中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

書評

還暦からの底力(読書感想文もどき) 死んだら星のかけらに戻るだけ 自分にできる貢献を

還暦からの底力 歴史・人・旅に学ぶ生き方 出口治明/著 出版者 講談社 2020.5 1.概要 また、出口治明さんを取り上げます。 本書は「人生100年時代をパワフルに行動するためのポイントを指 南」というのが、一般的な紹介分のようです。 確かに還暦でライフ…

シルクロード世界史(読書感想文もどき)理科系的歴史学に注力です

シルクロード世界史 シリーズ名 講談社選書メチエ 733 森安孝夫/著 出版者 講談社 2020.9 1.概要 ソグド、ウイグル、マニ教が交錯する 中央ユーラシアから見た世界史 の素描を試みた書です。大草原に展開した2千年におよぶ激動と、人類史の 潮流を、行きか…

文字世界で読む文明論(読書感想文もどき) フィードバック・システムの創造が必須

文字世界で読む文明論 比較人類史七つの視点 鈴木董/著 出版者 講談社 2020.7 1.概要 科挙はなぜ中国内部の凝集力を高めたのか? 古代ローマと現代アメ リカに共通する限界とは? 洋装はいかに非西欧世界に受容されたか? といった古今東西の出来事を題材に、…

科学化する仏教(読書感想文もどき) 修行と瞑想 人類の真理を探る思想と技法だ

科学化する仏教 瞑想と心身の近現代 碧海寿広/著 出版者 KADOKAWA 2020.7 1.概要 ときに対立し、ときに補い合う仏教と科学の歴史から、日本近代の いかなる姿が浮かび上がるのだろうか。 催眠術、念写、オウム、そしてマインドフルネス。宗教と現代人の …

人はなぜ死ななければならないのか(読書感想文もどき) 死があるからこそ生に意味が与えられる

人はなぜ死ななければならないのか 小浜逸郎/著 出版者 洋泉社 2007.2 1.概要 今回も、理解に大変でした。 最も今日的な生=死とは何かについて 「死の自覚こそが生を規定する」という考え方を日常生活の 基本項目に即して展開し、日常における普通の人々…

読書感想文もどきに至らなかった「敗戦記その14」 今回もまた多数紹介

敗戦記「その14」も同じイラスト 本年1月10日から 「読書感想文もどき」に至らなかった「敗戦記」 というのをアップしていますが、今回14回目です。 イラストもあえて、同じものを使用、趣旨も同じで、硬軟とり交ぜ、 読者への何らかの参考となればと・・・ …

癒しとしての死の哲学(読書感想文もどき)死は人間的な生の要素であり条件

癒しとしての死の哲学 小浜逸郎/著 出版者 洋泉社 2009.7 1.概要 最も今日的な生とは、死とは何か。 脳死とガン告知を手がかりに、死との新しいつき合い方を問いかけま す。また医療における死の問題を哲学的な死の考察に結びつける情理 を兼ね備えた試み…

李登輝(読書感想文もどき)実績を残した方は、言葉の重みが違います

李登輝 いま本当に伝えたいこと 早川友久/著 出版者 ビジネス社 2020.9 1.概要 李登輝が「現代を代表する政治家」の一人であることは否定する 人は、少ないと思います。 李登輝については、幾多の本が書かれています。 「鉄人王」という日本人監督の映画…

文明の海洋史観(読書感想文もどき) マルクス史観や生態史観の「視点抜け落ち」は理解できました。

文明の海洋史観 川勝平太/著 出版者 中央公論新社 2016.11 1. 概要 近代はアジアの海から誕生した、という説。 農業社会から工業社会への移行という「陸地史観」の常識に挑戦し、 海洋アジアを近代の発生源とする「海洋史観」を提唱します。 マルクス史観…

死にたくないが、生きたくもない(読書感想文もどき) 長生きしてしまうのは避けられない

死にたくないが、生きたくもない。 小浜逸郎/著 出版者 幻冬舎 2006.11 1.概要 著者は59歳、死ぬまであと20年。団塊の世代を早く「老人」と認めて くれ、と主張しています。 「生涯現役」「アンチエイジング」など、「老い」をめぐる時代の空気 への違和…

