中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

改正種苗法は「やる気にある生産者」に資すると思う。 昨年の「農業新時代」を再度紹介

1.改正種苗法が成立

新品種の海外無断持ち出し規制へ 参院本会議 

2020年12月2日 12時25分 と題するニュース記事です。

改正種苗法が成立 新品種の海外無断持ち出し規制へ 参院本会議 | NHKニュース

要旨を抜粋すると

国に新品種として登録された果物などの種や苗を海外へ無断で持ち出すこと

を規制する改正種苗法が2日の参議院本会議で可決・成立

 

改正種苗法では、国に新品種として登録された果物などの種や苗が海外に

流出するのを防ぐため開発者が輸出できる国や国内の栽培地域を指定でき、

それ以外の国に故意に持ち出すなどした場合は、10年以下の懲役または

1000万円以下の罰金が科される。

 

加藤官房長官の見解

「優良な品種の海外への流出を防止する措置を講じるもので、政府が取り組

んでいる、農産物の輸出促進を図っていく上でも、大変大きな意義がある」

と述べました。

 

私見

遅れ馳せながら、成立してよかった、という見解です。

工業のパテント件や知的財産権保護と類似観点かともいます。

日本の先端農業は強いし、やる気も旺盛と思います。

農産品は、日本の強力な「輸出商品」であると私は思っています。

「弱いから保護」観点ではなく、種苗開発に精力を注ぎ、課題に取り組み

果敢に挑戦し、実績を残してきたのは立派だし、立法や行政がバックアップ

するのは、当然かと思います。

 

2.農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦

昨年の話となりますが、上記書籍

「農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦

 著者       川内イオ 出版者    文藝春秋 2019.10」

を紹介しました。

私が「日本農業の強さを実感している書籍です。

同署からのピックアップの一部を再度掲載します。

(1)書籍の概要

3K、高齢化など衰退産業の代名詞のようにみなされてきた日本の

農業ですが、就業人口はこの20年で半減、耕作放棄地も40万ヘク

タールを超えているそうです。

そういった中、独自のアイデアと先端技術で、稀少かつ高品質の商品、

サービスを生み出す農業の変革者たち。

本書は、年齢、性別、環境方法論、方向性が違う、新しいリーダー

10人が登場。彼らを通じて、新ビジネスとしての農業を紹介します。

読後感として「元気が出る」ものでした。

 (2).目 次から

第1章 イノベーターたちの登場

 ・「世界一」の落花生で作る究極のピーナッツバター

 ・4年で500以上のカイゼン 東大卒「畑に入らないマネージャー」

 ・世界のスターシェフを魅了するハーブ農園

第2章 生産・流通のシフトチェンジ

 ・世界が注目する京都のレタス工場

 ・農業界に新しいインフラを!元金融マンが始める物流革命

 ・化粧品、卵、アロマ・・・休耕田から広がるエコシステム

第3章 常識を超えるスーパー技術

 ・ITのパイオニアが挑む「植物科学×テクノロジー

 ・スーパー堆肥が農業を変える

 ・毎年完売!100グラム1万円の茶葉

・ 岡山の鬼才が生んだ奇跡の国産バナナ

(3).本書からの引用 

① 世界でも、自分で豆を作って焙煎して、挽きたてのものを
瓶につめて売っている人って多分いないでしょう。?
それがいいなって思ったし、それをサポートしてくれる世界一
遠州小落花っている存在がある。
アメリカっていう大きなマーケットがある。
だから失敗するはずがない!と思っていましたね。(P27)
 
 
 ② 「阿部梨園の佐川」が「佐川友彦」になって1年もたたず
 にこれだけの企業と提携できたのは、佐川のポジショニング
 が希少だからだ。  (P55)
 
 
③ 考え方やきっかけ次第で、まだまだ伸びしろがある。
 日本の農業はポテンシャルの宝庫ですよ。 (P58)
  
④ ほかと同じことをするな。自分であれ (P74)
   
⑤ 海外に市場はある。コネクションもある。
 なによりヒントも持っている  (P80)
 
⑥ 2017 年 国連砂漠化対処条約は、(中略)
地球上の植生の約20%に相当する地域において土地生産性が下落
し約13億人が劣化した農地からの生産物で生計を立てていると
推定した。(P95)
 
