中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦前の中高年がざっくばらんに書きつける日記

論語と算盤(読書感想文もどき) 士魂商才 実践した大御所 次回1万円札 渋沢栄一です。

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次回の1万円札に登場の渋沢栄一の話です。

1.古典の効用、再論

2020年2月17日の読書論ブログの中で、古典に関することで

読書について先人の厳しい意見 なるほどですが、実行は困難伴う 私見は「諦めも肝心」 - 中高年michiのサバイバル日記

下記、出口治明さんの文言を引いています。

長年の淘汰に耐えて生き残ってきた文章だから、古典は

文句なしにいい」

「優れた古典は、歴史であれ文学であれ、人間と人間が創

り出す社会に対する鋭い洞察に満ち溢れているが故に、凡

庸な現代のビジネス書を遥かに凌駕して私たちの血肉とな

るのだ。

言い換えれば、優れた古典は、歴史も文学も、勝者と敗者

を余すところなく描き切る。  

 同感です。

も少し俗っぽく言うと、新刊となった複数のビジネス本を読み漁る

より、はずれが少ない古典に時間を割く方が、コストパフォーマン

スがいい気がします。

論語と算盤」は、もう古典と言って良いでしょう。

いつものように、引用と、場合により私のコメントを少し。

 2.渋沢栄一について

周知の方多数でしょうが、渋沢栄一について、少し引用

 渋沢 栄一(1840年3月16日) - 昭和6年(1931年)11月11

日)は、日本の武士、官僚、実業家、慈善家。

江戸時代末期に農民(名主身分)から武士(幕臣)に取り

立てられ、明治政府では、大蔵少輔事務取扱となり、大蔵

大輔・井上馨の下で財政政策を行った。

退官後は実業家に転じ、第一国立銀行理化学研究所、東

証券取引所といった多種多様な会社の設立・経営に関わ

り、二松學舍第3代舎長(現・二松学舎大学)を務めた他、

商法講習所(現・一橋大学)、大倉商業学校(現・東京経

済大学)の設立にも尽力し、それらの功績を元に「日本資本

主義の父」と称される。

また、論語を通じた経営哲学でも広く知られている。

令和6年(2024年)より新紙幣一万円札の顔となる

 渋沢栄一 - Wikipedia

 3.論語と算盤より引用 

「士魂商才」から

道徳上の書物と商才とは何の関係も無いようであるけれども

、その商才というのも、もともと道徳をもって根底としたもの

であって、道徳と離れた不道徳、欺瞞、浮華、軽佻の商才は、

いわゆる小才子、小利口であって、決して真の商才ではない。

(処世と信条 P23)

 

自然的の逆境に処するに当たっては、まず天命に安んじ、おも

むろに来るべき運命を待ちつつ、たゆまず屈せず勉強するがよい。

これに反して、人為的の逆境に陥った場合は、如何にすべきか

というのに、これは多く自動的なれば、何でも自分に省みて悪

い点を改めるよりほかはない。 (処世と信条 P44)

michiコメント

般の新型コロナウイルス騒動は、自然的が発祥ですが、多分に

人為的なものも含まれると、思っています。

 

与えられた仕事にその時の全生命をかけて真面目にやり得ぬ者

は、いはゆる功名利達の運を開くことはできない。

(立志と学問 P72)

michiコメント

当たろ前すぎるくらいの話、いろんな先人が同じことを言って

いますね。

では、「オマエ自身が、斜めに構えず、いままで常に目前の

仕事に真面目に全力で対応したのか?」と問われると、ぐーの

音も出ません。

過ぎた時間は取り戻せないのです。

 

よく集めよく散じて社会を活発にし、したがって経済界の進歩

を促すのは、有為の人の心掛くべきことであって、真に理財に

長ずる人は、よく集むると同時によく散ずるようでなくては

ならぬ。   (仁義と富貴 P150)

 

孟子は、利殖と仁義道徳とは一致するものであるといった。

(中略)

商人も卑屈に流れ、儲け主義一点張りとなった。

これがために経済界の進歩は、幾十年、幾百年遅れたか

分からぬ。  (中略)

利殖と仁義の道とは一致するものであることを知らせたい。

私は論語と十露盤(そろばん)とをもって指導しているつ

もりである。  (理想と迷信 P171)

michiコメント

利殖と仁義の道とは一致することを、身をもって証明し、

伝承したかったのですよね。

 

個人の富は、すなわち国家の富である。 

個人が富まんと欲するに非ずして、如何でか国家の富を得

べき、国家を富まし自己も栄達せんと欲すればこそ、人々が、

日夜勉励するのである。

その結果として貧富の懸隔を生ずるものとすれば、そは自然

成り行きであって、人間社会に免るべからざる約束とみて

諦めるより外、仕方がない。  (算盤と権利 P233)

4.最後に

私如きが、心配する話でないですが、渋沢栄一の人生も苦悩の連

続だったろうと推測します。

如何にキャッシュレス時代に向かうとはいえ、「紙幣(しかも

高額紙幣)の顔」は、その国を代表する顔だと思います。

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