葬式は、要らない(読書感想文もどき) 10年前の作品ですが、方向転換どころか流れは加速

葬式は、要らない 島田裕巳/著 出版者 幻冬舎 2010.1 1.概要 (1)日本の葬儀はいつから豪華になったのか。古代から現代に至る 葬儀様式を鑑みて、日本人の死生観の変遷を辿りつつ、今激しく変わる 最新事情から、葬式無用の効用までを考察しています。 …

捨てられる宗教(読書感想文もどき) 自分が生きてきた証を何かに求めて

捨てられる宗教 葬式・墓・戒名を捨てた日本人の末路 島田裕巳/著 出版者 SBクリエイティブ 2020.9 1.概要 島田裕巳さんは、昨年11月に「仏教」について取り上げています。 とても分かりやすい本です。 教養として学んでおきたい仏教(読書感想文もどき)…

フェルドマン教授の未来型日本経済最新講義(読書感想文もどき)デジタル化は加速

フェルドマン教授の未来型日本経済最新講義 ロバート・フェルドマン/著 出版者 文藝春秋 2020.8 1.概要 フェルドマンさんは、ワールド・ビジネス・サテライトを見ていて、 少し知っていました。彼のコメントは、基本的に私にとり違和感は ありませんでした…

イスラームからヨーロッパをみる(読書感想文もどき)二つの価値観はやはり相い入れない。

イスラームからヨーロッパをみる 社会の深層で何が起きているのか 内藤正典/著 出版者 岩波書店 2020.7 1.概要 新書版で250ページ程度と決して「分厚い」わけではないですが、 読みごたえがあります。 ヨーロッパとイスラームの共生は、なぜうまくいかな…

歴史の教訓(読書感想文もどき)孤立化避け、自由主義的な国家秩序維持に資することが日本の役割

歴史の教訓 「失敗の本質」と国家戦略 兼原信克/著 出版者 新潮社 2020.5 1.概要 主張は、極めてノーマルです。 政治と軍事が国家最高レベルで統合されていない限り、日本は同じ 過ちを繰り返すかもしれないと危惧し、 近代日本の来歴を独自の視点で振り返…

民族という虚構(読書感想文もどき)虚構であることを認識し、虚構を通して「生」を得る

民族という虚構 著者 小坂井敏晶/著 出版者 筑摩書房 2011.5 文献あり 索引あり 書誌注記 初版:東京大学出版会2002年刊 1.概要 我々が当然視している「民族」という概念を文化、記憶、歴史、 政治など様々な視点から分析して、それが「虚構」に過ぎな…

読書感想文もどきに至らなかった「敗戦記その13」 今回もまた多数紹介

敗戦記「その13」も同じイラスト 本年1月10日から 「読書感想文もどき」に至らなかった「敗戦記」 というのをアップしていますが、今回13回目です。 イラストもあえて、同じものを使用、趣旨も同じで、硬軟とり交ぜ、 読者への何らかの参考となればと・・・ …

責任という虚構(読書感想文もどき) 責任という現象の構造・意味は何か

責任という虚構 小坂井敏晶/著 出版者 筑摩書房 2020.1 1.概要 責任という現象の構造・意味は何か。自由意志によって行為がなされ るという常識を斥け、この知見を背景にホロコースト、死刑制度、冤 罪を考察。 道徳や社会秩序の根拠がどのように生成され…

神の亡霊(読書感想文もどき) その2(後編) しつこく漂い続ける神の亡霊、小坂井敏晶さん作品です。

神の亡霊 近代という物語 小坂井敏晶/著 出版者 東京大学出版会 2018.7 神の死によって成立した近代。その袋小路を俯瞰し、死にまつ わる誤解、善悪の根拠、規範論の正体、集団責任のからくりなど を考察しています。 (註)がとても詳しい。本文の3倍くら…

神の亡霊(読書感想文もどき) その1(前編) しつこく漂い続ける神の亡霊、小坂井敏晶さん作品です。

神の亡霊 近代という物語 小坂井敏晶/著 出版者 東京大学出版会 2018.7 神の死によって成立した近代。その袋小路を俯瞰し、死にまつ わる誤解、善悪の根拠、規範論の正体、集団責任のからくりなど を考察しています。 (註)がとても詳しい。本文の3倍くら…

温又柔さんの本から考えたこと 「母国語」の悩みは、感覚的に私には解らなかった

1.台湾への想い 私が台湾への想い強いことは、何度かこのブログでも触れています。 台湾には思い入れがあり、好きです。選挙後の今後にさらに注目 - 中高年michiのサバイバル日記 上記は、今年の1月23に書いたものですが、時事的な話と、幼いころ からの台…

大分断(読書感想文もどき) 社会の流動性がますます無くなる時代?