⑦ どれだけ稼いでも自分は代替可能という現実。
ほとんどの上司の目標は、アーリーリタイア。
自分にとって一生続けたい仕事は何かを問い続けた時、道は決
まった (P102)
 
  
⑧起業から10年たって、ようやく市場が追い付いてきましたね。
 
 
農業の見える化に必要なこと 3つ
 ・環境と生体のセンシング
 ・栽培状況のモニタリング
 ・データの管理分析と制御 (P142から143)
 
⑩農産物を輸出するだけじゃなくて、テクノロジーも含めて
 日本の農業全体を知的産業化して輸出できるようになると
 思います。(P149)
 
 
⑪自然と社会が調和して、人も家畜も健康になる
これが社会的農業だと思っています。(P160)
 
 ⑫世界中の研究者が成し遂げられなかった凍結解凍覚醒法を、
一人で趣味で確立したということだ。 (P202)
 
  3.今後に期待

まず、書籍の感想ですが、感想は冒頭で述べた「元気が出る」ことと、

登場する各人が「地に足をつけている」ということでした。   

種苗法の絡みでいうと、主役はあくまで、農業生産者、立法や行政が、

「生産者の意欲沸殺がない、支援する」という黒子に徹することの、

大切さを、改めて、感じました。

 

風邪をひきやすい季節ですが、今年は何かと厄介 過度の換気強制は寒いです

1.寒い季節

今日は、タイトルの前半は、分かりやすい話。

後半の「厄介」もすぐに察しが付く、単純な話です。

師走となり、関東も一層寒くなりました。

北海道や、当方くはもっと寒いでしょうし、北半球の欧州、米州、

アジアの主要都市は、緯度、地形、海流等の影響はあるでしょうが、

日本の関東より「冬は寒い」地域は多々あるはずです。

冬に風邪が流行りやすい要因は、私がことさらいう話でなく、やはり

「身体が弱っている」と感じるときは、温かい環境、睡眠、急速、栄

養等の対応により、免疫力をあげていく、というのが必要でしょう。

 

