中高年michiのサバイバル日記

世の中のこと、身の回りのこと、本のこと、還暦の中高年がざっくばらんに書きつける日記

長持ちさせるには、やはり情報の組み合わせ(独創的思考は凡人には無理)

1.関心を引くこと

 (1)人目を惹く、関心を引くとなると、過激なこと、極端なこと、

目立つことを言うに限るでしょう。

現在のSNS情報の限らず、テレビ、新聞、ラジオ等のオールドメディ

アも、もちろんこの分類です。

もう1年以上となる「新型コロナ報道」もそうでしょう。手を変え、

品を変え、比較を排除し、数字をいじり、理論を捻じ曲げて・・・

また、米国政治報道に関しても、よく

「オールドメディア、自分の主義主張を説明するのでなく、特定勢力

プロパガンダ機関となっている」いる、とよく言われるところ。

確かに、ウケを狙うと、「何が真実か」でなく、何が人々の心理に影

響を与えるか、となります。

 

(2)一般受け、を狙わない、ことについて。

例えば、哲学者の萱野稔人さんの言葉を少し引用します。

 結局、何らかの形で人類の数を減少させない限り、エネルギー

の大量消費による地球環境の破壊は軽減できません。

 (闘うための哲学書 P248)

人びとに厳しい認識をさせる、あるいはこういうものだと理論

的に納得させるのも哲学の役割だと思います。

だからと言って生き方まで暗くなる必要はないわけですし、厳

しい認識に耐えながら楽しく生きる作法を示すことだって、哲

学の役割ですよね。(同書 P249)

 つまり、「ほんとうのこと」は、なかなか、「一般受け」するのでも、

注意をひきやすい、言葉でもありません。

例えば、直近(2月14日のニュース)トランプ弾劾失敗は、肯定、否定ど

ちらの説も、センセーショナルに表現できて、関心を引きそうです。

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独創性は、普通の人には難しい

2.一つの手法は、深い思考と情報の「組み合わせ」

(1)では、一時的な「ウケ狙い」ではなく、地道な思考で、どう人々

の関心を長持ちさせるかですが、「対応すべき、情報の組み合わせ」と

なります。

➀自分なりには、考えたつもりでも、所詮独創と言っても既存知識の

 掛け合わせや、組み合わせの変更であり、 本質的な独創は稀有で

あろうと、再認識すること。

②人間の感性は、あまり変わらないから、一つの流れが気に入るはず

③とはいえ、人間は「飽きる」、「退屈を怖がる」から

 言いたいことはいつも同じで、かつ構成・ストーリーの目先を変え

ことが必要

④「創造性」を求められる場合、肩ひじ張っても仕方ない。

  適度の 「既存知識の掛け合わせや、組み合わせの変更」で対応

  するのが普通の人間が、生きていける道ではないか。

 そんなの「アタリマエすぎて」、面白くもおかしくもない、結論です

が、最近とみにそう思います。

  

3.補足事象 ワン・パターンだから安心

 (1)世の中で「受けている」映画や、ドラマ

これらを追っていくと、傍目には「ワン・パターン」の何がいいの?

と批評する人も、多いでしょうが、 実際は、そうでないと、つまり

一つの安心できる流れがないと、受けない、のでしょう。

 ディズニー古典的映画、時代劇(水戸黄門はじめ勧善懲悪ドラマ)

等々、誤解を恐れずに言えば 基本的に、流れは変わらないと思います。

 新規創造より同パターンで目先を変えて対応すること

 なぜなら、人間は変わらないから。

  あまりに「独創的」であると、びっくりして顧客の感性に響かな

い、 というか、顧客によく解らないので、結果として受けない、

のでは?

(2)「飽きる」、「退屈」は大敵

しかし「飽きる」、「退屈」だと受けないので、新規創造でなくて

、同パターンで目先を変えて、対応することが必須です。

人間の本質は、いつになっても変わらないのだから。

あえて、自然科学と社会科学という分け方をした、少なくとも「社会

科学」の方は、自分が生きている、70,80年程度のスパンでは、「目

先を変える」レベルにおいても、そんなに大きな変化は、ないと思い

ます。

 

(3)変わらぬ味

少しずれますが、「変わらぬ老舗の味」というのは、実は時代に合

わせて、少しづづ変化(例えば砂糖の割合)さて、お客さんには、

「変わらぬおいしさ」、と評価してもらうテクニックもあると思い

ます。

 

  4.補足その2:独創的発想を否定しません

(1)本質的な独創的思考は、否定しません。

   例えば、現代数学における長年の謎を解くとか・・

  しかし、無論私は、そういった人には該当しないし、本当の新規

性、創造性の目利きはできませんので、コメントできません。

ただ、否定しないだけです。

(2)ノーベル賞級の話

ノーベル賞級も、経済、文学、平和は横に置いといて

物理学、化学、生理学・ 医学、に関しては「独創性」の範囲かと思い

 ます。 しかしながら、こちらも(1)同様、何がすごいのかは、私に

は解りません。