1.「石油がもうすぐなくなる」
と昔から、言われていました。
(1)1972年ローマクラブの「成長の限界」提言は、話題に
なった記憶があります。
成長の限界とは、ローマクラブが資源と地球の有限性に着目
し、ある国際チームに委託して、システムダイナミクスの手
法を使用してとりまとめた研究で、1972年に発表されたもの。
「人口増加や環境汚染などの現在の傾向が続けば、100年以
内に地球上の成長は限界に達する」と警鐘を鳴らしていたも
のです。
(2)その後も、いろんな警告は続きますが、新しい油田が
発見されたり、埋蔵量が増額されたり、 シェールガスから
採掘とか技術革新が進み、幸い「石油」は2021年の現在も
無くなって、無くなっていません。
ちょっと嬉しい、記事を見つけたので、一つ紹介します。
2.ガソリンと同じ成分作る植物プランクトン発見
2021年7月26日 5時23分の記事で、
ガソリンと同じ成分を体内で作る植物プランクトンを海洋研究開発
機構の研究グループが北極海で発見し、新たなバイオ燃料の開発に
つなげられないか注目されています。
海洋研究開発機構の研究船「みらい」が8年前(2013年)に北極海で
行った調査で、採取した植物プランクトンを培養して詳しく調べたと
ころ、体内にガソリンやディーゼル燃料と同じ成分を作り出して蓄え
る藻類を発見したということです。
これまで特定の油の成分を作るものは知られていましたが、ガソリン
やディーゼル燃料と同じ成分を蓄える植物プランクトンが報告された
のは初めてだとしています。
体内に蓄えられている量はわずかだということですが、量を増やす
改良などをして、新たなバイオ燃料の開発につなげられないか注目
されています。
海洋研究開発機構の原田尚美部門長は「当初は石油が混入したと思
い、何度も分析をやり直したほどで、予想外で驚いた。
油田の中には比較的短時間でできたとされているものがあり、こう
した生物が関わっているかもしれない」と話していました。
以下の出典です。
ガソリンと同じ成分作る植物プランクトン発見 | 環境 | NHKニュース
3.上記記事への個人的感想
(1)なんか夢がありますね。
個人的に好きな記事でした。
石油は、いろんな出来方があって、マントル中で無尽蔵に出来て
(発生して)いるかもしれない、との説もあります。
今後は、人口増の割には、石油消費量は減っていくとの説もあります。
ドライブの際のガソリン消費量が車の燃費向上で、20年間よりかなり
減ったという実感はあります
石油は、古代の植物が堆積してできたという、基本見解は支持します
が上記の記事のように、比較的短時間で生成の可能性ならそれはいい
ですね。
(2)私も節約の精神は持っていますし、日本を筆頭とした「省エネ
ルギー」の技術革新は、素晴らしいと思います。
「地球上の人類の数を一気に減らす」選択肢ができないのが現実であり、
地球環境に対して、真摯に地道に向かい合っていくことは必要ありで、
それは賛成です。
ただし、地球温暖化対策とか、SDGsとか、私の知識不足と言えば
それまでですが、大騒ぎする人が多い割に、どうも、胡散臭いモノ
を感じます。
目的が、エネルギー消費量を減らして、地球環境の保護、持続的成
長とか耳障りのいい言葉の裏に、より強いお金の匂いと偽善の匂い
を私は、感じてしまうのです。