2.個人的には最近元気

自分のことを振り返りますが、還暦を迎える最近は、風邪も引かず

元気です。

個人的には、30歳後半から40代後半までは、割とよく風邪をひいて

いました。子供の頃みたいに、数日寝込むような酷さでは、ありま

せんが、体調が悪かった時期が、よくありました。

体力や免疫力は、以前の若いころの方が高いはずだし、私は大病をした

大きく食生活が変化・体重が変化した,というようなところは、あまり

ありません。

思い当たるのは、ストレスでしょうか。要因は様々でしょうが、意識

無意識の双方のストレスがあったと思います。

仕事や家庭にからむ「責任」が、ストレス要因の一つであることは、

誰しもあることであり、私もそうだったのでしょう。

現実に、自分が感じる「責任」が軽くなってきた面や、うまく「スト

レスを流す」すべも向上したのかもしれません。

個々人で、資質脂質・体力や免疫力も違うでしょうし、「ストレスが

主因」と言えないこともあるでしょう。

立場により「休めない」ことも多々あるなか、昔私が大学受験の予備校

に通っていた時、無論個人的事情は存じませんが、ある英語講師が冬場

に酷い風邪で、こちら見ていても痛々しいくらいの状況で授業をしてい

たのを、ふと思い出しました。

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風邪の引き始め、悪寒がする女性のイメージ
3.昨今のコロナ対応で「厄介」なこと。
(1)「換気」のことを言っています。
ランチにある店舗に行ったとき、「寒い」。よく見まわすと入口ドア他
いくつかの窓が、開け話で、換気が入ってきます。
当然、飲食店としてはルールに従い対応しているのでしょうが、たま
たま居合わせた私は、寒かった。
(2)似た話は、いくつも聞きます。
知人が「付き合い」で結果といて長時間居酒屋に陣取っていて、換気の
時間なのか、しかも席が風の通り道なのか「寒くて風邪を引きそう」と
強く感じたそうです。
ない、今日は「昨今風邪をひくと新型コロナ対応でメンドウ、おちおち
風邪もひけない」という話は、書きません。
(3)昨今、Go To対象先外しとなった札幌ですが、30年以上も前です
が、私は、札幌で仕事をしていました。
今と時代が違い、顧客の個人宅にも、少し訪問したことがあり、一様に
「冬場は部屋が温かい」印象。
私の地元の九州や長く住んだ東京よりも、部屋の中は札幌の方がずっと
暖かかった。
後日談ですが、別の知人から、聞いたことで確認したのですが、お金持
の「豪邸だから」というのではなく、札幌人は一般的に、冬は部屋をとて
も暖かくして薄着となり、アイスや冷たい飲み物を取るのが普通、と豪
語していました。
(4)いろんな考え方があり「新型コロナ対策」として、「換気励行」
を否定する者ではありません。
しかし何事も「過ぎたるは・・・・」であり、寒さが負担になるのは本末
転倒。

「身体が弱っている」と感じるときは、温かい環境、睡眠、急速、栄

養等の対応により、免疫力をあげていく、というのがやはり基本かと

思います。

 

4.数字なし、根拠不明確な「檄」は逆効果

最後に、報道でアレあれ、と思うこと。

何度も書いていますが、テレビを見る時間は僅少ですが、皆無ではあり

ません。ニュース報道は観ます。

そういったなかで「爆発的」「〇〇解除以来」「今が勝負」「ここから3

週間」等々の、言葉が飛び交います。いずれも数字や根拠が不明確。

9ケ月前、半年前言っていたことの検証なしに、また感情的セリフ。

春から夏は暖かくなったが、「冬になり風邪が流行るのは、ある意味あ

たり前」的発言をしたら聞く気になります。

昔中学生の時、あまり私が好みでない学校の教員が、「今が勝負」を連発

してして、嫌な思いをしたのを思い出しました。

還暦からの底力(読書感想文もどき) 死んだら星のかけらに戻るだけ 自分にできる貢献を

還暦からの底力

歴史・人・旅に学ぶ生き方

出口治明/著  

出版者    講談社 2020.5

1.概要

また、出口治明さんを取り上げます。

本書は「人生100年時代をパワフルに行動するためのポイントを指

南」というのが、一般的な紹介分のようです。

確かに還暦でライフネット生命を開業し、古希でAPUの学長に就任と

いうのは、受けるかもかもしれません。

今回もまた、私のお気に入りの、言葉を取り上げていきます。 

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出口さんの著書には、いつものこの本棚イラスト

2.本文よりの引用

人の能力は個人によって異なりますが、もちろん貴賤はありません。

リーダーがえらいわけでは全くなく、リーダーやフォロワーという

のは組織の機能なのです。   P66

 

死については古来、哲学者たちが「人間はどこから来て、どこに行く

のだろう」と考えてきました。しかし、今は自然科学の進歩でもう答

えがわかっています。私たちは星のかけらから誕生した生物の一種

で、死んだらまた星のかけらに戻るだけ。

すなわち、死んだら物質に戻り土に還る。そこに感傷の入り込む余地

は全くありません。      P76

 

人間は「世界経営計画」の中で生きています。(中略)一人ひとりの

人間にできることは「サブシステム」を担うことだけです。世界をよ

りよく変えるために貢献していくしかありません。  P78

 

人とのつながりは「自分」というコンテンツ次第   P84

定年廃止について的外れな批判が生じるのは、不勉強なメディアが

「定年制廃止は高齢者の虐待」のような伝え方をするからです。

 P99

 

教養=知識×考える力        P153

 

大久保は鄧小平のような実務家です。第二次世界大戦後、中国の発展

がなぜ遅れたかといえば、権力欲の強い毛沢東が死ぬまで権力に執着

し、詩人の夢想に基づいた大躍進政策文化大革命を引き起こしたか

らです。

もしかしたら、日本でも、西郷隆盛がずっと権力を握っていたら、毛

沢東の中国のように混乱が続いていたかもしれません。

しかし鄧小平にあたる大久保利通が早くから権力を握り、その後に伊

藤博文という第二の鄧小平を用意していたので明治維新はうまくいっ

たのだと思います。  P171

(michiコメント)

