中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

マスコミへの信頼度から考えたこと やはり、自分でよく考えること

先日、あるyoutube channnelを聞いていて、とても面白かったので

元ネタを、紹介し、少し私見を述べます。

「日本だけ異様に高い信頼度」マスコミを盲信する人ほど幸福度は低い 欧米のマスコミ信頼率は5割以下 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

全体の見出しは以下の通り

日本人の価値観は世界各国と比べてどうなのか。

最新の「世界価値観調査」によれば、

他の先進国が「新聞・雑誌・テレビを信頼できる」とした率は5割以

下だったが、日本だけ7割近くと非常に高かった。

統計データ分析家の本川裕氏は、「他国より事実に基づく客観的報道

が多いと見ているのでしょう。しかしマスコミへの信頼度が高い人ほ

ど幸福感が薄いという調査もある」という

 1.信頼度について

2019年調査分で信頼度の高い組織・制度を順に掲げると、

 1)自衛隊(81%)

2)警察(79%)

3)裁判所(78%)

4)新聞・雑誌(68%)

5)テレビ(65%)

7)行政(45%)

10)政府(40%)

13)国会(31%)

(順番が飛んでいるのは、私が適宜削除しました)

※調査時の設問は、信頼している組織・制度を複数回答で選ぶという

かたちではなく、信頼しているかどうかを各組織・制度について聞く

というかたち。

 なお全体の論調のうち、マスコミへの信頼に絞って少し要約します。

(1)まずは、「政府」への一般論

①国民の信頼度は、「行政」「政府」「国会」「政党」の順で数値が

下がっており、政治的な要素が強くなるほど信頼度が低くなることを

示している。

② 自衛隊や警察といった実力組織、あるいは司法をつかさどる裁判

所の信頼度がこうした政治的な組織・制度と連動せず、政治から独立

した存在であることを示している

③先進国の場合、総じて軍隊、警察、裁判所の信頼度が高く、議会

(国会)、政府、政党の信頼度は低いという一般傾向が認められる。

政府への信頼度は、英国、イタリアが20%台と低いが、日本、米

国、ドイツ、フランスも30%台とそれほど高いわけではない。

欧米の中ではスウェーデンが50%台と比較的高い。

政党、および政党色が濃い議会はどの国でもほぼ最低レベルである点

が共通である。

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(2)マスコミの「信頼度」位置づけ

マスコミ(新聞・雑誌、テレビ)の信頼度は日本で特に高く、こう

した高い信頼度にもとづき、新聞・雑誌などのマスコミは日本の世論

形成に大きな影響力を保っている。

これとは対照的に他の欧米諸国におけるマスコミへの信頼度は低い。

特に英国では政党に対してすら下回っている。

政府の信頼度との関係では、日本では、政府発表よりマスコミの報道

のほうが信じられているのに対して、欧米諸国では、「どっちもどっち」か「政府のほうがまだまし」という状況にあるのである。

②途上国含む国際比較

途上国(ロシアなど体制移行国を含む)では、政府への信頼度は10%

以下から100%近くまで非常にばらつきが大きい点が目立っている。

他の先進国がいずれも新聞・雑誌に対してはほぼ5割以下の信頼度し

かないのに、日本だけ7割近くと非常に信頼度が高く、政府への信頼

度と比べて差が大きい点が非常に目立っている。

他のG7諸国、すなわち、英米、フランス、ドイツ、イタリアといった

国では、日本と異なって政府も新聞・雑誌もどちらも信頼できないと

いう国民が多いのであるが、政府はあまり信頼できないが新聞・雑誌

は信頼できると見なしている点で日本人は特異なのである。

 (3)原因について、筆者の見解

もともと日本人は、国家という存在に疎遠な民族と言えるが明治維新

とともに外国への対抗上、思いのほか強力な国家ができてしまった。

そうしたところに、御用新聞として国家に密着したり、逆に反体制新

聞として政府に反対したりするものの、実は国家とは距離を置いたジ

ャーナリズムという存在が現れたので、日本人は「待ってました」と

ばかりに、これに妙に親近感を抱くようになったのではなかろうか。

これが日本人特有の新聞・雑誌への高い信頼度の理由なのだと考えら

れるのである。

 (4)今後をにらんで

①日本人の高いマスコミ信頼度の功罪に関しては、マスコミやネット

の報道を、鵜呑みして無批判的に受け入れる文化・習慣ゆえに、最近

SNSなどで発信されたフェイクニュースに翻弄されがちというマイ

ナス面もある。

②やはり大局的に見て、諸外国と比較すれば、事実に基づく客観的な

報道がなされているほうなのだと解するのが妥当なのかもしれない。

国民の顰蹙を買うようなメディアの失点が他の先進国とは異なりまだ

起こっていないせいなのだろう。

③ただ、2020年以降のコロナ報道や政府に関する報道に関するネット

を含むメディアの姿勢に対してはネガティブな意見を持つ人も多い

め、次回(おそらく5年後)の調査では、マスコミの信頼度が急落す

る可能性がないとはいえない。

 (5)筆者の面白い指摘

①「マスコミへの信頼度が高い人ほど幸福感が薄い」という意識調査

結果もある(内閣府「生活の質に関する調査」)。

②報道機関を「信頼している人」の幸福度があまり高くなく、また

「信頼していない人」の幸福度が比較的高いという結果だが、これは

社会のマイナス面の指摘に偏りがちなマスコミの報道が、自分たちの

社会に対する暗い見方を必要以上に増幅するという副産物を生んでた

めと見られている。

ということは、今後さらにマスコミ離れ現象が起きたとしても、それ

は必ずしも悪いこととは言えないかもしれない。

 

2.最後に私見

数字の鵜呑みはやはり怖い。

母集団や集計の仕方等等データに、モノを言わせる過程で様々な操作

が行われるのは通例、そして、自分に「しっくりくる」データから、

理論を積み上げていく。

それを踏まえたうえで、上記説明には、私は組したい。

いわいる他の先進国比較して、マスコミの信頼度が高いのは「しっく

りくる」し、コロナ報道や政府に関する報道に関するネットを含むメ

ディアの姿勢に対してはネガティブな意見を持つ一人である。

次回(おそらく5年後)の調査では、マスコミの信頼度が急落する可

能性は、個人的には高いと思います。

自分の姿勢は、変りません。

何事においても、縦(歴史)と横(世界情勢)踏まえてよく考える

ことです。