中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦前の中高年がざっくばらんに書きつける日記

「歴史という武器」(という本)から、歴史的思考とは、と考える

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考えるヒト(老若男女)のイメージ

1.  考える

今日は、読んだ本の紹介の「読書感想文もどき」ではなく

本を読んで、それを基に、私が少し考えたことを書いていきます。

ねたとなる本は

  歴史という武器

著者       山内昌之/著  ヤマウチ,マサユキ

出版者    文藝春秋 2016.6

 内容としては

 ビジネスパーソンこそ歴史的思考を身につけよ、というもの。

・歴史的思考の初歩から、日本政治の最前線、専門の中東情勢まで、

 歴史という武器を使って激動の世の中を分析する方法を、

 徹底的に解説しています。

・著者の山内さんは、歴史学者イスラーム研究、国際政治関係の

 専門家です。

 2.  歴史観があるか?

まず、引用。

歴史的思考というのは、過去の事実をただ知識や教養と

して、あるいは好事家として学ぶことではなく、
現在を意識しているからこそ歴史に関心を持ち、歴史から
学ぶという姿勢が基本になるわけです。 P13

 

古典の歴史書の中には、必ず、歴史の構造とプロセスを理解し
歴史的思考を促すヒントがあるはずです。  P22
 
戦後の日本の最もよくないところは、政治と経済のリーダ
ーたちの大半に確かな歴史観、国家観がない点です。
政治家、経済人のみならず、外交官、官僚の中にも国家観
を持たない人物が少なからずいます。
だから、外交交渉が紛争を起こさなければそれでいいと
いうレベルになってしまうのです。P23

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上記3つから、考えることですが
(これも受売りの面強いですが)当該歴史上の人物は、まさに現在進行形と
して、最善策を考え決断し行動しているのであり、後世の人が振り返るよう
な、先(結果)が見えていた訳ではない。
ただ、歴史から学んでいる人は、「人間は、同じように考え、同じ
ことを繰り返す」という前提で、その人にとっての、過去から学ん
だのでしょう。
その意味では、いつの時代も変わらない、私だって一緒。
私が、何かを残してきたか、今後何かを残せるかを考えても仕方ない、ヒトは
死ぬまで無限の決断を繰り返さなければらない。
能力、時間、いろんな制約条件を悔やんでも仕方ない。
先人から学び、自分なりに納得を得て、かつ臨機応変に軌道修正し、
最後まで自分に責任持つのが、私にとっての歴史的思考の成果で
ょうか。
3.死への覚悟の問題?
次の引用
没落の真の危険を考察するなら、それは極度の平等主義とエリート的自覚の否定によって、日本人が危険や試練を認識できる力を失ってしまった事実と無縁ではない。
しかも日本人は、危険や試練に挑戦できる創造性や建設的思考をますます衰弱させており、部分や短期の利益を見るあまり、全体や長期の未来を見られなくなったのである。 P303

 「極度の平等主義とエリート的自覚の否定」による弊害の論調は、

いたるところで、聞きますし、私もおおむね賛成。

ノブリスオブリージュのある面行き過ぎで第一次大戦中イギリス

では、前線で優秀な若手がたくさん亡くなった。

このことが、その後の国家没落のひとつの要因とも、聞いたことが

あります。

「中庸」を持ち出すのは、変かも知れませんが

経済的に恵まれているという点では、我々の平均もグローバルで
見たらエリートでしょうし、それなりの自覚は必要でしょう。
結局、物欲や私欲に勝る価値観や全体像を見失った戦後日本人の病理は、グループ1984年の予期した以上に深刻に21世紀の日本人を襲っている。
財政破綻が目前に迫っているこの期に及んで、相変わらず「パンとサーカス」を求め、義務や奉仕の念を持たない日本人とは何であろうか。
こうした文明論的な疑問に再び立ち向かう良質の知の出現が今ほど求められる時もない。 P306

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まさにおっしゃる通り
私も「物欲や私欲に勝る価値観や全体像を見失った戦後日本人」
のひとりであることは事実。
私なりの「良質の知」を追求し続けねばならない。
「いやいや、昔から人間は変わらない、みんな物欲や私欲が優先
という意見も、確かにその通りの面はあります。
大切なものを見失った原因を考えるに(あるの本からの参考ですが)
「死への覚悟」の不足でしょう。
亡くなった、アップルのスティーブ・ジョブス思い出しました。
「もし今日が人生最後の日だったら、今日やることは本当にしたいことなのか?
この問いに「NO」が何日も続くのなら、なにかを変えなくてはならない。」

 今日が人生最後の日として、悔いのないように生きるという緊張

感・厳しさの不足が一因であろう、と思います。

正直、今の私に明日戦争で死ぬ、政治犯として殺される、天災に
やられるといった緊張感はありません。
 話しを締めると、年齢に応じた中期展望、長期展望は持ちつつも、
それが本日途切れたとしても、悔いを残さないような、日々を過ご
さねば、とまさに言うのは安し、実効は難し。
とはいえ、文字化しないことに始まらない、といったところで今日
は終わります。