生きた時代準は逆ですけど、大久保利通も鄧小平も、大きく評価して

おり「好き」な歴史上の人物です。

「世の中の評価」 や「一般的なイメージ」が違っていてもそれは仕方

がないでしょう。

後々の人が、今のマスメディアの報道と事実関係を突き合わせていった

ら、びっくりするでしょう。それと同じ。

 

800年もの間、イベリア半島ではイスラム教、キリスト教ユダヤ教

が共存して華やかな文化が咲き誇っていました。ダイバーシティの真

逆の政策を取ったことで幸福なスペインの時代は過去のものとなり、

大植民地を獲得していたにもかかわらず、スペインは早々に没落して

いったのです。  P174

 

歴史や世の中を理解する基本の6冊

 1.ベネディクト・アンダーソン  「想像の共同体」

2.ウォーラースティン 「近代世界システム

3.アダムスミス  「国富論

4.アダムスミス  「道徳感情論」

5.ジョン・ロック 「統治二論」

6.ダーウィン  「種の起源」       P181

 

「人間はしっかり勉強すれば賢人になれるという人間観」と

「人間は勉強したところで所詮はアホな存在であるという人間観」

がある。

出口さんは後者で、「うまくいっている理由はわからないけれど、

みんなが満足していてさほど不満がないのならそのままにしていい」

という保守主義の基本的考え方です。

 必読書が、エドマンド・バークの「フランス革命省察」 P183

 

悲観論や極論、陰謀論で人々を脅かす方が大きな反響を得られる

で、そう言う本や過度に悲観的なことを主張する人が後を絶ちませ

ん。しかし、歴史を振り返れば悲観論は全敗しています。これは劇的

か科学や技術の進歩を、人間のあまり賢くない脳みそでは想像できな

かったからです。    p197

 

アフリカで一番の人口大国であるナイジェリアイスラム過激派との

間で内戦状態になっているなど心配な要素や課題は多々ありますが、

今後はアフリカの国々の成長と安定が国際的にみて、極めて重要なイ

シューであり、長い目で見るとアフリカがいかにサスティナブルに発

展していくかが世界の運命を握ると思います。  P204

(michiコメント:私も世界地理の中で、アフリカ情勢は弱いところ

  しかしながら、世界全体への今後の影響度を考えると「弱い」では済

まされないのでしょうね。)

 

 3.最後に

私は、出口さんの視点とは「大幅なずれ」というものは、ほどんどあ

りません。

当該記載を含め、過去読んだ彼の書籍から換骨奪胎して、「自分の言葉」

みたいに、使っている部分が、多々あります。

 

 
 

 

もう師走 現時点関心は、やはり故郷の洪水、新型コロナ、米国大統領選挙

1.師走に入り

時節柄、「この1年の振り返り」が始まるのかもしれません。

イヤもう始まっている?

誰しも、関心のある事項は違い、しかも情報量も個人差が高く、また

「忘れてしまう」程度も様々。

ふと昨年を思い出すと、台風関連と、ワールドカップラグビーでしょ

うか。いずれも、このブログで何度も書いています。

今なにも参照していませんが、ハテ昨年の前半御出来事は?

と思いだそうにも、なかなか大変。

要は忘れやすい動物だということですね。

私は「人と接する」というより「本と接する」ことが多いのは昨年

も、今年も同じ。

しかしながら、「生き方を変えた一冊」には、なかなか出会わないも

の。いや、その表現自体が間違いで、「無意識のうちにじわじわ考え

方の変化の要因となった」ことがあるのかもしれません。

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2.故郷の洪水

地球上日本列島は災害の多い地域だそうです。

地理上の制約から、ある程度の確率で自然災害は、過去からが確実

に起こっており(そして将来も)、それは「人智」の及ぶ範囲ではな

いのでしょう。

「諦め、諦観、仕方ない」といった我々の思考パターンを、作る要素

のひとつとなっていると思います。

さて、小見出しに挙げたのは、今年7月に起きた九州の大雨により、

私の故郷、熊本県の人吉が球磨川の洪水、氾濫による、被害を受けた

こと。

あえてリンクはしませんが、「子供のころの思い出が、流されてしま

った」という表現をしているかと、思います。

「街が消え去った」わけでなく、本日も、地元にいる皆さんも、今関

東にいる私同様考え、行動していると思います。

 

