として
懼れた。今でも己の過去を決して非なりとは思わないけれ
ども、尚ここに蘓武という男があって,無理ではなかった
はずの己の過去をも恥ずかしく思わせる事を堂々とやって
のけ、しかも、その跡が今や天下に顕彰されることいなっ
たという事実は、何としても李陵にはこたえた。P151
4.今、アメリカで起きている本当のこと
大統領選“不正選挙”から米国内戦へ
副島隆彦/著
出版者 秀和システム 2021.1
紹介として掲載してある文章を転記要約してみると以下
の通り。
2020年の米大統領選、真実はトランプ7900万票vs.バイ
デン2500万票。
メインストリーム・メディアは噓ばかり。
これは第2次独立戦争だ!
ディープステイトの中枢にいるのは悪魔崇拝のカルト・
エリートたちだ!“米国3分裂”か、“世界7分割”か。
巨匠が語り合う。2020年9~11月の4回の対談を書籍化。
と、あります。
威勢がいいですね。
どんな思想や考え方、意見も、過激に極端に、「煽る」
表現は、受けるために必須なのだと、良く解ります。
この手の本は「旬」が短そうですね。
「書いてある内容・表現から、何を読み取るか、それが
読者の力量」だ、と感じた一冊でした。
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