中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

感染症と感染力(読書感想文もどき) 対応策は自然免疫力を高めることに尽きる

感染症と免疫力

腸内細菌博士が教える新型コロナ予防法

藤田紘一郎/著  

出版者    ワニ・プラス 2021.2  ワニブックス(発売)

1.概要

(1)まず、概要を書くと

本書は、2020年11月執筆で、情報は「ホット」です。

猛威を振るう新型コロナウィルスだが日本は感染者、死者数は非

常に低い状況をふまえ、ワクチン以上に期待できる「自然免疫」

「訓練免疫」についてわかりやすく説明しています。

自らの免疫力で感染症から身を守る方法の紹介です。

(2)著者は1939根沼れで、東京医科歯科大を卒業し、東大医学

大学院修了を紹介、本職は大学教授歴任のようでです。

専門は、寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。

(3)いきなり、私の感想

新型コロナついては、至るところで、書いています。

今回は、本来の意味での専門家の執筆で、最近の知見も踏まえたもの

なおかつ私に「しっくりくる」見解を取り上げます。

引用した本文は、「あらすし・要約」というより、まさに私が言いた

かったこと語ってもらうスタンスです。

ただし、前提を抜いた意図的な切り貼り、脚色はなく、真摯な引用を

心がけています。 

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感染症対策は免疫力を高めること

2.本文から

交通が極度に発達し、地球温暖化も進む時代、新興・再興の病原体が

私たちの生活環境に入り込みやすい状況は、今後ますます拡大してい

くことになるでしょう。  P30

 

寄生体の目的は、生物に「寄生」し、自らの子孫を広げていくこと。

その目的とは、すなわり「共生」であり「殺人」ではないのです。

P34

 

考えを改めるべき生き方とは

地球とは微生物たちのもの。あとからやってきた人類は仮住まいを

させてもらっているに過ぎない」と理解するところから始まる。P35

 

今、新型コロナが流行するなかで、「いかに感染しないか」が重要視

されています。しかし、自然免疫で対応できる感染症の場合は、「たと

え感染しても、発症しない。重症化させない」というほうがはるかに

重要です。 P48

 

(抗体を持つ人が僅少、という結果報道に対して)

感染によって抗体が一度はできたけれどもすでに消えてしまった人

あるいは自然免疫によってすみやかに対応できたために抗体ができな

かった人が多かった、というのが正解と私は考えます。  P53

 

何事もよい方に考え、ポジティブな思考を心がけましょう。それだけ

でNK細胞の活性を高め、自然目根来を強く保つことができます。

それが感染症予防にもつながるのです。  P61

 

枠組みの見直し

1.感染のリスクを伝えるのは死亡者数

2.指定感染症から外す

3.煽りを止め、正確な情報に基づいた報道を  P72

 

(著者は、BCG支持)

効果もわからず、副作用の心配も残る海外のワクチンに投資するな

ら、なぜ国内で生産され、効果も明らかで、副作用の心配も少ない

BCGに国費を投じないのか。 P92

 

ストレスが少なく、規則正しい生活を心がけ、良い睡眠と健全な食事

、、、自然免疫力を高く保つことが出来る。  P107

 

「細菌やウイルスは悪いものだ」「風邪をひくのが怖い」という思い

込みを捨てることです。様々な舌筋と触れ合う機会を増やすことは、

自然免疫力を高め、アレルギーを予防し、新型コロナの重症化を防ぐ

ためにも欠かせない事なのです。  P140

 

 多くの国の人たちは、国に自主性を規制されることを嫌います。とこ

ろが、日本の多くの人は、国民の行動に対策を講じることのできない

主導者を責めます。その意見からは、自主性を奪われることより、

「国になんとかしろ」という思いの強さを感じずにはいられません。

 つまり私たち日本人は、集団のなかで横並びでいることや、指示を

仰いで生きている方が楽、という性質を持ってしまっているのでしょ

う。難しいことを考えなくてもよいし、失敗の責任を取らなくてもよ

いからです。 P187

 

3.改めて感想

感じたことは、当たり前のことが書いたあり、そのとおり「当たり前」

と感じたこと。

読み手の私にインパクトは少ないが、煽りがない、と感じる。

今に日本では、誰しも、自分の見解を忌憚なく述べてよく、筆者の

視点にに私も同感することが多い。

地球にあとからやってきた人類は仮住まいをさせてもらっている」

は、好きなフレーズ。