3.新型コロナ

この話題は、息が長いというか、やはり、西暦2020年を象徴する話題

ですよね。感染症としては、程度の差はあれ、世界中に広がって、

精神的、肉体的、経済的に多大な影響を与えた、イヤ与え続けている

のは、事実でしょう。

私も、日本の行政の対応、マスメディアの報道等を、契機として、

それに対する、コメント、私見を述べることを、繰り返してきまし

た。

一貫して、数字をもって冷静に考えよう。ちゃんと比較をしよう。

言葉の定義を正確に等々、かなり基本的なことへのコメントです。

私が医療関係者、ましては感染症の「専門家」ではないので、一時情

報の発信者足り得ず、二次情報・三次情報にコメントしていることは

その通りです。

「常識」を持った対応といっても、何が「常識」かの定義は、確かに

難しい。ただし、基本は、皆同じと思います。

〇人がたくさん住んでいるのは北半球で、今北半球は冬であり、冬に

なると風邪が流行する。

〇ウイルスは、空気中何処にもいる。

〇人間には、「免疫」が備わっており、その免疫は個人差が強い。

こういった「常識」を、捻じ曲げるような論調には、強い違和感と

不快感を感じるところです。

 

4.米国大統領選挙

マスメディアの報道を増え、情報が飛び交い、私が強く意識始めたの

は、夏ぐらいからでしょうか。

その意味では上記「新型コロナ」よりは、関心度合いの息は短く、

半年ぐらいとなります。

11月3日に投票は終わったのですが、11月現在、まだ結果確定せず、

いろんな情報が、しかも妥協点を見いだせない決悪(見出さない)

情報が、飛び交っています。

感情論はともかく、制度上は、裁判所の判断や、州議会の投票等の

「数字」をもって、確定するでしょう。則、米国全土が「内乱状態」

になることは無いと思います。

とはいえ、報道はずっと続くでしょう。

感謝祭は終わりましたが、クリスマスはこれから。

私には理解しがたいキリスト教的考え方が、強く出るところもありま

す。

「上記3の新型コロナ」は、主に日本のことを書いていますが、数字

を見ると、米国の方がはるかに深刻であり、経済に与える影響も正い

でしょう。

 

5.さて、今年もあと一月

西暦を中心に、考えており、1年を12ケ月に区切り、後ひと月で

2020年も終了、という当たり前のこと。

それがどうした、となりますが、

元々そんなに人間は賢くないので、「区切り」をもって考えること

は必要でしょう。だだそれだけ。日々の生活は、生きている以上ずっ

と続きます。

私も思うことを、勝手に書き続けていくと思います。

シルクロード世界史(読書感想文もどき)理科系的歴史学に注力です

シルクロード世界史

シリーズ名           講談社選書メチエ 733

森安孝夫/著  

出版者    講談社 2020.9

1.概要

ソグド、ウイグルマニ教が交錯する 中央ユーラシアから見た世界史

の素描を試みた書です。大草原に展開した2千年におよぶ激動と、人類史の

潮流を、行きかう宗教と言語に着目しています。著者の「理科系的歴史学

の解明手法が、ち密です。

 個々の証拠に丹念に当たる「学者のまじめさ」は、私にはできません。

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この地球儀では陸と海双方のシルクロードをイメージしたかったのです。

2.本文からの引用

(1)序章の「世界史を学ぶ理由」に、私がなるほどと再確認したり、

「自分の考えに近い」と感じる部分が多々ありました。

「書評」構成からは変ですが「もどき」を言い訳として、私のお気

に入りをいくつか引用します。

権力の本質は暴力である。暴力というと聞こえは悪いが、人間集団の

場合はそれを軍事力・警察力と言い換えれば、納得がいくであろう。

現代でこそ男女平等が叫ばれるが、歴史は長らく男のものであった。

なぜなら、一般的にみて腕力では男が女より強く、棍棒・刀剣・槍・

弓矢が武器であった時代には、男が遥かに有利であり、したがって

長らく権力を維持してきたからである。   P16

 