大分断 教育がもたらす新たな階級化社会 エマニュエル・トッド/著 大野舞/訳 出版者 PHP研究所 2020.7 1.概要 歴史家、文化人類学者、人口学者という言葉が、肩書にマッチ するエマニュエル・ドットさんかと思います。 本書は、教育こそが格差を拡大し、…

出口治明さん的モノの見方、世界史の10人から 「何もしないリーダー」を評価する眼

1.先日は、クビライを一人取り上げました 参照は「世界史の10人 出口治明/著 文藝春秋 2015.10」 本日は少し視点を変え、歴史上の人物を材料に、「出口治明さん 的モノの見方」が現れれている部分を、特に取り上げます。 なぜ、取り上げるかは、私が気に…

読書感想文もどきに至らなかった「敗戦記その12」 今回もまた多数紹介

敗戦記「その12」も同じイラスト 本年1月10日から 「読書感想文もどき」に至らなかった「敗戦記」 というのをアップしていますが、今回12回目です。 イラストもあえて、同じものを使用、趣旨も同じで、硬軟とり交ぜ、 読者への何らかの参考となればと・・・ …

虫とゴリラ(読書感想文もどき)人間以外の自然とも感動を分かち合う生き方を求める、ですね

虫とゴリラ 養老孟司/著 山極寿一/著 出版者 毎日新聞出版 2020.4 1.概要 人間以外の自然とも感動を分かち合う生き方を求めていけば、崩壊 の危機にある地球も、ディストピアに陥りかけている人類も救うこ とができる、という趣旨でした。 解剖学者養老…

世界がわかる宗教社会学入門(読書感想文もどき) まず基本的なことを網羅的に知ること

世界がわかる宗教社会学入門 著者 橋爪大三郎/〔著〕 出版者 筑摩書房 2001.6 1.概要 この本は、東京工業大学学部2年生向け「宗教社会学」講義に基づく そうです。 「それだから」というわけではないですが、どれれもわかりやすい 記述です 人の行動・考…

読書感想文もどきに至らなかった「敗戦記その11」 今回もまた多数紹介

敗戦記「その11」も同じイラスト 本年1月10日から 「読書感想文もどき」に至らなかった「敗戦記」 というのをアップしていますが、今回11回目です。 イラストもあえて、同じものを使用、趣旨も同じで、硬軟とり交ぜ、 読者への何らかの参考となればと・・・ …

科学でツッコむ日本の歴史(読書感想文もどき) いくつも疑問点が解けました

信長もビックリ!?科学でツッコむ日本の歴史 だから教科書にのらなかった 著者 平林純/著 出版者 集英社 2018.11 1.概要 「はじめに」に記載のあるのように、科学の視点で歴史を書いた本 はなかなか見つけることができません。 大学院理学研究科修了で、サ…

哲学、女、唄、そして・・・(ファイヤーベント自伝)読書感想文もどき

哲学、女、唄、そして… ファイヤアーベント自伝 原タイトル Killing time.∥の翻訳 ポール・ファイヤアーベント/著 . 村上陽一郎/訳 出版者 産業図書 1997.1 1.概要 ファイヤアーベントは、オーストリア出身の哲学者、科学哲学者です。 科学へ…

旅の効用(読書感想文もどき) 好奇心は人の本質 本では抽象的すぎて旅の実体験が必要の場合あり

旅の効用 人はなぜ移動するのか ペール・アンデション/著 畔上司/訳 出版者 草思社 2020.1 1.概要 不機嫌という病を治すには、自分の安全領域から外に飛び出すことだ、 と著者は説きます。 「好奇心」は、人間ぼもつ本質なのでしょう。 (個々人に程度の…