1.訳の分かったような、意味不明のような、高齢者の独り言のような、
またあまりに当たり前過ぎる内容です。
タイトルの話は、米国大統領選挙の投票締めの翌日、未確定州の結果集計
に関して、どうも変だ、という話が横行しているのを聞いて、ふと私が思
ったことです。
当たり前というかそうやって歴史が作られてきた、という方か、 普通
です。
肉親、友人含めて、 ある時点での政敵と思われる人物を殺害してきた
事例は、 枚挙にいとまないし、その手法も様々です。
二枚舌や裏切り、合従連衡は常時であり、讒言や濡れ衣嫌疑で、ライ
バルを排除した事例も幾多あったことでしょう。
先日紹介した、暴力の歴史では、「歴史は進歩している」という見解
で客観的に暴力は、減っていている、とあります。具体的データに基
づき、この論旨展開は、説得力がありました。
さて、ズルや不正については、この周防の冒頭に書いた通り。
私に、歴史的な実証分析か、できるわけではありません。私の勝手な
想像ではありますが、(暴力の減少とは違って)歴史とともに、「ズル
や不正」の やり方が巧妙になっただけであって、人間の本質が変わら
ない以上、「ズルや不正」の頻度は、過去から変わっていないのでは
ないか?
つまり殺人や戦闘行為とか、派手で解りやすいズル行為や不正は減り、
おそらく同世代人には、結果ズルや不正が証明できなかった、という
ことが、 過去には多いし、今後もそうでしょう。
このことが、「ズルや不正の温床」ともなるのでしょう。
3.米国大統領選に戻り、「告発者」が真実を述べることを前提と
して いくつか事例を見ていきます。
(1)選挙人登録者数より、投票者が多い、
これは簡単です。簡単な算数です。
投票率100%を前提としても、あふれる「登録者でない投票者」は、
調べていけば何とか、解りそうなものです。しかし現実には「二重
カウント」の突合は、難しそうです。
(2)開票率が進み、80や90%の時点で突然トレンドが変わって
しまった。
ある地域の投票率が90%近くとか、10万票を超える塊の投票用紙が、
ほとんどすべて一方の候補者にチェック。
これは、理論的には可能でしょうが、「常識」からすると、やはり
「ズルや不正」の匂いがします。
(3)郵便投票の締め切り日を、事前通知していた日程から勝手に
変更してカウントしてしまう。
以上いずれも、神と見まごうばかりの負債を憎み実直な「選挙監
視員」が、厳しく監視していないと、すぐ、かつ、いくらでも不
正をやれそうです。
三権分立の制度の中、「最後は司法の判断」しかないのでしょうが、
実務的にどれだけ裁判所が機能するかも、よくわかりません。
4.社会と個人の間に「世間」という規範があり、 これに縛られ
易い日本人の話は、以前にしました。
トラブルの原因が、個人的なことで、「世間に迷惑をかけた」、 と
いう反省はある面日本的で、私はこれを完全に否定するわけでは
ありません。
私としては、法律に縛られなくて、 自粛や身内のルールが横行する
世界での判断は苦手です。
ただし、「個人的なこと」はここでは良しとしましょう。
今日話しているには、「選挙におけるズルや不正」という公的問題。
もっと大きな問題のことです。
揺るがすものでしょう。
こんなことを、一個人の私が主張して、どうなるものではありませ
んが、「制度への信頼」、という意味では、全く嫌になります。
21世紀も、20年を過ぎた現在、まだまだアメリカ合衆国は、世界の
リーダーたる力を持っておりに、それゆえに「民主主義国家の気概」
を見せてほしい、ところ。
日本的な「おてんとう様が見ているから、悪いことはできない」との
理屈が通用するとは、思いませんが、なんとか「法の力」と彼らなり
の「倫理観」に、元づいて、「正しい」処理をしてほしい、と望む
だけです。