近代の鉄砲・大砲の時代になると、単準な腕力は、必ずしも必要で

なくなる。皮肉な見方をすれば、近代欧米社会で女性の人権が伸張

したのは、腕力の弱い女性でもライフル銃やピルトルで屈強な男を

観単位倒せるようになったからなのかもしれない。

(中略)「銃は平等をもたらす装置」とは、相手が屈強でも銃を

持てば対等になれるという西部開拓時代由来する表現らしいが、

真に示唆的な言葉である。 P20

  

理科系的歴史学・文化系的歴史学が学問としての歴史学を構成し、

文化系的歴史学歴史小説が教養のはんちゅうにいる。そこで私は、

プロの歴史学者の使命とは、理科系的歴史学に7から8割、文化系

歴史学に2から3割の注力をすることであると考えている。すな

わち、あくまで理科系的歴史学を基礎にしつつも、ストーリー性

のある歴史を構築することである。  P25

 

歴史学に未来を予測する能力はないが、国家や企業の政策や方針に

とっても、個人の人選設計にとっても「ガイド」にはなり得る。

事実認識なくして、新しい判断は生まれない。  P30

 
 (2)「第1章から第6章」からのピックアップ
これまでの世界史というのは、マルクス唯物史観の影響もあって
どうしても生産力中心に見方をしてきた。(中略)私は、生産力だけ
ではなく軍事力と経済力(食料生産力と商工業とエネルギー)さらに
そのバックにある情報伝達能力に注目する。  P41
 
現代人には誤解されやすいことだが、馬車を製造して馬に引か
せることよりも、直接、馬にまたがって制御することの方が、
後で発明された「高度な技術」なのである。   P70
 
シルクロード貿易の本質は贅沢品・威信財貿易である。この点は
とりわけ家畜の輸送力に依存する陸のシルクロードについて強調
されねばならない。海の船と違って、馬やラクダなどの家畜では
重いものは運べないから、勢い陸のシルクロード貿易は軽くて高
価な商品、すなわち贅沢品貿易となる。  P106
 
私はベルギーに歴史家・ピレンヌの有名な言葉「ムハンマドなくし
シャルルマーニュなし」になぞらえてマニ教なくしてキリスト
教なし」と高く評価している。最終的にキリスト教に敗れたので、
歴史的に評価が低いのであり、ここにも「勝てば官軍、負ければ
賊軍」の例がある。    P126

 

人の移動こそが文化交流や新しい文化の勃興を促進する。前近代

社会あって、人の移動を容易にしたのは商業と宗教活動である。

しかも往々にして両社は密接に結びついていた。その結果、宗教

経典のみならず世俗的な手紙文や契約文書の中に、異民族間の文

化交流の跡が刻印されることにもなった。  P174

 

平安時代に日本において、唐・ウイグルチベット・天竺を含む

東洋全体世界の地図が知られていたと聞けば、だれしも少なからず

驚くに違いない。しかも地図中の国名が幹事とチベット文字の両方で

書かれていたと知れば、その驚きは倍加しよう。  P184

 

3.少し考えたこと

結構長い「序章 歴史を学ぶ理由」は、面白かったです。

自分の知っていることと、知らないことが程よく散らばり、自分

の見解に割と近い、考え方がが展開されていると、「読みやすい」

と思う,典型事例です。

事例を挙げると、

生理的な生きものとして、男の方が女より暴力的に強いから「支
配」してきたのは当たり前だが、銃を持つと性的体力差は僅少に
なってくる。
なるほど米国で女性の社会進出、男女平等は「銃」がもたらした
という考えは腑に落ちます。  
 
 

今週のお題「感謝したいこと」 対象は定番、妻・子供・両親・姉妹や叔父叔母、

1.今週のお題「感謝したいこと」です。

話は、どこまでも大きくなりそうですね。

私の場合も、ご他聞にもれず、(ある程度の年齢まで生きた人

同様に)「感謝したいことがたくさん」あります。

生命体として存在していること自体が奇跡的であり、ありがた

ことと思うことも、多分にあります。

とはいえ、あまりに抽象的な話で、人をうならせるほどの文才

はもちろんないので、2,3エピソードをつづってみます。

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私が子供の時は3世代同居、私が親となり祖父母・孫関係の交流はあり

2.妻のこと

上記のような書きだして、山ほどありそうなエピソードの記憶を蘇

らせている最中ですが、はやり月並みに「家族」のことを、書くべ

きと思い、家族となると、配偶者を筆頭にするのが、無難でしょう。

「釣りの思い出」はじめ、二人の息子のこと(小さいときのこと)

はある程度書いていますが、妻の具体的なことはとてもとても・・・

それは、今回も同様です。プライベートは書けません。

さて、ある先輩の事例を紹介します。

話を聞いたのはもう5年以上前ですが、それでも、当時の彼は、現在

の私より年長です。

彼が、言ったのは「妻は戦友である。」

誤解なきよう、「占有」や「専有」ではありませんよ。

解説は不要でしょう。「戦友」のたとえは「うまいな」、と思います。

彼も私も離婚経験や複数の結婚歴はありません。

一緒に生活するわけですから、幾多の苦労、苦悩もあったでしょう

が、長らく一緒にいて生き延びてきたことが「戦友」でしょう。

お題は「感謝したいこと」ですが、感謝したい個別事象をあげたら

きりがありません。

その「戦友」である妻に「感謝する・日々感謝している」のが、まず

筆頭でしょう。

 

3.子供のこと

昔、私が独身の頃、仕事上の先輩(上記2とは別の先輩です)が、

「夢や想い」を一つ一つ壊して大きくなっていく、と話していました。

当時「先輩」の子供も、まだ小学生であり、私が同感に思うような、

今の私の子供の年齢ではなかったでしょう。

彼のつぶやきに込めた「子供への夢や想いの運用期間」は、今の私より

ずっと少なかったと、思います。

以前、このブログで私はよく「子供に遊んでもらった」と書いています。

これが、子供に感謝したいことのひとつす。

当然、私も彼らも、お互い生きれいれば、「まさか」とか、「こんな

はずでは」と思うことは幾多あります。しかしながらまず生きている

ことには、「感謝」ですし、今後は、大人同士の付き合いができれば、

と思っています。

 

4.両親のこと(祖父母すこし)

後期高齢者」入りは遥か昔となりましたが、両親ともに、現時点

健在です。

もちろん、生物ですから、ホモ・サピエンスとして、長らく生きてき

た以上精神的、肉体的に相当「ガタ」は来ています。当たり前です。

そして次も、当たり前でしょうが、親に対する子供の感情は悲喜こも

ごも。それも、自分の年齢とともに変わってきます。

子供はいなくても、誰しも、親は存在するわけで、「親子関係」の状況

はそれこそ千差万別でしょう。

私の場合、生まれて、物心ついてからある程度の齢まで親とは同居でし

たし、いわいるサラリーマン家庭でなく、親が自営業者であったため、

両親と接している時間は割と長かったと思います。

不満、マイナス事象を書いてもしょうがないし、私がここに存在する

前提を作ってくれた親には、有無を言わさず「感謝」でしょう。

も少し深掘りすると、面々と続いてきた、祖先や一族郎党に、感謝

でしょう。

これも以前書きましたが、祖父母は、私が小さいことは、同居であり、

彼らの記憶も豊富です。いくつかの「語録」すら、思い出せます。

 

5.姉妹や叔父叔母

私には、姉と妹がいて、健在です。

父方、母方ともに、叔父叔母は多く、それなりの交流はありました。

当たりまえですが、人地人地別の人格であり、考え方も違います。

接する中で、私も、いろんな考え方を学んでいけます。

「感謝すべき対象」であることは論を待ちません。

文字世界で読む文明論(読書感想文もどき) フィードバック・システムの創造が必須

文字世界で読む文明論

比較人類史七つの視点

鈴木董/著  

出版者    講談社 2020.7

1.概要

科挙はなぜ中国内部の凝集力を高めたのか? 古代ローマと現代アメ

リカに共通する限界とは? 洋装はいかに非西欧世界に受容されたか?

といった古今東西の出来事を題材に、論じます。

とても良い情報整理となります。

著者は、フィードバック・システムの創造が必須、と説きます。

 

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     正確な理解を前提として、初めて比較ができます。

2.本文からの引用

私は、人類文明がより成熟し第二段階に移行するためのキーワード

として、「フィードバック」を提唱したい。このごろその危機が叫

ばれはじめた「民主主義」というのも、高級なお題目などではなく、

その要諦として「みんなのこと」を決めるときのフィードバックと

いう面が非常に重要なのである。  P11

 

(文明の定義)

文明とは、人間の外的世界(マクロ・コスモス)についての、利用・

制御・開発の能力とその諸結果の総体、及びその諸結果についての

フィードバック能力とその諸結果の総体、そしてまた、人間の内的

世界(ミクロ・コスモス)についての制御と開発の能力とその諸結

果およびその諸結果およびその諸結果についてのフィードバック

能力の総体  P37

 

(文化の定義)

人間が集団の成員として後天的に習得し共有する、行動の仕方、

ものの考え方、ものの感じ方の「くせ」とその所産の総体 P40

 

「超自然的世界」と「自然的世界」が渾然として一体をなしてい

た社会が、次第に、「超自然的世界」と「自然的世界」へと分離

し、唯一の体系知もまた、「超自然」的存在を前提とする知の体

系と、「自然的世界」限りでの知の体系へと分離していく。

そして、現在の我々は、前者を「宗教」と呼び、後者を「科学」

と呼ぶ。  P85

 

かつて人類の知の体系において「宗教」の領域が「超自然的

世界」の存在を前提としない「諸科学」の誕生と発展によって

次第に狭められていったように、「哲学」の領域もまた、次第

に個別科学ないしは個別的「学問」の」誕生と発展によって、

狭められつつあるのではなかろうか。   P93

 

日本の「家」には血縁集団よりむしろ「経営体」としての性格

が強く、西欧のファミリーや、中国の「宗族」とはひじょうに

異なったものだったようにみえるのは確かである。  P99

 

人間は、多様な目標を達成するために、多様な組織を創り出し

てきた。そして、ある文化の刻印を帯びた個々の個別文明の盛

衰に、組織技術上の比較優位は大きくかかわってきた。しかも、

組織は、ヒトを成素とし、ヒトは文化の担い手であり、個々の

組織は、文化の刻印を色濃く帯びる。  P123

 

人類の「文明」そのものは、後退と衰亡の危険をはらみながら

も、今日までのところ、何とか前進を続けてきた。しかし一方

で、文化の刻印を帯びた個別文明は、興亡を繰り広げてきた。

  P200

 

 イノヴェーション能力は、普遍的な人類の文明全体の発展のた

めには必須である。また個別の文化の衣をまとった個別文明の

盛衰にとっても決定的な条件である。そして、昨今の状況下に

おいては、負の諸結についてのフィードバック能力における創造

的イノヴェーションそ、急迫の必要であろう。   P242

 

発展の結果について不都合なものを極力予防し、不都合な結果

が出現すれば、これに迅速に対応しうる能力を高め、行き過ぎ

に歯止めをかけるフィードバック機能が十分に備わったとき、

文明は第二段階に入ったといえるのではないか、ということを

論じてきた。

こういう文明観に立てば、現在の悲観的文明観はあくまで第一

段階のまだ未成熟な文明をめぐってのものであり、ここで努め

るべきは、文明の行きすぎとその不都合な諸結果を防止し、

生じたときはこれに迅速的確に対処するフィードバック・シス

テムを創り出していくことではあるまいか。   P251

 

3.読書感想文

確かに、博学多識、歴史を縦軸、地域的広がりを横軸によく

整理されています。私が断片的に知っていることも、そして

知らなかった出来事も、たくさん出てきます。

包括的な著者の強い主張が「フィードバック・システムの創出」

と思われますが、どうも私には、もやもやしています。

 

私のこの書評ブログ「読書感想文もどき」の軸は、本文からの

引用においています。変に私が、要約や解釈、私見をを入れた

りするのではなく、本文中からビックアップしながら、それを

連ねることで、著者の主張を、纏めていく手法です。

そういう意味では、なかなか引用が厄介な本でした。

誤解を恐れずにいれば、教科書、参考書的に、事実関係の把握

に大いに役立った、というところでしょうか。